DPの「Live In Paris 1975」を聴いてみる
Musician●Deep Purple
Title●Live In Paris 1975
■Amazonより購入
今年に入ってからDeep Purple関連のリイシュー盤が何枚かリリースされていることに今さら気がつきまして、気になる音源を少しずつ揃えていこうかという感じで先日入手したのが、この盤です。言うまでもなくRitchie Blackmoreがグループ最後のステージとなった1975年4月7日、パリでのライブ音源です。正確に言うと「The Palais des Sports」というホールです。<Deep Purple Overseas Live Series>ということで数枚リリースされていますね。
個人的にはDPの最盛期は第2期、しかも1970年から1973年にかけてだと思っていることもあり、第3期DPのライブ音源、しかも人間関係が最悪だった時期のライブ音源にはあまり食指が動かないというのが本音。それでも、価格の安さに惹かれてついついポチってしまった次第です。
結局は既発売盤「MARK3 FINAL」のリマスター盤ということになるのですが、「You Fool No One」が完全収録されているのがポイントです。私が指摘するまでもなく、この時期のリッチー師匠はやる気の無さからくる手抜きプレイの連続で、聴くに耐えないケースが目立っていたのですが、あらためて聴き直すとアルバム「Burn」や「Stormbringer」収録曲では意外なことにけっこう真面目にプレイしているんですね。しかし、第2期の曲となるとまったく別人のような手抜きプレイを連発します。師匠にしてみたら「なんでワシにこんな昔の曲を演らせるんだ」という心境だったのでしょうね。特に「Smoke on the Water」でのソロは「ワシ、もう帰りたい」オーラ丸出しです。
リマスター効果ですが「MARK3 FINAL」と比べると、格段に向上しています。特にリッチー師匠のギターが前面に出てきて、代わりにGlenn Hughesのベースを後退させることで、ギターファン寄りのお仕事が施されています。値段に対して満足度はかなり高いのではないでしょうか。蛇足ですが、この<Deep Purple Overseas Live Series>ではメンバーへのインタビュー音源がボートラとして収録されていて、この盤でDavid Coverdale、Glenn Hughes、Ian Paiceの生声を聴くことができます。果たして喜ぶ人がいるのかはわかりません。
●Musicians
Ritchie Blackmore / guitar
David Coverdale / lead vocals
Glenn Hughes / bass,backing vocals
Jon Lord / organ,keyboards
Ian Paice / drums,percussion
●Numbers
[CD 1]
1. Burn
2. Stormbringer
3. The Gypsy
4. Lady Double Dealer
5. Mistreated
6. Smoke on the Water
7. You Fool No One
[CD 2]
1. Space Truckin’
2. Going Down
3. Highway Star
4. 1975 Interview with David Coverdale, Glenn Hughes & Ian Paice
« 超テクニカル集団「Planet X」の「Moon Babies」 | トップページ | 祝、TBM復刻!土岐英史「TOKI」を買い直す »
「ロック」カテゴリの記事
- The Beatles / Live at the Hollywood Bowl(1964年&1965年)(2016.09.17)
- David Bowie / ★(2016年)(2016.03.01)
- Deep Purple / Live In Osaka(1973年)(2016.02.27)
- THE BEATLES / 1(2015年)(2015.11.15)
- RCサクセション / Rhapsody(1980年)(2015.08.22)
« 超テクニカル集団「Planet X」の「Moon Babies」 | トップページ | 祝、TBM復刻!土岐英史「TOKI」を買い直す »
コメント