Paul Bley主導のECM盤「In the Evenings Out There」
Musician●Paul Bley(piano)
Title●In the Evenings Out There(1993年)
■ディスクユニオンお茶の水Jazz館で購入
ベテラン鍵盤楽器奏者Paul Bley(ポール・ブレイ)が中心となって作られた「In the Evenings Out There」です。1993年リリース。メンバーは
Gary Peacock(bass)
Tony Oxley(drums)
John Surman(barritone sax,bass clarinet)
という錚々たる猛者ばかり。一応、共同名義となっていますが、Paul Bleyが中心と捉えていいのではないかと思います。プロデューサーはご存じマンフレード・アイヒャー。
このアルバム、以前から気にはなっていたのですが、何となく買いそびれていました。ちょうど我らがDUが「ECM祭り」を開催していたこともあり、これも何かの縁ではないかと思い入手しました。メンバーそれぞれの来歴についてはいまさらという感じなので詳細は割愛します。さて、聴いてみるといかにもECMらしいと言ってしまっては元も子もないのですが、のっけから何とも冷たい氷原のような世界が目の前に広がります。
Paul Bley主導といいながらも各メンバーに対してはほぼ均等に表現の場が与えられていて、匠たちがそれぞれの持ち場持ち場で、熟達したワザを披露しています。ただ、ソロイストが交代でワザを聴かせる曲構成が多く、作品全体からバンドとしての一体感があまり感じられないのも事実です。これだけの曲者ではそれも致し方ないとは思うのですが、そこら辺を何とかするのもプロデューサーの役目ではないかと…。
●Musicians
Paul Bley / piano
Gary Peacock / bass
Tony Oxley / drums
John Surman / barritone sax,bass clarinet
●Numbers
1. Afterthoughts
2. Portrait Of A Silence
3. Soft Touch
4. Speak Easy
5. Interface
6. Alignment
7. Fair Share
8. Article Four
9. Married Alive
10. Spe-cu-lay-ting
11. Tomorrow Today
12. Note Police
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