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2013年11月24日 (日)

札幌出身のプログレバンド「Providence」の1st「伝説を語りて」

R0013042
Musician●Providence
Title●伝説を語りて(1990年)
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「Providence」(プロビデンス)
は札幌学園大学の音楽サークルが母体になって1982年に結成されたプログレバンド。卒業、就職などでメンバー交代を繰り返したうえで満を持してリリースされた1stがこの「伝説を語りて」です。1990年リリース。メンバーは塚田円(keyboards)、久保田陽子(vocal)、小野さとし(guitar)、広瀬泰行(bass)、杉山雄一(drums)という構成です。紅一点のボーカル、久保田陽子は元々地元のハードロックバンドに在籍していたとのことです。

そもそもこのバンド、迂闊にも存在を初めて知ったわけですが、そのきっかけは先にキングレコードから発売されたコンピアルバムでひときわ輝いて耳に飛び込んできたので慌てて取り寄せた次第です。元々「Providence」はCrimsonのコピーバンドだったそうですが、このアルバムからはCrimsonの影響はあまり感じられません。あえて言えばMr.Siriusを彷彿とさせるダイナミックなシンフォ系プログレという印象です。収録曲わずか4曲ということでお約束の超対策主義、絶え間なく襲ってくる変拍子の嵐、変調・転調を繰り返す複雑怪奇な曲構成と、プログレの必須要素をしっかりと受け継ぎつつ、「和」のテイストを若干盛り込みながら独自の音楽へと昇華させています。まあ、とにかく凄いアルバムだとしか言いようがありません。

特筆すべきは久保田陽子のボーカル力と広瀬泰行のJohn Wettonばりのベース。久保田陽子はプログレ界の歌姫、大木理紗に比肩するほどの実力者ではないでしょうか。表現力が半端なく凄いです。「Providence」はメンバーチェンジ後、「蝶湖夢楼」というアルバムを出していますが、菅原貴子にボーカルが代わっています。いかにもプログレ然とした菅原貴子のボーカルも悪くはないのですが、個人的には表現力の奥深さという意味で久保田陽子のほうが聴いていてしっくりときます。このアルバム、例によってAKB48で稼いだ泡銭を元にキングレコードが紙ジャケット仕様で再発売しています。間違いなく直に廃盤になってしまうので、興味ある方は早めに入手されることをお勧めします♪


●Musicians
塚田 円 / keyboards
久保田陽子 / vocal
小野さとし / guitar
広瀬泰行 / bass
杉山雄一 / drums

Christian Beya / guitar on #4

●Numbers
1. ガラテア
2. 永遠の子供達
3. 夢狩民幻想
4. 伝説を語りて

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