Rob Whitlockによるご機嫌な「Sketchin'2」
Musician●Rob Whitlock(keyboards,organ)
Title●Sketchin'2(2005年)
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鍵盤楽器奏者Rob Whitlockが2005年にリリースした痛快なジャズ&ファンク作品です。同じ年、同じメンバーで「Sketchin'」という“前編”が出ているので2枚に分けてのリリースなのだと思われます。参加ミュージシャンは前編と同様、Anthony Jackson(bass)、Vinnie Colaiuta(drums)、Scott Henderson(guitar)、Michael Brecker(tenor sax)という現代ジャズフュージョン界を代表する強者ぞろい。しかして、これだけの豪華面子を呼び寄せたRob Whitlockという人は、いったいどんな大物なのでしょうか。ほかは、Criff Almond(drums)、Pat Kelley(guitar)、Bob Whitlock(guitar)、Amber Whitlock(vocal)という人たちですが、同じファミリーネームの人は血縁関係なのでしょうね。当欄ははっきり言ってScott Henderson(guitar)目当てです。
スコヘンさんは3曲に参加していますが、ジャジー&ダンサブルな曲#3「Gotta' Insulator」ではほとんどのフレーズにアームを効かせるという荒技に挑戦しています。続くハードバップ風の#4「Cold Duck Time」では曲調をまったく無視するかのごとく次々と変態ウネウネフレーズを連発しています。この人が入ると楽曲自体がまったく別物になってしまいます。圧巻は#5「At Freedom Chicken Dance」。これまたご機嫌なダンスナンバーなのですが、のっけからスコヘンさんが飛ばすこと飛ばすこと。約3分ほど好き勝手に弾き倒します。ひとしきりスコヘンが暴れまくった後、触発されたMichael Breckerが激しいブロウで応戦します。最後は両者の激しい応酬で幕引き。いや~、この曲を聴くだけでもこのアルバムを手に入れる意味は十分すぎるほどあります。生前のMichael Breckerを偲びつつ、素晴らしすぎる熱演に耳を傾けてみてください。
●Musicians
Rob Whitlock / keyboards,organ
Anthony Jackson / bass
Vinnie Colaiuta / drums
Criff Almond / drums
Pat Kelley / guitar
Bob Whitlock / guitar
Scott Henderson / guitar on #3、#4、#5
Michael Brecker / tenor sax on #5
Amber Whitlock / vocal
●Numbers
1. 2nd Service
2. Them There Eyes
3. Gotta' Insulator
4. Cold Duck Time
5. At Freedom Chicken Dance
6. Do I Love You
7. The Colours Of Life
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