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2013年9月

2013年9月29日 (日)

Stanley Clarke幻の1st「Children Forever」

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Musician●Stanley Clarke(bass)
Title●Children Forever(1973年)
■Amazonより購入


スーパーベース奏者Stanley Clarkeが「RTF」在籍時にリリースした初リーダー作です。Stanley Clarkeのリーダー作といえば本人名義の「Stanley Clarke」(1974年)のほうが圧倒的に有名ですし、私もこれが初リーダー作だと思いこんでいました。Clarke自身も「あれはChick Coreaとレコード会社が作ったもの」とコメントを残しているようなので、あまり思い出したくないワケありの音源なのかもしれません。参加メンバーはChick Corea(piano,electric-piano)、Lenny White(drums)、Andy Bey(vocal)、Dee Dee BridgeWater(vocal)、Pat Martino (guitar)、Arther Webb(flute)という面々。プロデューサーはChick Coreaが務めています。

一聴して分かるように楽曲は「第1期RTF」の雰囲気とかなり類似しています。いや、そっくりと言ってもいいかもしれません。2人のボーカルの存在が余計にそう感じさせるのかもしれませんね。Coreaの親心なのか、あるいはただ単純に出たがりなのか、とにかくChick Coreaの出番が多くて、これは一体誰のリーダー作なのだろうと思ってしまうほど。でも、そこそこClarkeも目立たないといけないという配慮からなのか、ベースもブンブンと唸るので、全体としてのバランスを欠いているように思えます。要はCoreaが自重して引っ込めば済む話なんですが。

ギターのPat Martinoはアルバム前半ではまるで存在感が希薄なのですが、ラスト#5「Sea Journey」で本領発揮という感じです。最後の最後になって時すでに遅しの感は拭えませんが、相変わらず端正なギターソロを聴けただけでよしとしましょう。やはりClarke本人が言うようにChick Coreaの束縛から自由になった「Stanley Clarke」を初リーダー作としたいですね。

●Musicians
Stanley Clarke / bass
Chick Corea / piano,electric-piano
Lenny White / drums
Andy Bey / vocal
Dee Dee BridgeWater / vocal
Pat Martino / guitar
Arther Webb / flute

●Numbers
1.  Children Of Forever
2.  Unexpected Days
3.  Bass Folk Song
4.  Butterfly Dreams
5.  Sea Journey

2013年9月28日 (土)

Ben Monder参加。Andy Parsons「Flip!」

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Musician●Andy Parsons(sax)
Title●Flip!(2003年)
■ディスクユニオンで購入


アヴァンギャルド&フリー界で活躍するサックス奏者、Andy Parsons(アンディ・パーソンズ)が中心となって作られたプロジェクトによる作品「Flip!」をご紹介します。2003年リリース。Andy Parsonsはお初になるのですが、参加メンバーが凄いことに。超がつく売れっ子ギタリストBen Monder、ベース奏者にこれまた売れっ子John Patitucci、打楽器にGene Lewinというカルテット構成です。

このアルバム、Ben Monder目当てに確かリリース直後に入手してはいたのですが、当時は何だかピンとこなくて放置していた物件です。面子からいってフリー寄りの音を期待して入手したのですが、意外とまともなコンテンポラリー系ジャズに仕上がっています。でもって、いまになって冷静に聴き直してみると、アルバム全体の雰囲気、楽曲がモロに「ブルックリン派」なんですよね。

Andy Parsons自身のプレイに関しては特に目新しいものは感じられないのですが、やはりキーマンはBen Monder。何だか「普通のジャズギタリスト」として振る舞っています。Monder自身のリーダー作に一貫して感じられる一種の狂気めいたものは一切封印されているので、クレジットを見ないかぎりMonderだと気がつかない人がほとんどではないでしょうか。これを良しとするかは聴く人に委ねられるとして、「現代NYCジャズ」としてはしっかり成立していると思います。#1「Flip」で聴かせる流れるようなギターソロは、Monderの意外というか新しい一面を垣間見た気がします。

●Musicians
John Patitucci / bass
Ben Monder / guitar
Gene Lewin / drums
Andy Parsons / soprano & tenor sax

●Numbers
1.  Flip
2.  Alone in the Loveseat
3.  Tookish
4.  Lot of Our Souls
5.  Miss Conception
6.  Year Out
7.  East of the Sun (and West of the Moon)
8.  Which Thousand Words
9.  Load Cycle
10. Sintigo

2013年9月27日 (金)

Adam Rogersが参加。Alex Sipiagin「Returning」

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Musician●Alex Sipiagin(trumpet,fluegelhorn)
Title●Returnig(2005年)
■Amnazonより購入


「Criss Cross」関連音源で捜し当てた1枚です。と同時に完全なるメンツ買い音源でもあります。トランペット奏者Alex Sipiagin(アレックス・シビアジン)のリーダー作なのですが、おそらく彼自身がこのメンツの中では最も無名な存在ではないでしょうか。とは言いつつ、Criss Crossから数枚リーダー作を出しています。参加メンバーはSeamus Blake(tenor sax)、Adam Rogers(guitar)、Scott Colley(bass)、Antonio Sanchez(drums)という現代ジャズの先端を行くミュージシャンの名前がずらり。Antonio SanchezはPat Metheny Groupeのドラマーということらしいのですが、すみません、未確認です。

Alex Sipiagin関連では「Mirrors」のほうが有名なのではないかと思いますが、こちらも結構な力作に仕上がっています。典型的なNYC裏街道ジャズという趣なのですが、玄人好みというか楽曲、演奏とも、渋い、渋すぎる。実はあまりの渋さ加減に1度聴いただけで、長らく放置していて、最近になってまた聴き直しているところです。ギタリスト目線だとAdam Rogersにどうしても目が向いてしまうのですが、相変わらず端正なギターソロを聴かせてくれています。やっぱりCriss CrossにAdam Rogersは書かせないな~と再認識。よく動くScott Colleyのベースも素晴らしい。となると、肝心のAlex Sipiaginの存在感はどうしても希薄になってしまうのですよね。

ところでライナーをよく読んでいたら、「Specian Thanks」の欄に「my wife Monday Michiru」の名前が…。えええっ!あの秋吉敏子とチャーリー・マリアーノとの間に生まれた「マンディ満ちるさん」ではないですか!若い頃は女優やモデルもこなしていて、確か1作だけ映画で主演を務めた美形さんです。2人の間には「Nikita」という息子さんがいるようです。

●Musicians
Alex Sipiagin(trumpet,flugelhorn)
Seamus Blake / tenor sax
Adam Rogers / guitar
Scott Colley / bass
Antonio Sanchez / drums

●Numbers
1.  Returning
2.  Extra Change
3.  Miniature
4.  Pictures
5.  Snova(Choba)
6.  Son Of Thirteen
7.  Turn Out The Stars

2013年9月23日 (月)

今田勝の幻の作品「Green Caterpillar」がめでたく復刻!

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Musician●今田勝(electric-piano,piano)
Title●Green Caterpillar(1975年)
■Amazonより購入


日本を代表する鍵盤楽器奏者、今田勝の“幻の名盤Green Caterpillarがうれしいことに復刻したので早速入手しました。例の「Three Blind Mice」(略してTBC)の復刻シリーズの中の1枚で、アナログ盤も滅多に見かけることがなかっただけにうれしい限りです。この「TBM復刻シリーズ」、どうやら我らが「Disc Union」が仕掛け役となっているようです。さすがUnionさん!参加メンバーは渡辺香津美(guitar)、福井五十雄(bass)、今村祐司(percussions)、小原哲次郎(drums)という構成。若き渡辺香津美はこの時期のTBMの作品で引っ張りだこでした。1975年1月20日、22日、東京アオイスタジオでのレコーディング。

今田勝というと「アンダルシアの風」や「コーラルの渚」で聴かれるトロピカルでどこか小洒落たイメージが強いのですが、このアルバムを聴いてみて吃驚。これは完全なゴリゴリのジャズロックではないですか!昭和7年生まれの今田勝は当時43歳。若いミュージシャンを従えて実に熱い演奏を繰り広げています。特に若き渡辺香津美による長尺のギターソロが冴えわたる#2「Straight Flash」は一聴の価値ありです。香津美氏がひとしきり暴れまくった後に、「若造よ、これが本当のジャズだ!」とばかりに入魂のソロパートを弾きまくります。

これは余談ですが、私が最初に就職した某企業に今田勝のお嬢さんがおられました。直接的な接点はなかったのですが、いま思えば何とかしてお近づきになっていれば…と思わないでもありません。

●Musicians
今田勝 / electic-paino,piano
渡辺香津美 / guitar
福井五十雄 / bass
今村祐司 / percussions
小原哲次郎  / drums

●Numbers
1.  Green Caterpillar
2.  Straight Flash
3.  Blue Impulse
4.  Spanish Flower

2013年9月22日 (日)

仏産ブラックメタル「Deathspell Omega」の4th「Fas-Ite Maledicti in Ignem Aeternum」

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Musician●Deathspell Omega
Title●Fas-Ite Maledicti in Ignem Aeternum(2007年)
■Amazonより購入


フランス出身のブラックメタルバンド「Deathspell Omega」による4枚目のアルバム「Fas-Ite Maledicti in Ignem Aeternum」です。2007年リリース。彼らにとっていまなお最高傑作とされている前作「Si Monumentum Requires Circumspice」(2004年)から始まる3部作の2作目で、続く「Kenose」で完結するとのこと。相変わらずバンドメンバーの詳細プロフィールは不明で、主義としてライブ活動もほとんど行わないとのこと。自己演出の方法も徹底して不気味です。

どうしても前作「Si Monumentum Requires Circumspice」と比較してしまうのですが、全体の構成がシンプルになった分だけ、逆に“聴きやすくなった”のではないかと思います。ただし“聴きやすくなった”というのはアルバムの全体構造が把握しやすくなったという意味で、楽曲そのものは相変わらず難解で、ブラックメタルの邪悪さとブルータリティで満ちあふれているので、ご安心を。終始奏でられるギターの不協和音が不安感を煽るだけ煽ります。前作「Si Monumentum Requires Circumspice」からブラックメタルと宗教音楽的な要素の融合に取り組み始めたのですが、激情をむき出しにした暴力性から一転して静寂な世界へと誘う緩急のつけ方は、相変わらず見事。このめくるめくジェットコースター的な展開に身を任せていると、もう貴方もすっかりとDeathspell Omegaマニアに。

●Musician
Deathspell Omega

●Numbers
1.  Obombration I
2.  The Shrine of Mad Laughter
3.  Bread of Bitterness
4.  The Repellent Scars of Abandon and Election
5.  A Chore for the Lost
6.  Obombration II

2013年9月21日 (土)

デンマークのサックス奏者Cennet Jonsson「JAZZMAN」

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Musician●Cennet Jonsson(soprano sax,tenor sax)
Title●Jazzman(2003年)
■メーカーサイトより購入


デンマーク出身のベテランサックス奏者Cennet Jonssonによる2003年の作品です。スウェーデンの北欧ジャズ専門レーベル「Kapasetic Productions」よりリリースされています。メンバーは元「Karmakanic」のギタリストKrister Jonsson、Peter Nilsson(drums,percussions)、Mattias Hjorth(bass)という構成です。名前からして全員が北欧系と推測されますが、Krister Jonssonはスウェーデン出身。ライナーを見るとKenny Wheelerが推薦文を寄せています。

全体として良質なコンテンポラリー系ジャズという趣の作品で、Cennet Jonssonのプレイ自体にはあまり特徴的なものは感じられないというのが正直な印象。その代わりといってはなんですが、ギターのKrister Jonssonが八面六臂の大活躍。以前、Krister Jonssonを“低体温系ギタリスト”と評した記憶がありますが、いやいやどうして結構熱いギターワークを聴かせてくれます。この人の強みは純正ジャズからプログレ風、フリー風と守備範囲の尋常でない広さにあって、時にあまりにも美しいフレーズを聴かせたと思えば、時に狂気を秘めた変態ソロを炸裂させるなど広角打法を随所で披露しています。プレイスタイルはちょっとBen Monder寄りといえば確かにMonderっぽいうところがありますね。個人的にはKrister Jonsson客演の作品の中ではベストではないかと思います。#1「Happy-go-lucky」で聴かせる小技の数々には聴いていてゾクゾクとさせられます。

現代ジャズ好きの人にとってはもちろん、数少ないKrister Jonsson作品としてもお勧めです♪



●Musicians
Cennet Jonsson / soprano sax,tenor sax
Krister Jonsson / guitar
Peter Nilsson / drums,percussions
Mattias Hjorth / bass

●Numbers
1.  Happy-go-lucky
2.  Elinkin
3.  Jazzman
4.  Ambler
5.  2d Way Out
6.  Hund
7.  The Eve

2013年9月20日 (金)

ハイテク集団「Liquid Tension Experiment」の2nd

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Musician●Liquid Tension Experiment
Title●Liquid Tension Experiment 2(1999年)
■Amazonより購入


「Dream Theater」の中心人物、John Petrucci(guitar)、Mike Portnoy(drums)、Jordan Rudess(keyboards)が中心となって結成された「Liquid Tension Experiment」の2ndです。1999年、Magna Carteからリリース。この3人に「スティックの怪僧」Tony Levinが加わっています。ユニット名を直訳すると“表面張力実験”ということなのでしょうか。

このアルバムを聴く前に当然「1」(1997年)も聴いていますが、わずか数日間で仕上げたと言われる前作は個人的にあまりピンとこなかったこともあり、この「2」も長い間放置していました。でもって先日「Portnoy,Sheehan,MacPalpine,Sherinian」のライブ映像を見たことをきっかけに、恥ずかしながら聴き直している次第です。やはりある程度時間をかけて作り込まれた「2」のほうが個人的には好みなのであります。といっても、このアルバムも約2週間で作り上げてしまったということですが。

なにせアルバム最大のキラーチューンである#1「Acid Rain」からして尋常でないハイテンションぶりで、この調子でアルバム収録時間73分強を全力疾走します。しかしまぁ、Mike Portnoyのリズム感は化け物級ですね。Tony Levinによる高速スティックさばきも相変わらずキッチュで素晴らしいの一語です。

この「Liquid Tension Experiment」セッションでJordan Rudessの実力に驚いてしまったJohn Petrucciは自らのバンド「Dream Theater」の鍵盤楽器奏者Derek Sherinianを解雇してしまうのですが、やがて時が巡りSherinianによって「Planet X」が結成されたり、「Portnoy,Sheehan,MacPalpine,Sherinian」が結集されたりと、今に始まったことではありませんが、やはりこの世界は狭いですよね…。

●Musicians
John Petrucci / guitar
Mike Portnoy / drums,percussions
Jordan Rudess / keyboards
Tony Levin / chapman stick,bass

●Numbers
1.  Acid Rain
2.  Biaxident
3.  914
4.  Another Dimension
5.  When the Water Breaks
6.  Chewbacca
7.  Liquid Dreams
8.  Hourglass

2013年9月16日 (月)

Chick Corea / The Vigil(2013年)

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Musician●Chick Corea(keyboards,piano)
Title●The Vigil(2013年)
■Amazonより購入


今日にでも台風18号が関東地方を直撃しようかという感じです。何事もなく過ぎ去ってほしいですよね、ほんとに。

さて、大御所Chick Coreaの新譜が妙に高評価なので気になっていました。ネットなどで見るかぎり日本盤が発売される様子もないので、意を決してやっと輸入盤を購入しました。日本盤、輸入盤にこだわる人間ではないのですが、後になってボートラ付きの日本盤が出てきて若干悔しい思いをするのも何だかな~と少し様子を見ていました。

最近のChick CoreaはGary BurtonやらStanley Clarkeなどの“昔の友人”との共演作が多いようです。それはそれで悪くはないし、70歳を過ぎたミュージシャンとしては驚異的な仕事ぶりです。しかし、どうも食指が伸びないことも事実。大御所が大御所らしく振る舞うのは当然としても、自分にとっては関係のない世界だと思っていました。

Chick Coreaの大きな功績として、若手ミュージシャンを抜擢し表舞台に立たせることで育て上げてきたことを忘れてはいけません。RTF時代にビル・コナーズとアル・ディメオラ、Electric Band時代にスコット・ヘンダーソンやフランク・ギャンバレ、ジョン・パティトゥッチなどがChick Coreaによって鍛え上げられ一人前になりました。しかし、最近のChick Coreaはそうした若手育成活動にあまり力を入れていないことも、敬遠要因のひとつになっていたと思われます。というわけでCorea関連の音源を買うのは「Electric Band」以来で、約30年ぶりのCorea体験ということに。

ざっとメンバーを列挙しますと、
Hadrien Feraud / bass
Marcus Gilmore / drums
Tim Garland / tenor & soprano sax,clarinet
Charles Altura / guitar
Pernell Saturnino / percussions
Gayle Moran Corea / vocal on #5
Stanley Clark / bass on #6
Ravi Coltrane / sax on #6

Stanley ClarkやJohn Coltraneの息子Ravi Coltraneなどのビッグネームも見られますが、そうした人たちはあくまでもスポット参戦で、あとは生きのいい新進気鋭のミュージシャンを中心に固めています。なかでもいちばん無名だと思われるのがギターのCharles Alturaですが、最近ではVirgil Donatiのバンドで活躍していたりして個人的に注目しているミュージシャンです。Gayle Moran Coreaはご存じのようにCorea自身の奥さんですが、古くは第2期Mahavishnu Orchestraで鍵盤楽器兼ボーカルを担当していた色白のお方です。奥さんの起用はご愛敬という感じでしょうね。

さて、聴いてみると曲、プレイそのものは相変わらずのCorea節なのですが、若手ミュージシャンと組むと覚醒するのか回春作用が働いて若返るのか、とにかく素晴らしい出来映えになっています。特にベースのHadrien Feraudと打楽器のMarcus Gilmoreのリズム隊が秀逸で、乗せられた形のCoreaも実に溌剌としたプレイを聴かせてくれます。ギターのCharles Alturaもスコヘンを少し意識したプレイを聴かせたと思えば、Coreaお得意のスパニッシュテイストの楽曲#2では素晴らしいアコギの腕を披露したりと、素晴らしい対応力を発揮しています。このCharles AlturaはVirgil DonatiのバンドではAllan Holdsworthのコピーをしたりしている一筋縄ではいかない人です。

個人的なお気に入りは「Electric Band」を彷彿とさせる#1と緊張感が半端でない#7。よく動くリズム隊とCorea、そしてAlturaのソロワークとが有機的に機能してビシビシと迫ってきます。はっきり言っておススメです!


Charles Alturaの動画も何点か貼り付けますね


●Musicians
Chick Corea / Keyboards,piano,moog-voyager
Hadrien Feraud / bass
Marcus Gilmore / drums
Tim Garland / tenor & soprano sax,clarinet
Charles Altura / guitar
Pernell Saturnino / percussions
Gayle Moran Corea / vocal on #5
Stanley Clark / bass on #6
Ravi Coltrane / sax on #6

●Numbers
1.  Galaxy 32 Star 4
2.  Planet Chia
3.  Portals To Forever
4.  Royalty
5.  Outside Of Space
6.  Pledge For Peace
7.  Legacy

2013年9月15日 (日)

John EllisのCriss Crossデビュー作「It's You I Like」

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Musician●John Ellis(tenor sax,bass clarinet)
Title●It's You I Like(2012年)
■Amazonより購入


サックス奏者John Ellis(ジョン・エリス)による作品です。恥ずかしながらこのミュージシャンは“お初”にお耳にかかる人です。参加ミュージシャンはMike Moreno (guitar)、Aaron Goldberg (piano)、Matt Penman (bass)、Rodney Green (drums)という面々。白状しますと(すでにバレている?)ギターのMike Morenoを追尾していて引っかかった音源なわけです。2011年10月25日NYCはブルックリンで録音。2012年にリリースされています。John Ellis自身、Criss Crossからは初リリースだそうです。

面子からいって、またCriss Crossからのリリースということで「ブルックリン派現代ジャズ」を想像しますが、中身はいたってオールドスタイルのジャズアルバムに仕上がっています。オリジナル曲はなく、アメリカの音楽家Fred Rogers、Elliot Smith、そしてFrederick Hollanderの曲を取り上げたいわばカバーアルバムになっています。勉強不足につき初めて触れる音楽家ですが、スタンダードジャズの奥深さというかミュージシャンの層の厚さを感じさせますね。John Ellisはオリジナル曲の持ち味を尊重しているのか、決して激しく歌い上げることはせず、生真面目に淡々とプレイしているように感じられます。お目当てのMike Morenoは全10曲中、6曲に参加しています。特に#2「Memory Lane」と#4「It's You I Like」で聴かせる甘くとろけるようなギターソロは絶品です。

●Musicians
John Ellis / tenor sax,bass clarinet
Mike Moreno / guitaro on #2,#4,#5,#6,#8,#9
Aaron Goldberg / piano
Matt Penman / bass
Rodney Green / drums

●Numbers
1.  What Do You Do? (F.Rogers)
2.  Memory Lane (E.Smith)
3.  It's You I Like (F.Rogers)
4.  Everything Means Nothing To Me (E.Smith)
5.  Let's Think Of Something To Do (F.Rogers)
6.  Because We're Kids (F.Hollander)
7.  You Are Special (F.Rogers)
8.  Waltz #1 (E.Smith)
9.  It's Such A Good Feeling (F.Rogers)
10. Won't You Be My Neighbor (F.Rogers)

2013年9月14日 (土)

Meshuggahの「Destroy Erase Improve Reloaded」聴き直す

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Musician●Meshuggah
Title●Destroy Erase Improve Reloaded(1995年)
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北欧が生んだプログメタルの雄、Meshuggah(メシュガー)の2枚目のアルバム「Destroy Erase Improve」が“Reloaded”されていたので入手してみました。オリジナルは1995年リリース。

1st「Contradictions Collapse」(1991年)での作風がガチャガチャと喧しいスラッシュメタルだったのに対して、このアルバムから一転して変拍子を多用したプログメタルへと見事な変貌を遂げています。あくまでも複雑怪奇で予測不能なな曲構成、窒息寸前まで追い込まれる狂おしいまでの疾走感、そしてバンドリーダー兼リードギタリストFredrik Thordendal(フレドリック・トーデンダル)による変態ギターソロと、バンドにとっての“三種の神器”が揃った記念すべき作品です。

そもそもオリジナル盤の音質があまり良好と言えなかったので、リマスター効果に期待というのが購入動機でしたが、まあ、多少は聴きやすくなったかなという程度なので過度な期待はしないほうが賢明かもしれません。ボーナストラックはデモ音源と日本盤のみに収録されていたライブ音源などなど。こちらのほうは音質は良くないのですが、資料的な価値はあるかもしれません。

アルバム最大のキラーチューンであり彼らの代表曲である「Future Breed Machine」を貼り付けておきますね♪

こっちも好きだったりします♪Inside What's Behind

●Musicians
Jens Kidman / vocals
Fredrik Thordendal / lead guitar,rhythm guitar,synthesizers
Marten Hagstrom / rhythm guitar
Tomas Haake / drums,voices
Peter Nordin / bass

●Numbers
1.  Future Breed Machine
2.  Beneath
3.  Soul Burn
4.  Transfixion
5.  Vanished
6.  Acrid Placidity
7.  Inside What's Behind
8.  Terminal Illusions
9.  Suffer In Truth
10. Sublevels

Bonus Track
11  Vanished(demo)
12. Suffer In Truth
13. Inside What's Behind
14. Gods Of Rapture(live)
15. Aztec Two-Steps

2013年9月13日 (金)

鈴木勲の貴重盤「Orang-Utan」が復刻

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Musician●鈴木勲(bass,cello,electric-piano)
Title●Orang-Utan(1975年)
■Amazonより購入


日本を代表するベース奏者、鈴木勲が1975年にリリースした音源が復刻されたので早速入手しました。例の「Three Blind Mice」レーベルの復刻シリーズで鈴木勲にとってはTBMでの4作目にあたるとか。参加ミュージシャンは森剣治(alto-sax,flute,bass-clarinet)、渡辺香津美(guitar)、河上修(bass)、守新治(drums)、中本マリ(vocal)という構成です。1975年4月4日、東京アオイスタジオで録音されています。

このアルバム、確か一度だけCD化されていますが廃盤扱いになってから入手困難に。アナログ盤も滅多なことではお見かけしないという幻の名盤扱いだったので、今回の復刻はうれしい限りです。鈴木勲というと出世作「Blow Up」のほうが有名だと思いますが、この盤もなかなかの力作に仕上がっています。ベース奏者のリーダー作だけに全曲とも重厚感にあふれているのは当然のこととして、バックを固めるミュージシャン達の確かなテクニックにも今さらながら驚かされます。全4曲中、2曲がオリジナルですが、何といっても圧巻は22分近くにも及ぶ力作#4「Orang-Utan」。ほかの曲はどちらかというとオールドスタイルのジャズなのですが、この曲のみがジャズロックになっています。曲のはじめは完全なフリースタイルで始まり、なにやら不穏な雰囲気が漂います。若き渡辺香津美のギターがプログレ風、フラメンコ風のフレーズを送り込み、場を盛り上げてくれます。やがてリズム隊がビシバシと機能し始めると、そこはもう怒濤のフリー&ジャズファンクの世界。メンバーが一丸となって繰り出すフレーズかに耳を傾けていると、マイルズが提唱した電化ジャズを彼らなりに昇華させていることが分かります。それにしても曲中盤から暴れまくる渡辺香津美のギターは、これまた凄まじいど迫力です。

中本マリの渋すぎるボーカルが聴ける#2「Where Are You Going?」も一聴の価値があります。相変わらずドスが効き過ぎています♪

●Musician
鈴木勲 / bass,cello,electric-piano
森剣治 / alto-sax,flute,bass-clarinet
渡辺香津美 / guitar
河上修 / bass
守新治 / drums
中本マリ / vocal on #2

●Numbers
1.  Blue Road
2.  Where Are You Going?
3.  My One And Only Love
4.  Orang-Utan

2013年9月 8日 (日)

「Behemoth」唯一のライブ「At The Arena Ov Aion Live Apostasy」

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Musician●Behemoth
Title●At The Arena Ov Aion Live Apostasy(2008年)
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久々にメタルネタでも。

ポーランド出身のデスメタルバンド「Behemoth」(ベヒーモス)による唯一のライブアルバム「At The Arena Ov Aion Live Apostasy」です。2008年2月17日、フランスはパリ「La Locomotive」での収録です。元々はブラックメタルバンドだった彼らですが、テクニカルなデスメタルバンドに変貌を遂げてからは快進撃に次ぐ快進撃、まさに無敵の存在に。前人未踏の地をひたすら突き進む、デスメタル界の文字通り「怪物」になってしまいました。

このアルバムがベテランの彼らにとって初ライブ盤とは意外な感じではありますが、聴いてみて吃驚。スタジオ盤を遙かに凌駕してしまうド迫力ぶりです。凄まじいほどの暴虐ぶりなのですが、聴いた印象では“おどろおどろしさ”はさほど感じさせず、むしろ意外にも爽快感さえ覚えます。これはかれらの高度なテクニックによる部分が大きいのではないかと思われます。特にInfernoが叩き出すブラストビートの破壊力は大音量で聴いてこそです。特に#10「As Above So Below」での連打は一聴の価値ありです。

●Musicians
Nergal / guitars,vocals
Inferno / drums
Orion / low end frequencies and fornication
Seth / guitars

●Numbers   
1.  Rome 64 E.V.
2.  Slaying The Prophets Ov Isa
3.  Antichristian Phenomenon   
4.  Demigod
5.  From The Pagan Vastlands
6.  Conquer All   
7.  Prometherion
8.  Drum Solo
9.  Slaves Shall Serve
10. As Above So Below
11  At The Left Hand Ov God
12  Summoning Ov The Ancient Ones
13  Christgrinding Avenue
14  Christians To The Lions
15  Sculpting The Throne Ov Seth
16  Decade Ov Therion
17  Chant For Eskaton 2000 E.V.

2013年9月 7日 (土)

チリのテクニカル系ギタリスト、Alejandro Silvaのライブ音源「ASPC LIVE」

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Musician●Alejandro Silva(guitar)
Title●ASPC LIVE(2003年)
■Guitar Nineより購入


南米はチリ出身のテクニカル系&パワーメタル系ギタリスト、Alejandro Silva(アレハンドロ・シルヴァ)によるライブ音源「ASPC LIVE」です。自身名義としてはおそらく3枚目、初のライブ音源です。例によって例のように日本ではあまり知られていないミュージシャンですが、地元チリでは圧倒的なギターヒーローとして君臨しているようです。実際、2004年に南米で開催された「G3コンサート」に地元代表で参加しています。首都サンティアゴでのライブの模様を収録。

Marty Friedman、Joe Satriani、Steve Vaiあたりから影響を受けたというAlejandro Silva。系統としてはネオクラ寄りのテクニカルメタル系ギタリストの系譜を汲んでいますが、特筆すべきはその饒舌すぎるギタープレイ。彼にとって少しの「間」も許せないのでしょう。どんなに狭い空間でも見つけ次第すかさずソロをぶち込んできます。80分近くにも及ぶ長尺ながら、とにかく絶え間なく弾き続けるという耐久レース的なライブです。いやー、暑苦しい。実はCristobal Arriagadaというもう一人のギタリストがいるのですが、この人も弾きまくり状態の人なので、左からSilva、右からArriagadaが隙間なくガンガンと攻めてきます。

全体として演奏は荒削りですし、ギタリストの技量としても特に抜きんでたイメージは受けないのですが、何しろ南米特有の饒舌さというかねちっこさというか、全曲でほとばしる熱量にただただ圧倒されます。

●Musicians
Alejandro Silva / guitar
Cristobal Arriagada / guitar
Gonzalo Muga / drums
Manuel Soto / keyboards

●Numbers
1.  Intro Ⅱ
2.  Sexto Mensajero
3.  Ray Satan
4.  Errock
5.  Mi Amigo Duro
6.  No Desapareces
7.  El Senor De Las Profundidades
8.  Invencion 13/80
9.  Solo Uno
10  Neopangea
11. K2
12. Lagarto
13. La Cosa
14. Habla Janus

2013年9月 6日 (金)

Weather Report初代ベース奏者Miroslav Vitous、初リーダー作「Infinite Search」

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Musician●Miroslav Vitous(bass)
Title●Infinite Search(1969年)
■ディスクユニオンで購入


70年代から80年代にかけてのジャズフュージョンシーンを牽引したスーパーグループ「Weather Report」というとジャコ・パストリアスが在籍した第2期が最も人気を博していたように思いますが、ところがどっこい第1期も侮れません。そんな第1期メンバーでベースを弾いていたのがプラハ出身のMiroslav Vitous(ミロスラフ・ヴィトウス)です。若くしてザヴィヌルに抜擢された彼は、70年代ジャズロックの重要作品の多くに参加していました。ただし、ザヴィヌルに疎んじられたことをきっかけに急激に失速していったように思えます。若い頃に脚光を浴びてしまうと、その後が大変ということなのかもしれません。Vitousは弱冠19歳にしてインタ-ナショナル・ジャズ・コンク-ルのベ-ス部門で優勝しましたが(1966年)、その大会で準グランプリだったのが、後にRichard BeirachやJohn Abercrombieらと黄金のカルテットの一員となるGeorge Mraz(ジョージ・ムラーツ)。同じチェコ出身という点が興味深いです。

鳴り物入りで登場したVitousがWeather Reportに参加する前にハービー・マンのプロデュースのもと制作したのが、このアルバムです。1969年リリース。邦題は「限りなき探究」。参加メンバーがとにかく凄くてJoe Henderson(tenor sax), John McLaughlin (guitar), Herbie Hancock(electric-piano),Jack DeJohnette(drums),Joe Chambers(drums)という実力派揃い。60年代後半に巻き起こったジャズロックシーンの中心人物ばかりです。時にギターのJohn McLaughlinはマイルズ楽団に参加してから、John Surmanらとの共演、そしてジミヘンとの幻のセッション活動と、まさに八面六臂の大活躍。

なんと言ってもこのアルバムの最大の聴きどころは#1「Freedom Jazz Dance」。典型的な60年代後半ジャズロックという趣ですが、Vitousのベースがよく歌うこと!クラシックの理論に裏づけられたメロディー重視のベース奏法は、のちに「欧州風」としてもてはやされることになるのですが、それにしてもビッグネームを従えての堂々たるプレイぶりはとても初リーダー作とは思えません。曲の途中からHancock、そしてMcLaughlinががんがんと仕掛けてきますが、一切動揺することなく見事に立ち回っています。正直、この1曲を聴くためだけでも手にする価値は十分すぎるほどあります。

●Musicians
Miroslav Vitous / bass
Joe Henderson / tenor sax
John McLaughlin  / guitar
Herbie Hancock / electric-piano
Jack DeJohnette / drums
Joe Chambers / drums on #3,#4

●Numbers
1.  Freedom Jazz Dance
2.  Mountain In The Clouds
3.  Epilogue
4.  Cerecka
5.  Infinite Search
6.  I Will Tell Him On You
7.  When Face Gets Pale

2013年9月 1日 (日)

インド系フリーギタリストPrasannaが贈る変態世界「Electric Ganesha Land」

R0012639
Musician●Prasanna(guitar)
Title●Electric Ganesha Land(2006年)
■Amazonより購入


スーパードラマーSteve Smithが結成した「Raga Bop Trio」(2010年)で珍妙なギターとインド風ラップを披露していたインド出身のギタリスト、Prasanna(プラサンナ)によるリーダー作です。2006年リリース。タイトルはもちろんJimi Hendrixの名盤「Electric Lady Land」をオマージュしたもので、Prasanna自身もジミヘン信奉者であると同時に、アルバム自体もジミヘンへのトリビュートものとして謳われています。

Prasannaの芸風はギターでシタールのような珍妙なフレーズを凄まじいスピードで弾き倒すという特異なスタイル。そんな彼がジミヘンをどうやってトリビュートするのか大変興味深いところですが、期待に違わぬ珍妙なフレーズの連発を披露してくれています。注意深く聴いてみると、フレーズの端々にブルース、ハードロック、ジャズの要素をさりげなく取り入れつつ、自らのルーツであるインド民族音楽をしっかりと現代音楽へと昇華しています。ただ単純に「民族系ミュージシャン」としてカテゴライズするのは勿体ないほど、芸風に奥行きが感じられます。

さて、ふと我に返るとこのアルバムのどこがジミヘントリビュートなのだろうかと思ってしまいますが、ジミヘン的な要素から音楽的に自由になることで、自分のやりたい音楽を作り上げることに成功しているのではないでしょうか。


「Raga Bop Trio」も投入します♪

●Musicians
Prasanna / guitar,konnakol,bass
Haridwaramangalam A.K.Palanivel / thavil
B.S.Purushotham / kanjira,konnakol
Prapancham Ravindran / mridangam
S.Karthick / ghatamand konnakol

●Numbers
1.  Eruption in Bangalore
2.  Snakebanger's Ball
3.  4th stone from the Sun
4.  Dark Sundae in Triplicane
5.  Indra's necklace
6.  9th Stone from the Sum
7.  Iguana on a funky trail
8.  8th Avenue and East Mada street
9.  Pot Belly Blues
10. Sri Jimi
11. Bowling for Peace

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