Pat Martinoが参加、Eric Klossの「One,Two,Free」
Musician●Eric Kloss(alto sax)
Title●One,Two,Free(1972年)
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1960年代中盤から活躍する盲目のアルトサックス奏者、Eric Kloss(エリック・クロス)による1972年の作品です。どちらかというとマイナーな存在かもしれませんが、直感的でエモーショナルなブロウが特徴的なミュージシャンです。1997年にCD化されていますが、確か原盤はMUSE盤だったと思います。
というわけで参加メンバーのご紹介です。
Eric Kloss / alto sax
Ron Thomas / piano,tambourine
Ron Krasinski / drums
Dave Holland / bass
Pat Martino / guitar
Dave HollandとPat Martinoのビッグネームがひときわ目に飛び込んできますよね。
内容は70年代初頭特有のエネルギッシュなエレクトリックジャズという案配ですが、なにはともあれEric Klossの熱いブロウが最大の売りです。アルバムタイトル曲#1「One,Two,Free」は3部構成のダークな雰囲気を醸し出すジャズロックですが、Klossのアルトが叫ぶこと、叫ぶこと。Martinoも不協和音コードを随所に交えながら呪術的なムードを盛り上げています。Martinoはソロに回っても何だかオドロオドロシい感じで弾きまくっています。
キャロル・キングの代表曲をカバーした#2「It's too Late」に移ると一転して快活な感じになります。感情豊かに歌い上げるKlossと控え気味に盛り上げるMartino。とにかく格好いいです。アルバム最大の聴きどころですね。#3「Licea」は変拍子の曲で静寂な渋さの中で、各メンバーが素晴らしい仕事をする隠れた名曲。延々と歌い上げるMartinoのギターがとにかく味があって格好いいです。
●Musicians
Eric Kloss / alto sax
Ron Thomas / piano,tambourine
Ron Krasinski / drums
Dave Holland / bass
Pat Martino / guitar
●Numbers
1. One,Two,Free (Suite in Three Parts)
a) One,Two,Free
b) Elegy
c) The Wizard
2. It's too Late
3. Licea
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