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2013年1月13日 (日)

これでHoldsworth関連音源コンプリート(?)Pazの「Love in Peace」

R0012130
Musician●Paz
Title●Love in Peace(Amour em Paz)(1991年)
■Amazon Germanyより購入


稀代のテクニカル系ギタリストAllan Holdsworth(アラン・ホールズワース)関連の音源を蒐集し始めて、かれこれ30数年(笑)。その流浪の音楽遍歴もあって入手が極めて困難な音源が多いことは周知の事実です。リーダー作こそ、ほぼ問題なく入手できる有難い時代になりましたが、スポット参加的なゲスト出演にまで手を伸ばし始めるとまさに病膏肓。知らず知らずのうちに、ハマってしまうことになるのです。まぁ、このあたりがコレクター魂を刺激してやまないことも事実なのですが。

ひと昔前まで、Holdsworth参加音源の中で最も入手困難とされたのが、「Soma」(1986年)でした。オリジナルプレス盤は相変わらず○万円という驚愕の価格でトレーディングされているようですが、数年前に韓国産と思われる「レプリカ盤」が闇で流通し始め、またiTunesでの配信がスタートしたこともあって、希少価値が一挙に下落してしまいました。で、「激レア物件」として急遽浮上してきたのが、今回ご紹介する「Paz」というユニット(?)の「Love in Peace」と米のマルチプレイヤーJon St.Jamesのリーダー作1st2ndです。後者については、アナログ盤のみということもあって一見すると敷居が高いのですが、本気で入手しようと思えば何とかなります(笑)。最近では、アナログ盤から起こしたCD-Rをオマケとして付けてくれる良心的な個人トレーダーもいるようです。激レア盤としてあえて付け加えればロシアのプログレバンド「Gorky Park」の「Stare」(1996年)でしょうか。

問題は言わずもがなで前者の「Love in Peace」です。この盤はHoldsworthのオフィシャルサイトがオープンするに及んで、初めてその存在が知られたのではないかと思われます。しかしながら、Holdsworth本人は「ワシは作品と認めていない」と言い張っていますが(笑)。でも、そんなことを言われるとへそ曲がりの当欄としては「どんなものなのか?」と強烈な興味を抱いてしまうことは自明の理です。そんなわけで、しゃかりきになって探すこと、探すこと!国内はもちろん無理だろうということで、海外のサイトをあちこちと探し回ること幾年か。いくら便利なネットがあるといっても、「見つからないものは見つからない」のです。そもそも「Paz」というユニット自体が正体不明なので、手がかりすら掴めません。半ば諦めかけていたのですが、昨年末、「独逸密林マーケットプライス」を何気なく回遊していたところ、あっけなく発見。無事、捕獲成功というわけです。どうせ「大メジャー密林」はそんなマイナー物件など扱っていないだろうという勝手な先入観もありましたが、それにしてドイツとは!唯一の不安が中古物件にありがちの「海外への発送はできましぇん<m(__)m>」アラートでしたが、杞憂に終わりました。

で、届いたのがこの物件です。なぜか佐川急便経由で到着。ドイツの佐川急便に持ち込んだのでしょうか。ひと昔前までは想像できなかったですね。便利な世の中になったものですね。

この「Paz」というユニット、ネットなどを見ても案の定、情報は皆無に等しいのですが、どうやらイギリス出身のグループでブラジル音楽をベースとしたフュージョンバンドのようです。この盤は70年代後半から80年代にかけて各所で行われたライブ音源をまとめたもの。Dick Crouchという人がバンマスのようで、大人数のクレジットから想像するにメンバーをたびたび変更しながら活動していたようです。おお、そういえば「I.O.U.」でベースを担当したPaul Carmichaelがクレジットされています。

肝心のHoldsworth参加曲ですが、詳細なクレジットがないために確証がもてないのですが、#11「Dream Sequence」ではないかと思われます。なるほど、それらしいHoldsworthらしいコードヴォイシングから曲がスタート。91年ということはアルバム「Secrets」(1989年)から「Wardenclyffe Tower」(1992年)の間あたりということになりますが、詳細データがないのでこれも定かではありません。しかしながら、しばしコードヴォイシングが流れた後はバックで弾いているのがわかる程度。正直あれれ…という感じですが、執念で入手した盤だけに、この際はどうでもいいです。ちなみに#7「Amour em Paz」はCarlos Jobimの曲です。個人的には#1「Kandeen Love Song」が気に入りまして、ギターも何となくHoldsworthっぽいのですが、これも確証はありません。でも、これはおそらくPhil Leeではないかと思います。

というわけで、長きにわたって蛇のような執念深さで追いかけてきたAllan Holdsworth参加公式音源蒐集作業は、これにて終了!昔、ドノヴァンのアルバムに参加したという話もありましたが、実は未確認です(笑)。正直、この盤を入手した達成感が圧倒的に勝っていて、ドノヴァンに関してはどうでもいいかな、と。

●Musicians
Phil Lee,Glen Cartledge,Allan Holdsworth / guitar
Dick Crouch / vibraphone
Ray Warleigh / sax,piccolo,flute
Phil Todd / sax
Geoff Castle / keyboards
Ron Mathewson,Paul Carmichael,Laurence Cottle,Henry Thomas,Billie Christian / bass
Martin Drew,Neal Wilkinson,Steve Arguelles,Les Cirkel / drums
Dave Sheen / drums & speech

●Numbers
1.   Kandeen Love Song
2.   Tem Do De Mim
3.   Look Inside
4.   Sidewind Shuffle
5.   I Can't Remember
6.   Bags
7.   Amour em Paz
8.   The Singing Bowl
9.   Anthem
10.  Hope Spring's Eternal
11.  Dream Sequence
12.  Speech

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