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2013年1月11日 (金)

アメリカの超絶ベース奏者Chris Buckの2ndリーダー作「3 Crows」

R0012113
Musician●Chris Buck(bass,vocal)
Title●3 Crows(2012年)
■Abstract Logixより購入


アメリカ出身のベース奏者Chris Buck(クリス・バック)によるおそらく2枚めになるリーダー作「3 Crows」を入手しました。2012年リリース。前作「Progasaurus」(2007年)はギタリストとしてAllan HoldsworthやBrett Garsed、そしてVirgil DonatiやDerek Sherinianなどの大御所クラスを賑々しく迎えていましたが、肝心の内容はというと「?」の印象がなきにしもあらずという感じでした。個人的な好みで恐縮ですが、ベース奏者としての技量はさておいて、よせばいいのにキンキンと脳髄を刺激する金切り声のボーカルがどうしても苦手だったわけです。

で、今回は仕切り直し(?)というわけではありませんが、極力ボーカルを抑えてくれています。といっても2、3曲ほど我慢しなければなりませんが。今回も相変わらずゲストミュージシャンが豪華で、Virgil Donati (drums)、Brett Garsed(guitar)、Marco Minnemann(drums)らが参加しています。やはりスルーするわけにはいきませんね。

#1  HICA
リードギターにBrett Garsedを迎えバックにはVirgil Donatiが控えています。あれほど嫌だったボーカルが登場しないオールインスト。Planet Xあたりを思い出す変拍子の嵐でなかなかいい感じです。いいぞ、Buckさん。Brett Garsedのキレキレのソロギターは相変わらずの出来映えで、抜群の安定感です。しかし、Buckさんのチョッパーもかなり強く主張してくるので、バシバシと両耳を刺激してきます。ベース奏者のリーダー作だから、ベースが強く主張することは仕方がないのですが、バランスに欠くことも事実です。

#3  Little Boy and Fat Man
Brett Garsed参加の2曲目。バックはVirgil Donati。Buckさんのエフェクトを極端にかけた妙なスキャットから始まります。うう、センスが…と我慢しながら聴いていると曲中盤からBrett Garsedのギターが炸裂して溜飲が下がります。短い尺ながら珍しくHR風のソロは聴く価値十分です。

#5  3 Crows
Brett Garsed参加の3曲目。バックはVirgil Donatiでトリオによる楽曲です。確かChris BuckのHPで映像を視聴することができます。やはりPlanet Xを思い出すわけですが、面子からすると当たり前のお話ですね。Brett Garsedのギターは相変わらず素晴らしいのですが、Chris Buckのやたらと饒舌なベースが聴く者の集中力に少しずつダメージを与えます。ベース好きの人にとってはたまらないかもしれませんが。

#7  Pathway
Brett Garsed参加の4曲目。バックはVirgil Donati。ここでもエフェクターが極端にかかったChris Buckのボーカルではじまり少し嫌な雰囲気が漂います。やがてBuckさんの生声ボーカルに移行する始末。決して巧いとも思えないボーカルを聴くことは想像以上に辛いことなのです。あらま~と我慢しながら聴いていると、曲終盤になってBrett Garsedが登場。やはり、素晴らしいですな。いい気分になったところで再度のボーカル登場で、興ざめしてしまいますが。Brett Garsed参加曲は以上4曲です。Marco Minnemannは#6と#8の2曲に参加しています。

なにやらブラックメタルのバンドが好むようなアルバムジャケットといい、相変わらずガチャガチャとやかましい仕上がりなのですが、Brett Garsedファンにとってはやはり黙ってスルーするわけにはいかないようです。ところでChris Buckとは某SNSを通じて少しばかり交流させていただいているので、ここであまり辛口なレビューを書くのは若干迷いがないわけではありません。しかしながら、ここは正直にいきましょう。本人は「キミはワシの新しいCDを聴いてくれたかい?」「キミがワシの1stを持っていなかったら送料分だけ送金してくれたら譲ってやるぜ♪」などと、妙に懐いてくる気のいいオジサンです。

●Musicians
Chris Buck / bass,vocals
Virgil Donati / drums
Brett Garsed / guitar
Chris Taylor / guitar,keyboards
George Whitty / keyboards
Andy Kodiwein / guitar
Marco Minnemann / drums
Otmaro Ruiz / keyboards

●Numbers
1.  HICA (Here it Comes Again)
2.  Dunia Duara
3.  Little Boy and Fat Man
4.  Curse You Val Kilmer
5.  3 Crows
6.  Andius Maximus
7.  Pathway
8.  Last Call

R0012114


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