Mike Holoberの2nd「Canyon」を聴く
Musician●Mike Holober(piano)
Title●Canyon(2001年)
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ジャズピアノ奏者、Mike Holober(マイク・ホロバー)の2nd「Canyon」(2001年リリース)をご紹介します。これも完全な面子買いの音源です。参加メンバーはTim Ries (tenor sax,soprano sax)、Wolfgang Muthspiel (guitar)、Scott Colley (bass)、Brian Blade (drums)という現代ジャズを語るうえで欠かせない重要人物ばかり。残念ながら本人がいちばん無名という、この手の音楽ではよくあるケースです。当然ながらMike Holoberという人はお初にお耳にかかります。
全9曲7曲がMike Holoberのオリジナルですが、割とスタンダード寄りの現代ジャズという感じです。Scott ColleyとBrian Bladeと最強のリズム隊がしっかりとベースを支えてくれているので、実に安心して聴くことができます。Mike Holober自身のプレイは派手さも強烈な個性もあまり感じないのですが、割とそつなくこなすタイプとみました。ただ、楽曲、プレイとももう一つガツンとくるものがほしいのは確かです。「いい音楽なんだけどね~」で後は埋もれてしまうような気がしてなりません。
このアルバムを聴いて何よりも驚いたのギター奏者のWolfgang Muthspielの変貌ぶりです。Muthspielはデビュー当初から聴いているのですが、若い頃の変態チックで若干エキセントリックなプレイスタイルがすっかり陰を潜めて、正統派ジャスギタリストとして堂々とプレイしているではないですか!昔のMuthspielを知る人にとっては、この盤での彼を同一人物として認識するまでは、少々の時間が必要とされるかもしれませんね。
●Musicians
Mike Holober / piano
Tim Ries / tenor sax,soprano sax
Wolfgang Muthspiel / guitar
Scott Colley / bass
Brian Blade / drums
●Numbers
1. Canyon
2. Ansel's Easel
3. Heart of the Matter
4. Same Time,Same Place
5. Roc and a Soft Place
6. Spin
7. In So Many Words
8. You and the Night and the Music
9.. Stardust
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