Stanley Clarke幻の1st「Children Forever」
Musician●Stanley Clarke(bass)
Title●Children Forever(1973年)
■Amazonより購入
スーパーベース奏者Stanley Clarkeが「RTF」在籍時にリリースした初リーダー作です。Stanley Clarkeのリーダー作といえば本人名義の「Stanley Clarke」(1974年)のほうが圧倒的に有名ですし、私もこれが初リーダー作だと思いこんでいました。Clarke自身も「あれはChick Coreaとレコード会社が作ったもの」とコメントを残しているようなので、あまり思い出したくないワケありの音源なのかもしれません。参加メンバーはChick Corea(piano,electric-piano)、Lenny White(drums)、Andy Bey(vocal)、Dee Dee BridgeWater(vocal)、Pat Martino (guitar)、Arther Webb(flute)という面々。プロデューサーはChick Coreaが務めています。
一聴して分かるように楽曲は「第1期RTF」の雰囲気とかなり類似しています。いや、そっくりと言ってもいいかもしれません。2人のボーカルの存在が余計にそう感じさせるのかもしれませんね。Coreaの親心なのか、あるいはただ単純に出たがりなのか、とにかくChick Coreaの出番が多くて、これは一体誰のリーダー作なのだろうと思ってしまうほど。でも、そこそこClarkeも目立たないといけないという配慮からなのか、ベースもブンブンと唸るので、全体としてのバランスを欠いているように思えます。要はCoreaが自重して引っ込めば済む話なんですが。
ギターのPat Martinoはアルバム前半ではまるで存在感が希薄なのですが、ラスト#5「Sea Journey」で本領発揮という感じです。最後の最後になって時すでに遅しの感は拭えませんが、相変わらず端正なギターソロを聴けただけでよしとしましょう。やはりClarke本人が言うようにChick Coreaの束縛から自由になった「Stanley Clarke」を初リーダー作としたいですね。
●Musicians
Stanley Clarke / bass
Chick Corea / piano,electric-piano
Lenny White / drums
Andy Bey / vocal
Dee Dee BridgeWater / vocal
Pat Martino / guitar
Arther Webb / flute
●Numbers
1. Children Of Forever
2. Unexpected Days
3. Bass Folk Song
4. Butterfly Dreams
5. Sea Journey
« Ben Monder参加。Andy Parsons「Flip!」 | トップページ | インド系ギタリストPrasannaの2nd「Be The Change」 »
「ジャズベース」カテゴリの記事
- Jaco Pastorius / Word Of Mouth Band 1983 Japan Tour(1983年)(2016.09.10)
- Arild Andersen / Green Shading Into Blue(1978年)(2016.04.04)
- Arild Andersen / Shimri(1977年)(2016.04.03)
- Arild Andersen / Clouds In My Head(1975年)(2016.04.02)
- Clint Houston / Inside The Plan Of The Elliptic(1979年)(2016.03.19)
« Ben Monder参加。Andy Parsons「Flip!」 | トップページ | インド系ギタリストPrasannaの2nd「Be The Change」 »
コメント