2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

« TRIBAL TECH / TRIBAL TECH(1991年) | トップページ | 地味ですが佳作。Larry Coryellの「Air Dancing」 »

2013年6月23日 (日)

日本を代表するコンテンポラリー系ギタリスト滝野聡の2nd「Clair Voyant-Clamor」

R0012273
Musician●滝野聡(guitar,guitar-synthesizers)
Title●Clair Voyant-Clamor(1994年)
■ディスクユニオンで購入


初リーダー作「TAKINO」で鮮烈なデビューを飾ったフュージョンギタリスト、滝野聡の2nd「Clair Voyant-Clamor」です。滝野氏は今のところこの2枚しかリーダー作をリリースしていない寡作のミュージシャンなので世間的な知名度はほとんどないと言ってもいいのですが、プロミュージシャンの間ではもちろん好事家の間でも「知る人ぞ知る存在」なのです。なにせ中学生の頃からJohn Abercrombieに傾倒していたということですから、尋常ではありません。このアルバムははロス(6曲)と東京(4曲)で録音され、ロスでのレコーディングでは現地のミュージシャンのサポートを受けています。

1stではジャズの巨人たちのカバーアルバムという形をとっていましたが、ここでは10曲中4曲がオリジナル、残りはWayne Shorter、Pat Martino、Larry Youngのカバー曲という構成になっています。1stではどこかしら裃を纏ったような緊張感が感じられたのですが、2ndにしてついに本領発揮という感じで随所に「らしさ」と「個性」が感じられます。Abercrombie直伝の浮遊感あふれるギターが特徴的なのですが、本家Abercrombieよりも遙かにパワフルでタイト。流れるようなフレーズの中で、微妙にはずしてくるあたりは後の「ブルックリン派」に通じるものを感じさせます。しかしながら、当時の状況、しかも日本では「早すぎた手法」だったのかもしれませんね。何とも不幸な感じです。また、滝野氏はギターシンセの名手でもあり、#4「Nothing Personal」で披露されるギターシンセの音の洪水は一聴の価値ありです。このような世界レベルの名手が埋もれている状況は返す返すも残念です。

●Musicians
Takino Satoshi / guitar,guitar-synthesizers
Jerry Watts / bass
Mitchel Forman / keyboards
William Kennedy / drums
Masayuki Muraishi / drums
Tatsuhiko Kashima / bass

●Numbers
1.  Enigma
2.  Picasso
3.  Speedy
4.  Nothing Personal
5.  Uniform
6.  Mahogany Bird
7.  Line Game
8.  Mount Olympus
9.  Tyrone
10. A7

« TRIBAL TECH / TRIBAL TECH(1991年) | トップページ | 地味ですが佳作。Larry Coryellの「Air Dancing」 »

ジャズギター」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« TRIBAL TECH / TRIBAL TECH(1991年) | トップページ | 地味ですが佳作。Larry Coryellの「Air Dancing」 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

いろいろ検索

  • Tower Records検索
  • HMV検索
    HMV検索
    検索する
  • iTunes検索
無料ブログはココログ