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2013年11月 9日 (土)

新進気鋭のサックス奏者Matteo Sabattiniの「Dawning」

R0012301
Musician●Matteo Sabattini(Alto sax)
Title●Dawning(2009年)
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新進気鋭のサックス奏者Matteo Sabattini(マッテオ・サバティーニ)によるおそらく初リーダーアルバム「Dawning」です。“新進気鋭”としたのは恥ずかしながら存在を初めて知ったということもあるのですが、このアルバムに続いてリリースされた「Metamorpho」が2枚目にあたるということなので、勝手に新進気鋭としています。よくよくプロフィールを見たらそもそもはイタリア出身で2002年に渡米。以来、NYCを拠点に活動する「ブルックリン派」に近い存在のようです。「Fresh Sound」レーベルよりリリース。参加メンバーはMike Moreno(guitar)、Lage Lund(guitar)、Kristjan Randalu(piano)、Matt Clohesy(bass)、Obed Calvaire(drums)という面々。鍵盤楽器のKristjan Randaluはエストニア出身で、あのBen Monderとのデュオアルバムを出しています。Mike Morenoを筆頭に現代ジャズの境界線上で活躍している面子ですね。もう一人のギタリストLage Lund(ラージュ・ルンド)は#7のみ参加。

当欄一押しのギタリスト、Mike Moreno(マイク・モレノ)が参加しているということで入手したのですが、これが久々に結構な掘り出し物に当たったという感じです。正直言いまして主役のMatteo Sabattini自身の実力のほどはよくわからないのですが、とにかくMike Morenoのギターが素晴らしいの一語です。例によって浮遊感あふれるフレーズを連発してくれているのですが、浮遊するだけでなくフレーズの1音1音が実に柔らかくて優しいのですよね。それでもって表情が実に豊か。Moreno自身のリーダー作よりも若干リラックスしているからなのでしょうね。MorenoはSabattiniの次作「Metamorpho」にも全面参加していて、これまた素晴らしく豊潤なギターを聴かせているので要チェックです。

曲のほうはブルックリン派のイメージとは裏腹に、割とまともと言えばまとも。上手く表現できないのですが、何となく裃をまとったような印象を受けます。もう少し尖ったものを期待しただけに、やや肩すかしの感も。作品としては「Metamorpho」のほうが面白いように思えます。

●Musicians
Matteo Sabattini / alto sax
Mike Moreno / guitar
Lage Lund / guitar on #7
Kristjan Randalu / piano
Matt Clohesy / bass
Obed Calvaire / drums

●Numbers
1.  Estate
2.  Dawning
3.  Prism
4.  My Journey
5.  Distensions
6.  Sons Of A Mitch
7.  The Quiet Before Sunrise
8.  The Nearness Of You

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