豪州出身のテクニカル系ギタリストChris Brooksの1st「The Master Plan」
Musician●Chris Brooks(guitar)
Title●The Master Plan(2001年)
■新宿レコードで購入
オーストラリア出身のテクニカル系ギタリストChris Brooks(クリス・ブルックス)による初リーダー作です。2001年リリースですがレコーディング自体は1993年からスタートしていたようです。これは若手ギタリストの常かもしれませんが作曲は当然としてすべての楽器を自身でプレイするという家内制手工業的な作品です。
このギタリスト、日本語版サイトが開設されるなど結構な力の入り具合で前宣伝されていました。実はそれに釣られて買ってしまった記憶があります。内容はというと典型的なハード系フュージョンという感じで楽曲はトニー・マカパインやグレッグ・ハウあたりから強い影響を受けています。時折ネオクラシカルの要素が入ってくるあたりは、初期マカパインのアルバムと錯覚しそうになるほどです。楽曲的にも完成度が高くかなり聴かせるギタリストですが、聴いているとどうしてもマカパインの陰がちらついてしまうのも事実。もうちょっと個性を押し出してもいいのでは、でもかなりの実力はあるので次作に乞うご期待!などと勝手に思っていましたが、2nd「The Axis Of All Things」がリリースされたのが10年後の2011年。この手のミュージシャンの需要がどれほどあるのかはわかりませんが、なかなか厳しい状況であることは確かです。
●Musician
Cris Brooks / all instruments
●Numbers
1. Kryptica
2. Inner Light
3. Crack In The Hourglass
4. Blue Sky Odyssey
5. Funksion
6. Master Plan Suite
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コメント
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Chris
投稿: Chris Brooks | 2014年7月25日 (金) 15時12分