ビルフリが参加。Michael Shrieve「Fascination」
Musician●Michael Shrieve(drums)
Title●Fascination(1993年)
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フリー系音楽で活躍するドラム奏者Michael Shrieve(マイケル・シュリーヴ)が1993年に収録した作品です。参加メンバーにBill Frisell(guitar)とWayne Horvitz(organ)という曲者を招聘したトリオ編成です。奇しくも3人ともシアトル出身ですね。Michael Shrieveは同年にShawn Lane(guitar)とJonas Hellborg(bass)というこれまたワクワクするような面子で「Two Doors」というアルバムをリリースしていますが、このアルバムに収録できなかった音源が同アルバムに収録されています。懐かしい「CMP Records」よりリリース。
この3人が集まるとどちらかと言えばファンキーな作風に仕上がるかと思いきや、フリー系フュージョンというか相変わらずの無国籍系ワールドミュージック風になっています。それにしてFrisellが縦横無尽に暴れること、暴れること。自身のアルバムよりも好き勝手に暴れまくっているという印象です。Wayne Horvitzが全曲ともオルガン、しかもオルガントリオというのは珍しいのではないかと思うのですが、暴れるFrisellを時として煽りつつ、時としてなだめながら、ロック、ジャズ、ワールドミュージックと実に幅広い守備範囲を見せています。とにもかくにもFrisellファンにとってはマストバイ物件ではないかと思われます。
音源は「Two Doors」から。ギターはビルフリではなくShawn Laneです
●Musicians
Michael Shrieve / drums
Bill Frisell / guitar
Wayne Horvitz / oran
●Numbers
1. Sam The Man
2. Tell Me Everything
3. Circus! Circus!
4. The Glass Tent
5. Fascination
6. One Nation, Invisible
7. The Great Ambassador
8. Living With The Law
9. Jig Saw
10. Soundings In Fathoms
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コメント
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奇天烈音楽士さん こんにちは
めずらしい盤が出てきましたね。
私は、Horvitz目当てにこの盤をゲットしましたが、
彼は、自分が前に出るより周りを生かして
トータルなサウンドを大事にするというタイプで
あることもあり、その分、Frisellが自由にやっている
といった印象で、その辺にひと味魅力がプラスされた
盤と感じていました。
Horvitzは、90年代終わり頃から自身が率いたグループ
Zony Mashでも変わらぬ周りを上手く操るというスタンスは、
なかなかの策士ぶりを感じさせ、
好きなミュージシャンでもあります。
この盤は、仰るようにFrisellファンにとっては、マストバイ物件
という内容ながら、Shrieve名義ということで、見落とされがち
と思われ、他ブログからは、まず出現することはない、
もしあるとすればココしかないとも予想はしておりましたが、
やっぱし、でした(笑)。
http://jazzstream.blog107.fc2.com/blog-entry-109.html
投稿: J works | 2013年3月23日 (土) 11時39分
J worksさま
コメントありがとうございます。
私の場合、Jonas Hellborg→Shawn Lane→Michael Shrieve
の経路でこの盤に辿り着きました。
つまりは「Two Doors」からの流入組です。
確かにShrieve発だとなかなかFrisellまで行き着かないと
思いますね。
この手のミュージシャンを聴き込むうえで、
最も難儀であり、最も楽しいことでありますね(笑)
投稿: 奇天烈音楽士 | 2013年3月27日 (水) 00時00分