スペイン産サックス奏者Gorka Benitezのリーダー作「Gorka Benitez Trio」
Musician●Gorka Benitez(tenor sax)
Title●Gorka Benitez Trio(1998年)
■ディスクユニオンで購入
スペイン出身のテナーサックス奏者、Gorka Benitez(ゴルカ・ベニテス)によるリーダー作「Gorka Benitez Trio」をご紹介します。当欄では初めて取り上げるミュージシャンですが、地元スペインでは圧倒的な人気を誇る御仁だそうで、バルセロナの音楽学校を卒業後、ジム・ホールなどとの共演歴をもつそうです。1966年生まれということですから、まだこの業界では“若手寄りの中堅”ということになるのでしょう。
1998年に「Fresh Sound」からリリースされたこのアルバムでは、Gorka Benitezのレギュラートリオに当代きっての人気ギタリストBen Monderと地元スペインのギタリストDani Perezを迎えています。Ben Monderは8曲中3曲、Dani Perezは1曲のみに参加。1998年にバルセロナで録音されています。
Gorka Benitezは年齢の割に渋いプレイをする人で結構泥臭くて野趣あふれるブロウが特徴的。何となくガトー・バルビエリの匂いが感じられます。何といっても2人のギタリストが参加している#3「De Romeria」がアルバムの中での最高の聴きどころで、いきなりバグパイプのような音が鳴り響き驚かされます。ほどなくDani Perezのギターソロがスタートしますが、この人はどちらかというとTim Millerタイプですね。コードの使い方はMonder臭いとも。やがてBenitezのスピリッチャルなブロウが暫く展開されますが、後方でMonderが怪しげな動きをしています。そして、真打ちMonderが満を持して登場。相変わらず捕らえどころのない鵺のようなソロを延々と聴かせます。結構面白い曲なので一聴の価値があります。Monderはあと2曲に参加していますが、こちらはあまり存在感がありません。
●Musicians
Gorka Benitez / tenor sax
David Xirrgu / drums
Raimon Ferrer / bass
Dani Perez / guitar on #3
Ben Monder / guitar on #3,#5,#8
●Numbers
1. Super-Zortzi
2. Blue Note Singes Again
3. De Romeria
4. Sual
5. Para Petra
6. Loisaida
7. En Que Tono Chabeli?
8. Trakeando
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