Larry Coryell & The Eleventh House「At Montreux」がリイシュー
Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●At Montreux(1974年)
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Larry Coryell(ラリー・コリエル)が1970年代前半に結成した「The Eleventh House」がモントルージャズフェスティバルに出演したときのライブ音源がリイシューされました。1974年7月4日録音。当日の参加メンバーはMike Mandel(keyboards)、Alphonse Mouzon(drums)、Michael Lawrence(trumpet)、Danny Trifan(bass)という面子です。確かこのライブを境にしてグループは自然消滅してしまったのではないかと思います。
この音源、確か1993年頃に一度CD化されましたが、長い間廃盤状態にありました。ここにきてCoryell関連の音源が続々とリイシューされているのは大変歓迎するべき状況ですね。ただし、需要と供給の関係なのかはわかりませんが、リリースが決まってから実際に発売されるまでが長いこと、長いこと。この盤も「発売延期メール」が再三送られてきて、さんざん気を揉めましたがやっと陽の目を見た次第です。どうやら当時の版元「Vanguard」がマスターズシリーズというのを立ち上げているようで、今後、Vanguard関連音源の再発売が期待できそうです。
内容に関しては、以前、巨大通販サイトのレビューに投稿したことがありますが、とにかく圧巻の一語。脂が乗り切ったCoryellのギターが縦横無尽に暴れまくります。ただ、収録時間がわずか33分間というのはいまの感覚でいうとあまりにも短すぎます。リイシューにあたって「実は当日こんな音源が残ってました」的なボーナストラックを密かに期待していましたが、見事に空振りに終わりました。当日の演奏は本当にこれだけだったのでしょうね。
リイシューということで音質の向上も期待しましたが、こちらもさほどの良化は感じられません。おそらくオリジナル音源そのままなのでしょう。そんなわけで、こちらの勝手な妄想は見事に裏切られたわけですが、資料的な価値は十分過ぎるほどあります。じきに廃盤になってしまうことは自信をもって言えますので、まだ聴いたことがない方は早めのご入手をお勧めします♪
●Musicians
Larry Coryell / guitar
Mike Mandel / keyboards
Alphonse Mouzon / drums
Michael Lawrence / trumpet
Danny Trifan / bass
●Numbers
1. Improvisation on Villa-Lobos
2. Tamari
3. Joyride
4. Rasputin
5. Song For A New York Rainmaker
6. The Eleventh House Blues
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