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2013年1月 6日 (日)

Richard Hallebeekのリーダー作第2弾「Pain In The Jazz」

R0012119
Musician●Richard Hallebeek(guitar)
Title●Pain In The Jazz(2013年)
■メーカーサイトより購入


最近はスウェーデン出身の鍵盤楽器奏者Lalle Larssonとの共演が目立つオランダのギターモンスターRichard Hallebeek(リチャード・ハレビーク)による久しぶりのリーダー作です。2013年リリース。前作「Richard Hallebeek Project」が2004年リリースでしたから自身名義としては9年ぶりの作品ということになりますね。メンバーはFrans Vollink(bass)、Sebastiaan Cornelissen(drums)、Lalle Larsson(keyboards)といういつものお馴染みの面々をコアとして、曲ごとにゲストを迎えるというスタイルです。Alex Machacek、Jose de Castro、Guthrie Govan、Eric Gales、Kiko Loureiro、Randy Brecker、Andy Timmons、Greg Howeという現代ジャズフュージョン界でもトップを行くミュージシャンが参加しています。これを買わずにいられましょうか!

前作「Richard Hallebeek Project」もShawn LaneやBrett Garsedが参加していたので豪華ゲストという点では前作もかなりのものだったのですが、Shawn Laneの急逝という不測の出来事も起きたりして、何だかすっきりと来ない感じがありました。楽曲も妙に内省的でしたし。で、今回はまさに入魂の作品に仕上がっています。

#1  Wristkiller
いきなり同タイプのAlex Machacekとの共演です。基本的にはHallebeekが右チャンネルに陣取り最初にソロを奏でて、ゲストが後に続くというスタイル。2人とも「ポストHoldsworth」と目されるギタリストですが、近年のHallebeekはどちらかと言えばScott Henderson寄りにシフトしている感が強いので何となく棲み分けはできているような気がします。相も変わらずと書いてしまっては身も蓋もなくなってしまいますが、2名とも凄まじい弾き倒しぶり…と書きたいところですが、Machacekはやや遠慮気味のように感じられます。

#2  Third Phase
確かギターコンピ物で「共演」していたJose de Castroがゲスト。割とオーソドックスなスタイルのJose de Castroに対してHallebeekの変質ぶりはやはり尋常とは思えません。それでいて楽曲は意外とキャッチー。

#3  Bring It On
泣く子も黙るGuthrie Govanがゲスト。もちろん素晴らしい出来映えなんですが、Guthrie Govanも遠慮気味なんです。ただ曲後半になって2人がユニゾン的に凄まじい上昇フレーズをかますあたりはゾクゾクとします。

#8  Think Of Something
テキサス出身のいい男、Andy Timmonsがゲスト。ここではTimmonsがやたらと渋いブルースを聴かせたあとに、Hallebeekが粛々と引き継ぎます。2人ともまったりとしてしまい、アララという感じでエンディング。あれま、激しいギターバトルを期待したのに。

#9  East Side Bridge
大物Greg Howeがゲスト。そう言えばこの人は最近大人しくなったようで、あまり目覚ましい動向を聞きませんね。Greg Howeが登場するのは曲中盤になってから。それまでのLalle Larssonのやや気が抜けた鍵盤に若干いらいらとします。Greg Howeという人は1stから聴いていますが、いい意味でも悪い意味でも変化がない人ですね。ただ、櫻井哲夫さんとの共演である意味底を見せたというか、2ndあたりまでの「何だか知らないけれど凄いギタリスト」という神秘性が薄れてしまったように思います。それに、線が細いというか音が薄く感じられます。後から続くHallebeekの無遠慮な重厚感と比較するのは酷かもしれません。

というわけで、何だか大変辛口なレビューになってしまいましたが、ハードフュージョン系アルバムとしては、最高水準にあることは断言します。ただ、豪華ゲストを迎えたにもかかわらず、意外に大人しいなというのが率直な印象です。お互いに遠慮してしまうからでしょうか。むしろゲストなしの#5「People」が素晴らしかったりするので、第3弾はゲストなしでも十分いけるのでは、という大きな期待値を感じさせます。

ちなみにこのアルバムは1月5日からAmazonなどでも配信が始まっています。私はリアルCDで欲しかったので予約注文したところ、1月3日に4人のサイン入りとともにタブ譜も一緒に送られてきました。そういえば「Richard Hallebeek Project」の時もサイン入りボーナスCDと楽譜が送られてきました。相変わらずサービス精神が旺盛な人です。


●Musicians
Richard Hallebeek / guitar
Frans Vollink / bass
Sebastiaan Cornelissen / drums
Lalle Larsson / keyboards

●Numbers
1.  Wristkiller (with Alex Machacek)
2.  Third Phase (with Jose de Castro)
3.  Bring It On (with Guthrie Govan)
4.  Pain In The Jazz (with Eric Gales)
5.  People
6.  Speed City Blues (with Kiko Loureiro)
7.  Amelia (with Randy Brecker)
8.  Think Of Something (with Andy Timmons)
9.  East Side Bridge (with Greg Howe)
10. New World

R0012117




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