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2013年7月13日 (土)

究極のギターシンセ。John Abercrombieの「Animato」

R0012289
Musician●John Abercrombie(guitar,guitar-synthesizers)
Title●Animato(1989年)
■ディスクユニオンで購入


ECMを代表する知性派ギタリストJohn Abercrombie(ジョン・アバークロンビー)による1989年の作品です。参加メンバーはJon Christensen(drums.percussions)、Vince Mendoza(synthesizers,composer)という少人数制編成です。

このアルバムはギターというよりもギターシンセの可能性を探るための実験作なのだと思われます。ご存じのように80年代から90年代にかけてAbercrombieはギターシンセを好んで演奏していましたが、全曲ともギターシンセ中心という作品はおそらくこのアルバムが初めてではないかと思われます。たぶんにギターシンセアルバムの集大成的な位置づけではないかと。

このことは作曲面にも表れていて全8曲中、Abercrombieが作曲に関わっているのは2曲のみ。残りはVince Mendozaに託しています。一言で言ってしまえば、このアルバムはジャズという枠組みにも収まらない壮大な幻想音楽であり、音と音とを幾重にも重ねて制作された組曲の集合体です。その意味ではAbercrombieの作品としてもかなり異色中の異色です。ギターシンセが持つ楽器としての可能性を極限にまで追究した結果、このような作品が出来上がるというか、こうならざるを得ないという一つの指針を指し示しているように思われます。このアルバムの発表後、Abercrombie自身もあまりギターシンセを導入していないことを考えると、完全に「やり切った感」が伝わってきます。

●Musicians
John Abercrombie / guitar,guitar-synthesizers
Jon Christensen / drums.percussions
Vince Mendoza / synthesizers,composer

●Numbers
1.  Right Now
2.  Single Moon
3.  Agitato
4.  First Light
5.  Last Light
6.  For Hope Of Hope
7.  Bright Reign
8.  Ollie Mention

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