2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

2014年2月

2014年2月28日 (金)

Jim Hall幻の作品「Magic Meeting」

R0013533
Musician●Jim Hall(guitar)
Title●Magic Meeting(2004年)
■ディスクユニオンで購入


昨年暮れに亡くなったコンテンポラリーギターの巨匠、Jim Hall(ジム・ホール)による晩年のライブ音源です。2004年4月30日から5月2日にかけてNYCヴィレッジ・ヴァンガードで行われたライブでのベスト音源が収録されています。2004年ということは御年73歳という勘定になりますね。
参加メンバーは
Scott Colley(bass)
Lewis Nash(drums)
という旬な面子です。
奥さんのDevra Hallが記したライナーによれば、このライブ音源がトリオ構成による最後の作品にあたるそうです。「Artist Share」よりリリース。

そもそもこの音源は発売当初はネット販売限定で、一般市場にはごく少量しか出回らなかったということで「幻の作品」とされていたのですが(2007年にプレスCDが流通するようになって比較的簡単に入手できるようになりました)、なぜ普通に発売しなかったのかが不思議に思えるほど素盤らしい出来映えです。何よりもとても73歳の“老人”が弾いているとは思えないアグレッシヴかつプログレッシヴなギターに度肝を抜かれます。決して予定調和に陥ることなく攻め続ける究極のインプロヴィゼーションの嵐に、遙かに年下のScott ColleyとLewis Nashがかえって煽られている様が手に取るように伝わってきます。エフェクターを駆使したり、時々ハッと思わせるフレーズをぶち込んできたりととんでもない爺さんですね。いやはや、何と恐ろしい作品なのでしょう。

●Musicinas
Jim Hall / guitar
Scott Colley(bass)
Lewis Nash(drums)

●Numbes
1.  Bent Blue
2.  Blackwell's Message
3.  Skylark
4.  Canto Neruda
5.  Furnished Fats
6.  Body And Soul
7.  St. Thomas

2014年2月23日 (日)

Vin入りカルテットの4作目。Abercrombie「Wait Till You See Her」

R0013219
Musician●John Abercrombie(guitar)
Title●Wait Till You See Her(2008年)
■ディスクユニオンお茶の水Jazz館で購入


ECMを代表するギタリスト、John Abercrombie(ジョン・アバークロンビー)によるヴァイオリン入りカルテットによる4作目「Wait Till You See Her」です。2008年リリース。
参加メンバーは
Mark Feldman(violin),
Thomas Morgan(bass),
Joey Baron(drums)
ということで、前作まで参加していたMarc Johnsonに代わり若手のThomas Morganが参加しています。Thomas Morganは菊地雅章、Paul Motianなどと共演しているそうですが、てっきりお初だと思いこんでいました。しかし、調べてみたらかのDavid Binneyの作品にも参加しているということで、知らないうちに出会っていたわけです。全8曲中、#3を除いてAbercrombieのオリジナル曲。

さて、御大Marc Johnsonが抜けてどうなのよ?というのが正直なところですが、抜擢された形のThomas Morganはしっかりと仕事をこなしてくれているので、違和感はまるで感じられません。それにしてもいつ聴いても糖分過多の甘露のような耽美的な音世界は相変わらずです。ウネウネギターと甘い甘いヴァイオリンが織りなす、えも言われぬ現実逃避的世界をご堪能ください♪

●Musicians
John Abercrombie / guitar
Mark Feldman / violin
Thomas Morgan / bass
Joey Baron / drums

●Numbers
1.  Sad Song
2.  Line-Up
3.  Wait Till You See Her
4.  Trio
5.  I've Overlooked Before
6.  Anniversary Waltz
7.  Out Of Towner
8.  Chic Of Araby

2014年2月22日 (土)

Arild Andersenのピアノトリオ再び「The Triangle」

R0013222
Musician●Arild Andersen(double-bass)
Title●The Triangle(2004年)
■ディスクユニオンお茶の水Jazz館で購入


ノルウェー出身のベース奏者Arild Andersen(アリルド・アンデルセン)
が中心となっているピアノトリオによる「The Triangle」(2003年)です。
参加メンバーは
ギリシャ出身の鍵盤楽器奏者Vassilis Tsabropoulos(ヴァシリス・ツァブロプス)
Soft Machineなどで活躍したイギリス出身のJohn Marshall(drums)
という構成です。
同一メンバーによる「Achirana」(1999年)の続編的な作品なのでしょう。全9曲中、Andersenが3曲、Tsabropoulosが4曲を担当しています。プロデューサーはご存じマンフレード・アイヒャー氏が担当しています。

メンバー2作目ということも関係していると思われますが、鬼気迫るリリスズムに溢れていた前作「Achirana」よりはややリラックスムードが漂う本作。相変わらずECMらしい透徹感が実に清々しい作品に仕上がっています。#2「Pavane」はラヴェルの曲が原曲だそうです。個人的な一押しは#7「Lines」で珍しく4ビートのアップテンポな曲。3分にも満たない小品ですが、なかなか聴かせます。ラスト#9「Cinderella Song」はTsabropoulosの作品ですが、Bill Evans2を彷彿とさせる甘いメロディーでうっとり。アルバム最後を飾るにはもっとも相応しい佳作です♪

●Musicians
Arild Andersen / double-bass
Vassilis Tsabropoulos / piano
John Marshall / drums

●Musicinas
1.  Straight
2.  Pavane
3.  Saturday
4.  Choral
5.  Simple Thoughts
6.  Prism
7.  Lines
8.  European Triangle
9.  Cinderella Song

2014年2月21日 (金)

豪華ゲストを従えたJohn Patitucci「Line By Line」

R0013363
Musician●John Patitucci(bass)
Title●Line By Line(2006年)
■Amazonより購入


Chick CoreaのElectrik Bandで一躍スターダムにのし上がったJohn Patitucci(ジョン・パティトゥッチ)による12枚目のリーダー作です。あれま、もうそんなにリーダー作を出していたのですね。Electrik Bandではかなりがっつりと聴いていましたが、恥ずかしながらリーダー作は初めて聴きます。
参加メンバーがとにかく豪華です。
Adam Rogers(guitar)
Brian Blade(bass)
Chris Potter(tenor sax)
Richard Rood(violin)
Elizabeth Lim-Dutton(violin)
Lawrence Dutton(viola)
Sachi Patitucci(cello)
Jeremy McCoy(double-bass)
という現代ジャズ界を代表する強者ばかり。まぁ、一番の目当てはギターのAdam Rogerなのですが、クリポタにブライアン・ブレイドもおまけについてくれば言うことありません。2006年リリース。

さて、John Patitucci自身の最近の芸風は正直言って知らなかったのですが、アコースティック路線へと落ち着いていたのですね。というわけで、往年の激しさをこのアルバムに求めてはいけないようです。職人たちが実に懇切丁寧に音と音を繋ぎながら静かに訴えかけてきます。何と言ってもAdam RogersとChris Potter、Brian Bladeが相まみえる#4「Folklore」が秀逸で、切なく歌い上げるクリポタは一聴の価値ありです。この作品、ジャズ一辺倒というわけではなく、随所にクラシック音楽の要素を取り入れているのですが、特にAdam Rogersのクラシカルなアコギが泣かせる#5「Dry September」や奥さんでもあるSachi Patitucciのチェロがもの悲しく響きわたる#6「Nana」、#7「Theme And Variations For 6-Strings Bass And Strings」ストリングスとの共演作#などはその最たるものでしょう。一方、Adam Rogersが大活躍するエレクトリックな#9「Evidene」など、コンテンポラリー系ジャズの香りを十二分に感じさせる曲も配されていて、聴く者を飽きさせません。

●Musicians
Adam Rogers / guitar
Brian Blade / bass
Chris Potter / tenor sax
Richard Rood / violin
Elizabeth Lim-Dutton / violin
Lawrence Dutton / viola
Sachi Patitucci / cello
Jeremy McCoy / double-bass

●Numbers
1.   The Root
2.   Agitato
3.   Circular
4.   Folklore
5.   Dry September
6.   Nana
7.   Theme And Variations For 6-Strings Bass And Strings
8.   Line By Line
9.   Evidene
10.  Jesus Is On The Mainline
11.  Incarnatio
12.  Soaring
13.  Tone Poem
14.  Up With The Lark

2014年2月16日 (日)

元々は地下音源?Jeff Beck「Live In Japan 2006」

R0013466_2
Musician●Jeff Beck(guitar)
Title●Live In Japan 2006(2014年)
■Amazonより購入


近く来日が予定されているJeff Beckのライブ音源が突如リリースされました。2006年7月22日、富士スピードウエイで開催された野外フェスでのライブ音源です。ウドー音楽事務所が主催したようですね。
参加メンバーは
Jason Rebello(keyboards)
Vinne Colaiuta(drums)
Randy Hope-Taylor(bass)
という構成。Tal嬢参加前のフォーマットですが、近年のJeff BeckバンドのフォーマットではRebello&Colaiutaラインが最強なのは言うまでもありません。

セットリストを見ても分かるように「ロニー・スコッツ・ライブ」とほぼ同じで、
「People Get Ready」が入るか入らないか、「A Day In The Life」ではなくて「Over The Rainbow」にしましょうか…くらいの違いですね。しかし、なぜにいまになってこの2006年ライブ音源なのでしょうか。映像DVDも同時発売されています。このライブ音源、実は地下音源として出回っていたようで、一応オフィシャルリリースとされていながら地下音源の焼き直しである可能性が大です。つまり、音質も海賊盤としては極めて良好であるけれど、正規盤としては今ひとつどころか二つ…というレベルなのです。特に前半部分は聴くにはちょっと厳しいかもしれません。

まさか、来日というタイミングで人気に当て込んだ「どさくさ紛れ商法」ではないでしょうね。とは言っても演奏自体は「ロニー・スコッツ・ライブ」並みに素晴らしいので、ファンならば聴いても損した気分にはならないと思います。特にあまりに美しい#14「Over The Rainbow」は必聴です。実は映像DVDも入手していますが、レポートはあらためて後日ということで…。

●Musicias
Jeff Beck / guitar
Jason Rebello / keyboards
Vinne Colaiuta / drums
Randy Hope-Taylor / bass

●Numbers
1.  Beck's Bolero
2.  Stratus
3.  You Never Know
4.  Cause We've Ended As Lovers
5.  Behind The Veil
6.  Nadia
7.  Angel (Footsteps)
8.  Scatterbrain
9.  Big Block
10. Star Cycle
11. People Get Ready
12. Goodbye Pork Pie Hat/Brush With The Blues
13. Blue Wind
14. Over The Rainbow

2014年2月15日 (土)

ブッチャーカヴァーの「Yesterday And Today」(The Beatles)を入手

R0013464_2
Musician●The Beatles
Title●Yesterday And Today(2014年)
■Amazonより購入


昨年末から今年にかけて吹き荒れる「The Beatles旋風」によって中高年の財布が寒風にさらされています。今回、ご紹介するのは「The Beatles」の「Yesterday And Today」です。ご存じの通り米キャピタルレコードが「アメリカ編集盤」としてリリースしていたもので、今年になって“全編集作品”がCD化されました。好事家の方たちはボックスセットで一挙に全点揃えるところですが、なかなかそうもいかないのが現実。懐具合が気になっていたところ、バラ売りもしていたので早速入手してみました。オリジナルリリースは1966年6月20日。時期的にはアルバム「リボルバー」の頃ということになります。

内容はというと曲目をご覧になっておわかりのように「ヘルプ」「ラバーソウル」「リボルバー」から音源を寄せ集めてきてランダムにまとめたもの。曲順に何か意図的なものがあるのかどうかは今となっては分かりません。問題はアルバムジャケットで、ご覧の通り醜悪でグロテスクなものに仕上がっています。このアルバムが各レコード店に搬入されたところ「こんなジャケットのレコードを売ることはできない」というクレームjが相次ぎ、急遽、発売日前に回収されたという「いわく付き」の編集盤です。しかし、回収が間に合わずにごく少量が初回出荷分として市場に出回ってしまい、“幻のレコード”としてプレミア付きでマニア館でトレードされてきたそうです。これが世に言う「ブッチャー・カヴァー」です。アルバム自体は新しいジャケットデザインに差し替えられたものが、正規盤として発売されています。

いまでは信じられないことですが、当時イギリス本国とアメリカではそれぞれがタイトル、ジャケット、曲目、曲順が違う「作品」が出回っていたことになるわけです。これは権利関係が曖昧だったことが大きな要因ですが、ミュージシャンとしての「作家性」、アルバムとしての「作品性」「同一性」が当時は軽視されていたことも要素として見逃せません。この「ブッチャー・カヴァー」の一件がきっかけになったのかは定かではありませんが、続く「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」(1967年)から全世界共通の作品としてリリースされるようになりました。このように書くと、アメリカのキャピタルレコードはとんでもない会社だということになりますが、日本の東芝EMIはシングル4曲を適当にカップリングしたうえで、45回転から33回転へと回転数を落とした(つまり音質が悪くなります)編集盤を“勝手に”発売していた前科があります。

今回のCD化にあたって「mono mix」「stereo mix」の2種が収録されていますが、問題は別ミックス音源の存在でしょう。「I'm Only Sleeping」のmonoは明らかにオリジナルと違います。想像に過ぎませんが、多重録音の音源をミックスしたときに人為的な「ミス」が生じたのでしょう。そういえば、「Yesterday」のミックスも何となく怪しいなぁと思うのですが、いかがでしょうか。

冒頭で触れたように、今回キャピタルの編集盤がボックスセットになって売り出されていますが、個人的にはこの「Yesterday And Today」で十分です。

●Musicians
Paul McCartney / bass,vocal
John Lennon / guitar,vocal
George Harrison / guitar,vocal
Ringo Starr / drums,vocal

●Numbers
1.  Drive My Car (mono mix)
2.  I'm Only Sleeping (mono mix)
3.  Nowhere Man (mono mix)
4.  Doctor Robert (mono mix)
5.  Yesterday (mono mix)
6.  Act Naturally (mono mix)
7.  And Your Bird Can Sing (mono mix)
8.  If I Needed Someone (mono mix)
9.  We Can Work It Out (mono mix)
10. What Goes On (mono mix)
11. Day Tripper (mono mix)
12. Drive My Car (stereo mix)
13. I’m Only Sleeping (stereo mix)
14. Nowhere Man (stereo mix)
15. Doctor Robert (stereo mix)
16. Yesterday (stereo mix)
17. Act Naturally (stereo mix)
18. And Your Bird Can Sing (stereo mix)
19. If I Needed Someone (stereo mix)
20. We Can Work It Out (stereo mix)
21. What Goes On (stereo mix)
22. Day Tripper (stereo mix)

2014年2月11日 (火)

Bobby Rockの痛快作「Groovin' In Tongues」

R0013461
Musician●Bobby Rock(drums)
Title●Groovin' In Tongues(1994年)
■Amazonより購入


一世を風靡したビジュアル系ロックバンド「Nelson」の打楽器奏者Bobby Rock(ボビー・ロック)によるリーダー作「Groovin' In Tongues」です。1994年リリース。参加メンバーは
「Nelson」つながりで豪州出身のいい男、Brett Garsed(guitar)
Garsedの盟友で「Garsed & Helmerich」の一角T.J.Helmerich(guitar)
Roy Greene(vocal)
Carl Carter(bass)
という面々。テクニカル系ギター好きとしては「Garsed & Helmerich」が参加となれば買わない理由はありません。

全曲が痛快でドストライクなロックナンバーで「Garsed & Helmerich」のツインリードも十分に楽しむことができます。とにかく異常なまでのハイテンションで全力疾走です。Helmerich先生はお得意の「両手タップ」はあまり披露していませんが、ところどころで聴こえてくる妙なエフェクト音はもしかしたらHelmerich先生の仕業かもしれません。Garsed先生もいまのような演奏スタイルとは違ってストレートなロックギターで、時折メタルタッチなフレーズも披露しています。

文句なしに楽しめるロックアルバムなのですが、ただボーカルのRoy Greeneの声が高音すぎてキンキンと耳に痛いのが難点。決して巧いボーカルとも思えませんし。個人的には再び「Garsed & Helmerich」が参加したボーカル抜きの2nd「Out Of Body」(1996年)のほうが好みですね。


●Musicians
Bobby Rock / drums,percussions
Brett Garsed / guitar
T.J.Helmerich / guitar
Roy Greene / vocal
Carl Carter / bass

●Numbers
1.  Climbin' Up THe Ladder
2.  Words Of Wisdom
3.  Enter The Cosmic Christ
4.  Franstein
5.  Psalm
6.  Pedal To The Meral

2014年2月 9日 (日)

Darryl Way's Wolfの最終章「Night Music」

R0013463
Musician●Darryl Way's Wolf
Title●Night Music(1974年)
■Amazonより購入


関東地方は16年ぶりの大雪でてんやわんや状態です。個人的には、幼少期を雪国で過ごしたこともあって、割と平気なのですが、雪慣れしていない人にとっては何かと大変ですよね。転倒などはどうかご用心を。雪道を歩くコツは、できるだけ歩幅を小さくし、重心も前にかけるといいようです。

さて、音楽ネタを。

わずか2年間のうちに3枚ものアルバムをリリースした「Darryl Way's Wolf」の3rdアルバムです。しかし、もの凄い勢いの量産ペースですね。前2作でベース奏者兼ボーカルを務めたDek Messecarがベースに専念し、英国のブラスロックバンド「IF」に在籍したJohn Hodkinsonが新たに加わっています。ほかのメンバーは不動で
Darryl Way(violin,keyboards)
John Etheridge(guitar)
Dek Messecar(bass)
Ian Mosley(drums)という構成。

さて、何となく頼りなかったDek MessecarからJohn Hodkinsonにボーカルが代わることによって安心して聴けるようになったことは確かで、曲としての完成度も増したように思います。しかし、Dek Messecarのボーカルのほうが個人的には味があって好きなんですけどね。また曲としても前2作と比べるとこなれすぎていて面白味に欠けるのも事実。案の定、「Wolf」はこのアルバムで解散状態になり、Darryl Wayは「Curved Air」へ出戻り、John EtheridgeはAllan Holdsworthの推薦によって「末期Soft Machine」へと合流します。

●Musicians
Darryl Way / violin,keyboards
John Etheridge / guitar
Dek Messecar / bass
Ian Mosley / drums
John Hodkinson / vocal

●Numbers
1.  The Envoy
2.  Black September
3.  Flat 2-55
4.  Anteros
5.  We're Watching You
6.  Steel The World
7.  Comrade Of The Nine

2014年2月 8日 (土)

Holdsworth参加2作目「GONG」の「Expresso 2」

R0013454
Musician●Gong
Title●Expresso 2(1978年)
■ディスクユニオンで購入


久しぶりにHoldsworth関連です。このアルバム、なぜかレビューしていなかったのですが、「GONG」の作品としては何だか中途半端な出来であること、そしてHoldsworth自身、わずか4曲のみ参加ということで昔から軽視しておりました。1978年、Virginからリリースされています。一応、参加メンバーを列挙しますと、
Pierre Moerlen(drums,xylophone,vibraphone,glockenspiel,percussions)
Benoit Moerlen(vibraphone,marimba,percussions)
Mireille Bauer(vibraphone,marimba)
Hansford Rowe(bass,guitar)
Mick Taylor(guitar),
Allan Holdsworth(guitar)
Francois Causse(congas),
Bon Lozaga(guitar)
Darryl Way(violin)
という面々。何と、元ストーンズのMick Taylorが参加しているだけで驚きますが、こっそり元「Wolf」のDarryl Wayも参加しています。

1974年から1978年にかけてのHoldsworthの状況をおさらいしてみると、「Soft Machine」→「Tony Williams New Lifetime」→「Velvet Darkness」(初リーダー作)→Gong→John Stevensとの客演→Jan Luc Pontyとの客演→「Bruford」参加→再度John Stevensとの客演→「UK」参加→再度「Gong」へ参加と、まさに八面六臂の大活躍をしていた時期で、すでに売れっ子ギタリストとしての風格が漂っています。

#1  Heavy Tune

Holdsworthはリズムギターとして参加していることになっていますが、本当なのかはよく分かりません。タイトルとは裏腹に何だか冗漫な曲で少なくともGongの作品としてもあまりピンときません。Mick Taylorも真面目に弾いているのか手を抜いているのか…。

#3  Sleepy

やっとHoldsworthの真骨頂が発揮される曲。イントロからして即座に分かる怪しげな多重録音。そして例によってひたすらウネりまくるギターソロに悶絶。曲途中からはHoldsworthは退きDarryl Wayがこれまた奇っ怪なフレーズを奏でます。唐突な転調、目まぐるしく変化するリズム隊とGongらしい曲ではあります。曲最後のBon Lozagaは蛇足ですよね、あらためて聴きなおすと。

#4  Soli
これもいかにもGongらしい曲です。躍動するリズム隊、マリンバとヴィブラフォンの無駄とも思える連打…これぞGongの真骨頂です。Holdsworthは曲途中から息の長いギターソロを披露していますが、自身のリーダー作よりも客演でのプレイのほうが素晴らしいと不名誉な言われ方がされるようになったのは、この曲がきっかけのような気がします。それだけGongサウンドとのマッチングが完璧にはまっています。

#6  Three Blind Mice

Holdsworthの名前がなぜかクレジットされていませんが、しっかり参加しています。短いながらもすぐそれと分かる凄まじいソロで退屈しかけたタイミングで目が覚めます。しかし、どうしてクレジットされていないのでしょうね。


 
●Musicians
Pierre Moerlen / drums,xylophone,vibraphone,glockenspiel,percussions
Benoit Moerlen / vibraphone,marimba,percussions
Mireille Bauer / vibraphone,marimba
Hansford Rowe bass,guitar
Mick Taylor / guitar on #1
Allan Holdsworth / guitar on #1,#3,#4,#6
Francois Causse / congas
Bon Lozaga / guitar
Darryl Way / violin on #3,#5

●Numbers
1.  Heavy Tune
2.  Golden Dilemma
3.  Sleepy
4.  Soli
5.  Boring
6.  Three Blind Mice

2014年2月 7日 (金)

ベテランJacl Wilkinsの会心作「Alien Army」

R0013465
Musician●Jack Wilkins(guitar)
Title●Alien Army(1990年)
■ディスクユニオンで購入


NYCを拠点に活動するベテランギター奏者、Jack Wilkins(ジャック・ウィルキンス)による1990年に「EnJa Record」からリリース。参加メンバーは
Marc Puricelli(piano,keyboards)
Michael Formnek(bass)
Mike Clark(drums)という面々。

このJack Wilkinsは若い頃は超絶ギタリストの一角として。かつてはブレッカー兄弟、ジャック・デジョネットらと共演したり、マンハッタン・トランスファーやサラ・ヴォーンなどのバックを務めていましたが、いまも現役でバリバリと弾きまくっています。同じNYCでもブルックリンを拠点に活動する一派が新感覚派とするのならば、このJack Wilkinsはゴリゴリの王道を歩む、保守反動のメーンストリーム系ということなのかもしれません。自らを「Alien Army」と名付けたこのバンドの面子を見ても、結構王道路線を歩んできたミュージシャンで固めています。

さて、このアルバムでの最大の聴きどころは#1「Happy Eyes」。いままでの早弾きギタリストのイメージを180度覆すかのようなリリカルで優しいギターでとろけさせてくれます。流石はベテランの手管です。それでもって十八番の速いパッセージを織り交ぜながら、古くからのファンをも魅了。これは名曲ですね。メロウな#2「Barcelona Rising」も◎です。

●Musicians
Jack Wilkins / guitar
Marc Puricelli / piano,keyboards
Michael Formnek / bass
Mike Clark / drums

●Numbers
1.  Happy Eyes
2.  Barcelona Rising
3.  Chess
4.  No Time But Now
5.  Fun Fat(Sweet)Formix
6.  Clean Dreamer
7.  Pod Dance
8.  Moon Rain
9.  She's The One
10. Romance

2014年2月 2日 (日)

Larry Coryellの「Back Together Again」が初CD化

R0013200
Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●Back Together Again(1977年)
■Amazonより購入


ワーナーが「Jazz Collection 1000」という再発シリーズを立ち上げてくれたおかげで、やれ高価なボックスセットだの違いがよく分からないリマスター盤だので、経済的に打撃を受け続けてきた中高年の財布事情も改善方向に向かいつつあるようです。1000円(税込み)均一という価格設定もさることながら、見落としていた名盤や初CD化音源もちらほらと見られるあたり、流石!という感じです。そんなシリーズの中から釣り上げたのが、今回ご紹介するLarry Coryellの「Back Together Again」(1977年)です。アナログ盤ではちょくちょく目にしていましたが、今回、初CD化ということで問答無用に購入しました。帯によればデジタルリマスター処理されているとか。

さて、このアルバムが録音された1977年ですが、Coryell自身がやや迷走期に入っていた時期で、後に「ボレロ」などという凡作をリリースするべく準備に余念がなかったタイミングでもあります。個人的にはCoryellの全盛期は75年くらいまでではないかと思っている次第です。この作品は「Eleventh House時代」のかつての同僚、Alphonse Mouzon(アルフォンス・ムザーン)と組んだもの。加えてこの時期、行動を共にすることが多かったPhilip Catherine(フィリップ・カテリーン)が参加し、ツインリード体制をとっています。内容はというと当時のフュージョンブームに乗った明快なジャズロックアルバムに仕上がっています。おお、これはいいではないですか!Coryellも迷うことなく激しいロックタッチのギターで大暴れしています。

いい気持ちで聴き進めていくと、Mouzon作#6「Get On Up」で状況は一変します。ディスコ調というかファンキーな曲なのですが、これがアルバム全体の中で場を乱しています。続くCoryell作#7「Reconciliation」もディスコ調の凡作。いや、ディスコやファンクが悪いと言っているのではないのですよ。たとえディスコ&ファンク調の曲であっても突き詰めれば、素晴らしい曲になるはずですが、中途半端に取り組むから目も当てられないのです。さらに#8「Back Together Again」もファンク調ですが、CoryellとMouzonの2人が中途半端なヴォーカルを披露しています。#8「Mr.C」もファンクですが、ボーカル抜きという点と目まぐるしく変化する曲調が意外に面白いので、やや気分的に持ち直してきます。

アルバム前半の緊迫したムードと、一転してディスコ&ファンク調に転じるのはいいとして、もうちょっと丁寧に作れなかったのか?と思ってしまう作品です。まぁ、1000円だからいいのかな。…

●Musicians
Larry Coryell / guitar
Alphonse Mouzon / drums
Philip Catherine / guitar
John Lee / bass
Cheryl P.Alexander / background vocals
Tawatha Agee / background vocals

●Numbers
1.  Beneath The Earth
2.  The Phonse
3.  Transvested Express
4.  Crystalization
5.  Rock N Roll Lovers
6.  Get On Up(We Gonna Boogie)
7.  Reconciliation
8.  Back Together Again
9.  Mr.C
10. High Love

2014年2月 1日 (土)

日本のプログレAin Sophの1st「妖精の森」

R0013399
Musician●Ain Soph
Title●A Story of Mysterious Forest/妖精の森(1980年)
■Amazonより購入


キングレコードがAKB48で稼ぎ出したアブク銭は、同社のプログレ専門レーベル「ネクサス」初期作品の再発売という嬉しい副産物を生み出していることは、当欄でも再三触れてきました。今回、ご紹介する日本のプログレバンド「Ain Soph」(アイン・ソフ)もその一例です。彼らの1st「妖精の森」がリマスター化のうえ再発売されていたので早速入手しました。オリジナルは1980年リリース。参加メンバーは
山本要三(guitar)
服部眞誠(keyboards)
鳥垣正裕(bass)
名取寛(drums)という4人編成。
バンド自体はまだ現役で活動しているようです。

日本のプログレというと、どういうわけかボーカル入り編成がデフォルトのようでオールインストバンドは稀少だと思います。Ain Sophは日本では珍しい本格的なジャズロックバンドということで、Soft Machine、Hatfield and the Northなどのカンタベリー系を目指していたそうです。いきなり#1「Crossfire」からして疾走感が凄まじいジャズロックナンバーで圧倒しますが、個人的にはカンタベリー系というよりも「Isotope」に近いものを感じさせます。圧巻は18分にも及ぶ組曲#5「A Story of Mysterious Forest」ですが、鍵盤を中心に展開する曲構成はシンフォ系にも通じる要素があります。細部にわたる入念な音づくりは、YESからの影響も感じさせます。

ちなみに鍵盤楽器の服部眞誠はこのアルバム発表前に脱退してしまったそうで、彼のプレイが聴ける唯一の音源だそうです。

●Musicias
山本要三 / guitar
服部眞誠 / keyboards
鳥垣政裕 / bass
名取寛 / drums

●Numbers
1. Crossfire
2. Interlude
3. Natural Selection
4. Vatiations on a Theme by Brian Smith
5. A Story of Mysterious Forest
   Awakening
   Longing~With the Wind
   Mysterious Forest
   Passion
   Deep Sleep
   Darkness
   Dance
   Misfortune
   Mysterious Forest
   Awakening
6. Interlude

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

いろいろ検索

  • Tower Records検索
  • HMV検索
    HMV検索
    検索する
  • iTunes検索
  • Amazon検索
無料ブログはココログ