1970年初頭のサイケバンド「Sainte Anthony's Fyre」唯一の音源
Musician●Sainte Anthony's Fyre
Title●Sainte Anthony's Fyre(1970年)
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米ニュージャージー出身のサイケ&ガレージ系バンド「Sainte Anthony's Fyre」が1970年に自主制作盤としてリリースした唯一の音源です。一度だけ再発売されているとのことですが、2013年の今回のCD化で初めて存在を知った次第です。Greg "Ohm" Onushko(guitar,vocal)、Tomm Nardi(bass,vocal)、Savona "Bob" Sharples(drums,percussions)というパワートリオです。オリジナル盤は相当な高価でトレードされているようで、唯一の音源という希少価値も相まってカルト的人気という存在なのだと思われます。
「ハード・ロック&ヘヴィ・サイケ」「ガレージ・ファズ・サイケ」などといろいろと書かれているようですが、実際に聴いてみると「サイケデリックロック」という表現が個人的にはしっくりときます。当時はせいぜい「ロック」「ハードロック」「サイケミュージック」くらいの表現しかなかったはずです。「ガレージ」なんて言ってましたかね。いまのように音楽をそんなに細分化して論じる時代ではなかったと思います。後付けならいくらでも好きなように言えるわけです。
まあ細かいことはさて置いて、内容はというと下品なまでにサイケがかったハードロック。若干ジミヘンの影響を受けた楽曲が数曲。あとはとにもかくにもドタドタという塩梅でヤケクソ気味に疾走しまくります。そもそもが自主制作盤ということなので、録音状態も良好とは言えず、まるで風呂場でレコーディングされたかのような曲もちらほらと。言ってしまえば即座にB級バンド認定決定なわけですが、この手のアングラ系が好きな人にとってはたまらない魅力なのだと思われます。ロックのアングラ歴史を語るうえで資料価値を求める人に…
●Musicians
Greg "Ohm" Onushko / guitar,vocal
Tomm Nardi / bass,vocal
Savona "Bob" Sharples / drums,percussions
●Numbers
1. Love Over You
2. Get Off
3. Summer Fun
4. Starlight
5. Lone Soul Road
6. With Your Beau
7. Chance of Fate
8. Wet Back
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