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2013年2月16日 (土)

テクニカル系ドラム奏者Marc Norgaadのリーダー作にBrett GarsedとFrank Gambaleが参加

R0012182
Musician●Marc Norgaard(drums,percussion)
Title●Tolerance(2007年)
■Amazon USAより購入


ちょくちょく名前は見かけているとは思うのですが、実は正体がよくわからないドラム奏者Marc Norgaardの初リーダー作です。2007年リリース。参加メンバーが実に豪華というか、当欄好み極まりないのでそれだけの理由で買ってしまいました。ギターにBrett Garsed、Frank Gambale、鍵盤楽器にSteve Huntとくれば買わないわけにはいきません。

そんな訳で「主役」であるMarc Norgaardの存在を全く無視して聴いてみると実に上質なフュージョンギターアルバムに仕上がっています。ただ、作曲はNorgaadが担当していますが、いまひとつ芸風が定まっていないというか、方向性がつかみづらく大物ゲストに助けられている感が拭えません。全体的にドラム奏者が主役のアルバムということで致し方ないと思うのですが、リズム隊の音が前面に出過ぎで音のバランスがあまり良くないのもどうかと。全体を通してギターが奥に引っ込んでしまっているのが残念ですね。

#1  Tolerance
Garsedが参加。Garsedが参加した「Uncle Moe's」を思い起こすような不穏なアルペジオで始まる曲。Garsedのスライドギターがここぞとばかりに泣きまくっています。なぜか途中から何となく80年代型King Crimsonを感じさせる展開へ。妙な感じの曲です。

#2  Goes To Reason
Garsedが参加。バラード調の曲でSteve Huntの生ピアノが実に美しいイントロを奏でています。短いながら高らかに歌いあげるGarsedのギター。楽曲と各パートがやっとこなれてきたように感じます。

#3  Day In The Desert
Garsedが参加。ちょっと展開がつかみづらい曲。要は決め手となるキラーチューンが不在だから、何となくダラダラとした感じになってしまうのでしょうね。Garsedは素晴らしいのですが…。

#4  Last Leg Home
Gambaleが参加。これも展開が読みづらい曲。Gambaleのソロも短く終わってしまうのでちょっと欲求不満気味です。

#5  Papaya Dream
疾走感あふれるGarsedのソロが実に格好いい曲。ただ楽曲が相変わらずガタガタしているのでせっかくの持ち味が生きてきません。この人はいったい何を目指しているのか…。

#6  Summer Dream
Gambaleが参加。Huntのピアノから始まるちょっとニューエイジ系を思わせる内省的な曲。Gambaleがなにやらもの寂しいフレーズを連発し雰囲気を盛り上げます。個人的には結構好みの曲調ですが、およそ一般受けはちょっと難しいかもしれません。

#7  Seventh Mile Fog
ギターはTobias Hurwitzが担当。勉強不足で申し訳ありませんが、この人のギターはお初です。いわゆるGambale系というかちょっとメタル臭が入ったプレイをする人です。とはいってもこれといった際だったプレイを聴かせるわけでもなく、漫然と聴き流してしまうかも…。楽曲も相変わらず方向性が定まりません。

#8  Pirate Sized Hangover
Garsedが担当。あれれ、ギターイントロが#6とそっくりだなと思いつつ、そこは技でトホホ感を何とかしてくれるあたりはさすがです。かといって曲自体が盛り上がるというわけではなく、終始淡々と進行しています。これってやはり楽曲の問題あり、と言い切ってしまってもいいですよね。

●Musicians
Marc Norgaard / drums,percussion
Steve Hunt / piano
Brett Garsed / guitar
Frank Gambale / guitar
Tobias Hurwitz / guitar
Dave DeMarco / bass

●Numbers
1.  Tolerance
2.  Goes To Reason
3.  Day In The Desert
4.  Last Leg Home
5.  Papaya Dream
6.  Summer Dream
7.  Seventh Mile Fog
8.  Pirate Sized Hangover
9.  Retrospective

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