U.K.の「Live In Tokyo」リマスター盤を聴いてみました
Musician●U.K.
Title●Reunion Live In Tokyo(2011年)
■Amazonより購入
32年ぶりに“復活”した「U.K.」の来日(2011年4月)は多くのプログレファンの感涙を誘いました。折しも東日本大震災直後で多くの海外ミュージシャンが来日を見合わせるなかで、ライブを敢行してくれた「男前ぶり」には多くの賞賛の声が寄せられたことは記憶に新しいところです。
同年にリリースされた「DVD+CD」は、演奏内容の圧倒的な素晴らしさとは裏腹にまるでホームビデオで撮影したかのような劣悪な映像と音質でかなりがっかりしたのですが、音源のみリマスター化されて再登場しました。日本のみの企画だそうです。
内容については前回記事に記したので詳細は避けますが、肝心のリマスター効果に関しては正直に言って「期待以下」と言わざるをえません。もちろん、いくらかは聴きやすくなっています。しかしマスター音源に問題ありならば致し方ないとしても、相変わらず低音部が貧弱すぎて、ベース音などはところどころで「シャリシャリ」「ペコペコ」という感じで聴こえてきます。曲によってはけっこうな音割れも。落胆するというほどではないのですが、リマスター効果に過大に期待するのはやはり無理があるようです。残念です。あえて言えば、前回CDでは一部カットされた音源が今回収録されているという点に尽きるように思います。
ちなみに私が入手したのは「2CDバージョン」ですが、限定デラックスバージョンでは映像データが入った「USBメモリー」がついてくるとか。うーん、商魂たくましいというか、どんな需要を想定しているのでしょうか。いくら熱心なファンが多いとはいえ、DVDはすでに商品としてあるわけですし、これは少しばかり悪乗りのように思えます。
●Musicians
Eddie Jobson / keyboards,violin
John Wetton / vocal,bass
Alex Machacek / bass
Marco Minnemann / drums
●Numbers
[CD 1]
1. In The Dead Of Night
2. By The Light Of Day
3. Presto Vivace And Reprise
4. Danger Money
5. Thirty Years
6. Alaska
7. Time To Kill
8. Starless
9. Carrying No Cross
[CD 2]
1. Violin Solo
2. Nevermore
3. One More Red Nightmare
4. Caesar's Palace Blues
5. The Only Thing She Needs
6. Rendezvous
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コメント
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こんばんは。
久しぶりに再編成UKを観ました。
個人的には決して悪くないと感じました。
特にクリムゾン時代の曲などは良いと思います。
思わず買ってしまおうかと・・・。
投稿: Junya | 2013年6月 3日 (月) 00時36分
Junyaさま
コメントありがとうございます。
亀レスご容赦願います。
Youtubeで見ると素晴らしいのですが、どうしてもCDだと評価が厳しくなってしまいます。
演奏内容は素晴らしいだけに、何とかならないのかな~と
歯がゆい気分です。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2013年6月15日 (土) 21時15分