Pageantの3rd「The Pay for Dreamer's Sin」
Musician●Pageant
Title●The Pay for Dreamer's Sin(1989年)
■ディスクユニオンで購入
たまには和物をお届けします。
関西を代表するプログレバンド「Pageant」(ページェント)の3rdです。1989年リリース。コアなファンにとっては1st「螺鈿幻想」のほうを代表作としてあげるケースが多いようですが、個人的にはどちらも甲乙つけがたいと思っています。参加メンバーは大木理紗(vocal,keyboards)、前野祐之(guitar)、引頭英明(drums)、宮武和広(flute)、加島有三(keyboards)、山田和彦(bass)という布陣です。ミスターシリウスこと宮武和広さんはゲスト参加という形になっています。
バンドリーダーで創設者だった中島一晃さんの脱退によってバンド解散の危機を迎えたPageantが宮武和広さんらの助けを借りて制作された本作ですが、それがかえって紅一点・大木理紗(永井博子)さんの魅力を最大限に引き出すことに成功しているのではないでしょうか。とにかく全曲とも大木理紗さんの変幻自在のボーカル力が光輝いています。楽曲も前作よりもかなりキャッチーになり、聴きやすくなっています。特に#3「アルカロイド」でのダンサブルなノリは、彼らにとっては新境地とも言えるでしょう。特にギターの前野祐之さんのプレイが素晴らしい。大正ロマン的な魅力を放つ#2「グレイの肖像」もこれまた一聴の価値あり。
ただ、残念なことにこのアルバムを最後にバンドも解散の憂き目に。日本にも素晴らしいプログレバンドが存在していたのですが、いかんせん、マイナーな存在に甘んじているのが残念でたまりません。
●Musicians
大木理紗 / vocal,keyboards
前野祐之 / guitar
引頭英明 / drums
宮武和広 / flute
加島有三 / keyboards
山田和彦 / bass
●Numbers
1. 海の詩
2. グレイの肖像
3. アルカロイド
4. ラピスラズリ幻想
5. A FORGET ME NOT
6. パペチュアル・パーフェクション
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