「ライ」の帝王Safy Boutellaの「Mejnoun」
Musician●Safy Boutella(synthesizers)
Title●Mejnoun(1992年)
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主にアルジェリアを中心とした北アフリカ出身のミュージシャンがポップミュージックを融合して作り上げた音楽を「ライ」と呼びます。アフリカ音楽特有のポリリズムとアラビア音楽ならではのもの悲しい旋律にポップミュージックのスパイスが加わることで、渾然一体となりながらも得も言われない魅力を放ちます。フランスでは「Label Bleu」レーベルが中心になって多くのライ音源をリリースしていますが、仏政府が国策として資金的なバックアップを図っているとか。さすが芸術の国です。もっとも同国にとって常に懸案とされる北アフリカ出身者の移民対策と連動しているわけですが。
「ライ」の立役者でシンセ奏者&コンポーザーSafy Boutella(サフィ・ブーテラ)はジャズ畑に転向したアルジェリア出身のミュージシャンで、過去に宗主国だったフランスを舞台に活動しています。強烈なアフリカンビートとどこか切ないアラビックな旋律、そこにベトナム系フランス人ギタリストNgyuen Le(グエン・レ)が放つ無国籍的なギターが絡んでくることで、大変面白い内容になっています。「ライ」の常連とも言えるKaim Ziad(drums)、Youcef Boukella(bass)、Dominique Pifarely(violin)や大物Nana Vasconcelosなど豪華絢爛な布陣ですね。
●Musicians
Safy Boutella / synthesizers,programming,percussions
Nguyen Le / guitar,guitar-synthe
Kaim Ziad / drums
Youcef Boukella / bass
Dominique Pifarely / violin
Nana Vasconcelos / percussions
etc,
●Numbers
1. Sud
2. Orient
3. Nomade
4. Shiria
5. Mejnoun
6. Apres-Demain
7. Khmous Alik
8. Sisters
9. Sourire
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