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2012年12月

2012年12月31日 (月)

Larry Coryell & The Eleventh House「At Montreux」がリイシュー

R0012098
Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●At Montreux(1974年)
■Amazonより購入


Larry Coryell(ラリー・コリエル)
が1970年代前半に結成した「The Eleventh House」がモントルージャズフェスティバルに出演したときのライブ音源がリイシューされました。1974年7月4日録音。当日の参加メンバーはMike Mandel(keyboards)、Alphonse Mouzon(drums)、Michael Lawrence(trumpet)、Danny Trifan(bass)という面子です。確かこのライブを境にしてグループは自然消滅してしまったのではないかと思います。

この音源、確か1993年頃に一度CD化されましたが、長い間廃盤状態にありました。ここにきてCoryell関連の音源が続々とリイシューされているのは大変歓迎するべき状況ですね。ただし、需要と供給の関係なのかはわかりませんが、リリースが決まってから実際に発売されるまでが長いこと、長いこと。この盤も「発売延期メール」が再三送られてきて、さんざん気を揉めましたがやっと陽の目を見た次第です。どうやら当時の版元「Vanguard」がマスターズシリーズというのを立ち上げているようで、今後、Vanguard関連音源の再発売が期待できそうです。

内容に関しては、以前、巨大通販サイトのレビューに投稿したことがありますが、とにかく圧巻の一語。脂が乗り切ったCoryellのギターが縦横無尽に暴れまくります。ただ、収録時間がわずか33分間というのはいまの感覚でいうとあまりにも短すぎます。リイシューにあたって「実は当日こんな音源が残ってました」的なボーナストラックを密かに期待していましたが、見事に空振りに終わりました。当日の演奏は本当にこれだけだったのでしょうね。

リイシューということで音質の向上も期待しましたが、こちらもさほどの良化は感じられません。おそらくオリジナル音源そのままなのでしょう。そんなわけで、こちらの勝手な妄想は見事に裏切られたわけですが、資料的な価値は十分過ぎるほどあります。じきに廃盤になってしまうことは自信をもって言えますので、まだ聴いたことがない方は早めのご入手をお勧めします♪


●Musicians
Larry Coryell / guitar
Mike Mandel / keyboards
Alphonse Mouzon / drums
Michael Lawrence / trumpet
Danny Trifan / bass

●Numbers
1.  Improvisation on Villa-Lobos
2.  Tamari
3.  Joyride
4.  Rasputin
5.  Song For A New York Rainmaker
6.  The Eleventh House Blues

R0012099


2012年12月30日 (日)

Dannny Gottlieb「Aquamarine」に豪華ゲストが参加

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Musician●Danny Gottlieb(drums)
Title●Aquamarine(1987年)
■ディスクユニオンで購入


Pat MethenyやNguyen Leらとの共演で知られる売れっ子ドラマーDanny Gottlieb(ダニー・ゴットリーブ)によるリーダー作です。1987年リリース。その幅広いキャリアもあってゲストミュージシャンがやたらと豪華絢爛です。ギタリスト目線であげていきますと、John Abercrombie、Joe Satriani、Jeff Mironov、Steve Khan、John McLaughlinというビックネームが綺羅星のごとくずらり。ほかにもMark Egan(bass)やBill Evans(sax)などの名前も見かけます。当時のジャズフュージョン界のオールスターが勢ぞろいという塩梅です。

音のほうは結構アクが強い面子が集まったにも関わらず、意外と爽やかな都会派フュージョンサウンドに収まっています。これだけ自己主張が激しいギタリストが集まったにしては意外ですね。下手をするとスルー物件になってしまいそうなので、気を取り直して何回か聴き直してみます。まずはJohn Abercrombieですが最多出演となる計3曲に参加しています。#1「Aquamarine」ではいきなり独特のギターシンセが鳴り響いて結構な存在感を示してくれます。本アルバムのプロデューサーも務めるDoug Hallが手堅いバッキングでサポートしています。Doug Hallは鍵盤楽器もドラムスもこなすマルチプレイヤーのようです。#3「The Aviary」もAbercrombieの幻想的なギターシンセが大変印象的な曲。アコギでのバックアップも素晴らしいの一語です。何度も言いますがAbercrombieはギターシンセを弾かせたもピカイチです。#8「Upon A Time」はAbercrombieの名曲でいろいろな音源で聴くことができますが、ここではGottliebとデュオ。エレキ、アコギ、ギターシンセを操る獅子奮迅の活躍ぶりですが、私が聴いた同曲では最高の出来映えではないかと思います。甘くとろけるギターが何とも言えない魅力を放っています。

さて、もう一人の大物、John McLaughlinは#7「Duet」に参加。凄まじいアコギで始まるこの曲もGottliebとのデュオです。ちょうどシャクティの頃の音源と似ていますね。3分強と短い時間ながらかなりのインパクトを感じさせます。

さらに大御所のSteve Khanは#5「Waterfall」に参加。やたら陽気なサウンドに乗って短い尺ながらKhanのギターがさえ渡ります。やたらとウネウネフレーズを連発していますが、この人ってこんなキャラでしたっけ?

さて、肝心のJoe Satrianiですが1曲のみ#2「Monterey」に参加していますが、クレジットを見ないで彼のギターだと判別できる人はどのくらいいるでしょうか。曲後半になってからなるほどSatrianiらしさが感じられますが、それにしてもわかりづらい。アルバム全体の空気を感じたうえでの抑えたプレイなのだと思われますが、Satrianiファンが聴いたらけっこうな衝撃ではないかと思います。



●Musicians
Danny Gottlieb / drums
John Abercrombie / guitar,guitar-synthesizers on #1,#3,#8
Joe Satriani / guitar on #2
Jeff Mironov / guitar on #4
Steve Khan / guitar on #5
John McLaughlin / guitar on #7
Mark Egan / bass
Bill Evans / sax on #4,#5
Doug Hall / guitar,keyboards,drums

●Numbers
1. Aquamarine.
2. Monterey
3. The Aviary
4. Alaska
5. Waterfall
6. Being
7. Duet
8. Upon A Time
9. Peace Of Mind

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2012年12月29日 (土)

Martinoが参加。John Handyのライブ盤「New View!」

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Musician●John Handy(alto sax)
Title●New View!(1967年)
■Amazonより購入


チャールズ・ミンガス楽団で活躍したアルトサックス奏者John Handy(ジョン・ハンディ)によるライブ音源です。1967年6月28日、NYCのVillage Gateでのライブを収録したもの。メンバーはBobby Hutcherson(vibes)、Pat Martino(guitar)、Albert Stinson(bass)、Doug Sides(drums)というクインテット。

後にも先にもJohn Handyは初体験なのでほかの作品との比較はできないのですが、ざっくりと言ってみれば「スピリッチャル系」にあたるのではないでしょうか。チャールズ・ロイドに近いところにいるとは思いますが、ロイドほどエモーショナルではありません。全体に漂う独特の浮遊感はBobby Hutchersonが奏でるヴィブラフォンが生み出す「揺らぎ」による部分が大きいと思われます。とにかく心地良い。ギターのPat Martinoは当時はまだ売り出し中の身。だからというわけではないのでしょうけれど、決して場の雰囲気を乱すことなく、割と淡々とバックを務めています。主役はJohn HandyとBobby Hutcherson…というわけです。#2「A Little Quiet」と#3「Tears of Ole Miss」の中盤以降、Martinoのギターソロが聴かれますが、リーダー作で聴かせるような怒濤の弾丸ソロはあえて封印しています。いや、#3「Tears of Ole Miss」のソロを冷静に聴いてみるとやはり凄いです。

ところで、#1「Naima」は言うまでもなくJohn Coltraneの名曲ですが、このライブが収録されたのは1967年の6月。Coltraneが肝臓ガンで亡くなったのは同年7月14日のこと。あるジャズ評論家がライブ当日は存命だったのに、リリース前に亡くなったからといって「In Memory of John Coltrane」というサブタイトルはColtraneに対して失礼ではないかと憤慨していました。まったくもって同感で、偉大なミュージシャンの死を商売に利用しようという「売らんかな的発想」はどうかと思います。ちなみに発売当時はBobby Hutchersonの名前が大きくクローズアップされていましたが、CD化にあたってPat Martinoの名前も併記されるように。当時は売り出し中だったMartinoがビッグネームになったので、ついでにあやかろうという魂胆なのでしょうね。

●Musicians
John Handy / alto sax
Bobby Hutcherson / vibes
Pat Martino / guitar
Albert Stinson / bass
Doug Sides / drums

●Numbers
1. Naima (In Memory of John Coltrane)
2. A Little Quiet
3. Tears of Ole Miss (Anatomy of a Riot)

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2012年12月24日 (月)

結成15年!FRAGILEの「Unconscious Behavior」

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Musician●FRAGILE
Title●Unconscious Behavior(2011年)
■Amzazonより購入


日本を代表するフュージョンバンドFRAGILE」(フラジャイル)の最新作「Unconscious Behavior」です。前作「The Sun and the Melodies」から2年ぶりのリリース。メンバーはご存じ、矢堀孝一(guitar)、水野正敏(bass)、菅沼孝三(drums)。ドラムの菅沼孝三さんは近年「手数王」と自ら称しているようですが、デビュー当時から饒舌な手数にはいささかの衰えもありません。考えてみたら、この「FRAGILE」はデビュー当時から追いかけいるので、結成15年という年月にはある種の感慨を覚えますね。

久しぶりに「FRAGILE」の音に触れてみた感想としては、いい意味での「金太郎飴的」な音の連続にほっと安堵した次第です。いきなり#1「VaizravaNa」から全力疾走してくれています。どこから聴いても、どこから切っても聴こえてくるのは「FRAGILE」の音そのもの。これだけ「昔から変わらない」ということも大事なことです。相変わらずの変拍子の連続攻撃。手数王・菅沼さんの繰り出す凄まじい連打。水野さんの相変わらずのうねうねベース。そして、矢堀さんの相変わらず鋭利なギターソロ。どれをとっても彼らの音に違いありません。これは余談ですが、矢堀さんのギタークリニックでは、「なんでかフラメンコ漫談」で有名な堺すすむさんのカッティングを手本にせよと指導しているそうです。

●Musicians
矢堀孝一 / guitar
水野正敏 / bass
菅沼孝三 / drums

●Numbers
1.  VaizravaNa
2.  Unconscious behavior~Painful wind
3.  Fra-Blu
4.  Kisame
5.  The Sun and the melodies PART3
6.  Villa Fountaine
7.  Caribbean Funk Method
8.  Que Lamagica

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2012年12月23日 (日)

スコヘンが参加。Notorius「Five After Four」

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Musician●Notorius
Title●Five After Four(1993年)
■Amazonより購入


カナダの謎のジャズユニット「Notorius」による作品です。どうやらドラム奏者のVito Rezzaという人が中心になって作られたユニットらしいのですが、Vito Rezzaをはじめ参加メンバーも知らない人ばかり。ジャケットもなんだかB級感が漂いまくっているので普通なら当然のようにスルー案件なのですが、ゲストにScott Hendersonが参加しているとなんらば当然話は変わってきます。一応、ほかのメンバーをあげておきますと、Matt Horner(keyboards)、Pat Kilbride(bass)、Tony Zorzi(guitar)と
なっています。

Scott Hendersonはなんと全曲に参加という大出血サービスぶりなので、スコヘンファンは当然のこと、ハードテクニカル系フュージョンが好きな人は必聴物件です。肝心の楽曲はというと、これが予想外に優れもので、なかなか聴かせます。敢えてたとえて言うならばTribal Techをかなり聴きやすくした感じでしょうか。嫌みがない素直な感じが好印象です。お目当てのスコヘンさんは、あくまでもスコヘン節の連発。一発で彼の音だとわかるキレキレのギターソロでお腹一杯になります。一応、メンバーにはギタリストがいるんですが、存在感がまったく感じられません。

この盤はあまり存在が知られていないようですが、とんでもない掘り出し物とまでは言いませんが、個人的には大当たり物件でした♪

●Musicians
Pat Kilbride / keyboards,bass
Vito Rezza / vocals,drums
Matt Horner / keyboards
Tony Zorzi / guitar,background vocals
Scott Henderson / guitar

●Numbers
1.  The Rock (In Memory Of Rocco)
2.  Tasot
3.  Go
4.  Mean Streets
5.  Boys Will Be Boys
6.  Teresa's Song
7.  Now Is Then
8.  Higher Ground
9.  No Relation
10. Hansoo (Dedicated To Mario)

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2012年12月22日 (土)

超絶トリオ「The Aristocrats」のスタジオライブCD+DVD

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Musician●The Aristocrats
Title●Boing, We'll Do It Live! (2012年)
■Abstract Logixより購入


2011年に「The Aristocrats」で衝撃的なデビューを果たした超絶トリオ「The Aristocrats」による2ndです。2012年リリース。メンバーはGuthrie Govan(guitar)、Bryan Beller(bass)、Marco Minnemann(drums)というお馴染みのメンバーです。今回はスタジオに少人数のお客を入れてのライブ形式で、もちろん一切の加工なしの完全一発録りです。2012年6月、Alvas Showroomというところで収録されています。そういえば1stもスタジオライブ的な感じが特徴的でしたね。

ほとんどの曲が「The Aristocrats」からの選曲ですが、[CD 1]#7「Waves」と[CD 2]#10「Erotic Cakes」の2曲はご存じGuthrie Govanのリーダー作「Erotic Cakes」から。内容はというと「The Aristocrats」をお聴きになった方ならおわかりのように徹底したハードフュージョンの嵐。トリオという最小単位ながら、それを感じさせない重厚な音がガンガンと迫ってきます。鬼神のごとく弾きまくるGuthrie GovanにBeller&Minnemannという最高峰のリズム隊が丁々発止に仕掛けてきます。あえて言えば、スタジオライブということで「The Aristocrats」よりもややラフでかつワイルドになったと言えるでしょう。もちろん「スタジオ盤があるからこれは要らない」などという人はほとんどいないとは思いますが。

この音源ですが、どうやら「プレスCD」「CD2枚+DVD」「CD+DVDデラックスバージョン」の3種が出回っているようです。CDとDVDのナカミは同一です。「CD2枚+DVD」と「CD+DVDデラックスバージョン」の違いは2曲のボーナストラックの有無の違いのようです。デラックスバージョンだと[CD 2]#10「Erotic Cakes」が聴ける(見られる)わけで、できればデラックスバージョンをお勧めします。国内サイトだと5000円以上もしますが、輸入盤だと送料込みで3000円弱でした。政権交代で円高から円安へと転換しそうな雲行きなので、個人輸入を目論む方はいまのうちかと。音だけだと意味がさっぱりわからない「Erotic Cakes」の妙なSEの秘密が、映像だとあっさり判明します。ちなみにDVDはリージョンフリーで「5.1 surround mix仕様」です。


●Musicians
Guthrie Govan / guitar
Bryan Beller / bass
Marco Minnemann / drums

●Numbers
[CD 1]
1.  Bad Asteroid
2.  Greasy Wheel
3.  Boing!...I’m In The Back
4.  latlands
5.  I Want A Parrot
6.  Blues Fuckers/Drum Solo
7.  Waves

[CD 2]
1.  Get It Like That
2.  Furtive Jack
3.  Train Trax
4.  Cave Dweller
5.  Mr. Kempinski
6.  See You Next Tuesday *
7.  Dance Of The Aristocrats
8.  A Very Metal Introduction
9.  Sweaty Knockers
10. Erotic Cakes *
* Deluxe Edition only

[DVD]
1.   Bad Asteroid
2.   Greasy Wheel
3.   Boing!...I’m In The Back
4.   latlands
5.   I Want A Parrot
6.   Blues Fuckers/Drum Solo
7.   Waves
8.   Get It Like That
9.   Furtive Jack
10.  Train Trax
11.  Cave Dweller
12.  Mr. Kempinski
13.  See You Next Tuesday
14.  Dance Of The Aristocrats
15.  A Very Metal Introduction
16.  Sweaty Knockers
17.  Erotic Cakes

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2012年12月21日 (金)

Adam Rogersのプレイが光るChris Potterのライブ音源「Follow the Red Line」

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Musician●Chris Potter(tenor sax)
Title●Follow the Red Line(2007年)
■Amazonより購入


現代ジャズシーンを語るうえで欠くことのできないサックス奏者Chris Potter(クリス・ポッター)が率いる「Chris Potter's Underground」が2007年2月15日、16日、17日、NYCの名門「Village Vanguard」で行ったライブを収めた盤です。メンバーはCraig Taborn(electric piano)、Adam Rogers(guitar)、Nate Smith(drums)という構成。PotterとギターのAdam Rogersとは「Lost Tribe」時代からの盟友です。

ほぼ同時期に発売された「Song for Anyone」はストリングスとの共演でギターにWayne Krantzが参加しているようですが、ギター奏者としてはWayne KrantzよりもAdam Rogers、そしてストリングス付きという構成に若干の不安を感じたので、こちらを入手した次第です。

さて、名門「Village Vanguard」でのライブということでどんな感じになるのだろうと思いきや、このライブ盤で聴かれるのは結構ハードなジャズファンクです。丁度、前述「Lost Tribe」で聴かれたあの尖ったサウンドが蘇っています。特に#2「Arjuna」で繰り広げられる強烈なジャズファンクは一聴に値します。よく聴いてみればNate Smithは変拍子の連続ですし、Craig Tabornが奏でる若干変態がかったエレピもなかなかです。お目当てのAdam Rogersが登場する場面は意外に少ないのですが、#1「Train」で聴かれるロックタッチのソロは圧巻です。Criss Cross移籍後、すっかりスタンダードに転向(?)したと思われたRogersがロック魂を存分に見せつけてくれます。久しぶりに熱い演奏に触れることができました。この手のサウンドが好きな人はぜひ一聴を♪

●Musicians
Chris Potter / tenor sax
Craig Taborn / electric piano
Adam Rogers / guitar
Nate Smith / drums

●Numbers
1.  Train
2.  Arjuna
3.  Pop Tune #3
4.  Viva Las Vilnius
5.  Zea
6.  Togo

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2012年12月17日 (月)

20万アクセス御礼

寒い日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
当地、横浜市は昨日(12月16日)に最高気温18度を記録したと思いきや、
本日は打って変わって真冬の寒さに逆戻り。
衆院選の結果には個人的に滅入りつつも、
それでも時間は残酷にも容赦なく過ぎ去っていくのだな、と
変な感慨を抱いています。

アダシゴトはさておき。

3年前の2009年11月にスタートした当ブログですが、
お陰さまをもちまして20万アクセスを超えることができました。

20万という数字がどのような意味を持つのか、自分自身でも
よくわからないというのが正直なところです。
ただ間違いなく言えるのは「いつもどこかでどなたかに読んでいただいている」
ということです。
あらためまして海よりも深い感謝の気持ちをお伝えします。

当初は音楽だけでなく、個人的な研究テーマである
古い邦画も扱うつもりでしたが、やはり音楽一本でいったほうが良いようですね。

相変わらず勝手気ままな当ブログですが、
今後ともよろしくお願い申し上げます。

奇天烈音楽士 拝

2012年12月16日 (日)

Larry Coryell / Coryell(1969年)

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Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●Coryell(1969年)
■Amaoznより購入


ジャズロックギターの先覚者Larry Coryell(ラリー・コリエル)の2枚目にあるリーダー作です。1969年リリース。参加メンバーはBernard Purdie(drums)、Albert Stinson(bass)、Ron Carter(bass)、Chuck Rainey(bass)、Mike Mandel(organ)、Jim Pepper(flute)という面子です。Jim Pepperはジャズロックグループ「The Free Spirits」時代の盟友ですね。

並行してGary Burtonのグループと活動していたCoryellなのですが、やはりグループという枠組みに対して閉塞感を感じていたのでしょう。まさにやりたい放題、自由奔放に振る舞っています。ただ、いかんせん完成度をこの作品に対して求めるのは酷かもしれません。ギターで勝負したいのか、ギターもボーカルもやりたいのか、この時点で軸が定まっていない感じがします。サイケミュージックからの影響もたぶんに残っています。実際にCoryellが自らの音楽に方向性を見いだし始めたのは1970年代に入ってからの話で、この時期は習作というか試行錯誤の繰り返しだったのでしょう。しかし、#1「Sex」や愛妻を想い作った#2「Beautiful Woman」あたりでは後の快進撃を思わせる原型らしきものが伺えます。ジャズロックの萌芽のようなものを感じたい人は一度は聴いてみてはいかがでしょうか。

●Musicians
Larry Coryell / guitar,vocal,piano on Beautiful Woman,Ah Wuv Ooh
Bernard Purdie / drums
Albert Stinson / bass on The Jam With Albert,No One Really Knows
Ron Carter / bass on Beautiful Woman,Ah Wuv Ooh
Chuck Rainey / bass on Sex,Elementary Guitar Solo n5,No One Really Knows,Morning Sickness
Mike Mandel / organ
Jim Pepper / flute

●Numbers
1.  Sex
2.  Beautiful Woman
3.  The Jam With Albert
4.  Elementary Guitar Solo n5
5.  No One Really Knows
6.  Morning Sickness
7.  Ah Wuv Ooh

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2012年12月15日 (土)

Darry Prattが結成したユニット「Sonic Fiction」の「Changing With The Times」

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Musician●Sonic Fiction
Title●Changing With The Times(1997年)
■ディスクユニオンで購入


カリフォルニア出身のVibe奏者Darry Pratt(ダリル・プラット)が中心になって結成した「Sonic Fiction」というユニットの音源です。1999年リリース。メンバーは本人以外はすべて豪州人でJames Muller(guitar)、Adam Armstorong(bass)、Andrew Gander(drums)、Phil South / marinba,percussionsという構成です。ギターのJames Mullerは当欄でもたびたび扱っている豪州きっての凄腕プレイヤーです。「NAXOS JAZZ」というカナダのレーベルから出されています。よく見たらエグゼプティブプロデューサーにMike Nockの案前がクレジットされています。なぜDarry Pratt以外は全員が豪州人なのかと思ったら本人が当地に移住しているようです。

何を隠そうギターのJames Muller目当てで買った音源ですが、Darry Prattが作り出すユニークな音は大変面白く、リズム隊が作り出す妙な変拍子に乗せてVibeが縦横無尽に飛びまくります。そこにJames Mullerのやや変態がかったギターが絡んできて妙な味わいを醸し出しています。個人的にはカラっとした味わいが特徴的なオージージャズが大好きなのですが、この音源も例に漏れず素晴らしい出来映えです。

●Musicians
Daryl Pratt / vibraphone,midi-vibes
James Muller / guitar
Adam Armstorong / bass
Andrew Gander / drums
Phil South / marinba,percussions

●Numbers
1.  Finlayson St 7
2.  Changing WIth The Times
3.  Ringing Changes
4.  The Greenway
5.  35 Today
6.  The Rest
7.  Dark Prelude
8.  Mind Games
9.  Remember
10. Tower
11. Street Scene

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2012年12月14日 (金)

オランダのジャズフュージョンバンド「On Impulse」にMarc Guillermontが参加

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Musician●On Impulse
Title●On Impulse(2012年)
■iTunesよりDL


オランダ出身のミュージシャンが組んだユニット「On Impulse」による1stです。2012年リリース。といってもなかなかピンとくる人はいないと思われますので、若干の詳細を。メンバーをみるとSebastiaan Cornelissen(drums)、Frans Vollink(bass)、Coen Molenaar(keyboards)とジャズ・フュージョン界では知る人ぞ知るとう面子ばかりです。この3人を中核としてフランスのHoldsworthyことMarc Guillermont(guitar)、伝説のフュージョンバンド「カリズマ」のメンバーだったMike Miller(guitar)、イギリス出身の期待の若手Nigel Hitchcock(sax)がゲスト参加しています。どうやら配信のみのリリースで現状ではAmazonやiTunesなどからダウンロード可能です。まぁ、正直に言ってリアルCDだと採算はとれない類のジャンルであることは間違いありません。#3、#5、#6はオランダの「Studio Het Atelier」というところでのライブ音源です。

当欄の目的はSebastiaan CornelissenでもFrans Vollinkでもなく、Marc Guillermontだったわけですが、今回の参加はわずかに1曲のみ。それでも相変わらずのウネウネフレーズは絶品の味わいです。先に「Holdsworthy」と評しましたが、ここではむしろRichard Hallebeekに近い感じでいつもよりはジャズ寄りです。もう1人のギタリストMike Millerは恥ずかしながら初めて聴きましたがこちらは割とオーソドックスなプレイが身上のようです。個人的には好きです。

全体を通して聴くとこの手の音楽としては割と大人しめで、どちらかと言えばJazz寄りの音源です。ドンズバのハード系ジャズフュージョンを聴きたいのであれば、Sebastiaan Cornelissenがリーダーとなった「Sebastiaan Cornelissen Group」のほうが断然おススメです。こちらにはMarc Guillermontが全面参加しています。

●Musicians
Coen Molenaar / keyboards
Sebastiaan Cornelissen / drums
Frans Vollink / baass

Special guests:
Nigel Hitchcock / sax on East Side Bridge, Loved You Before, Amelia, Club Ellen,Wristkiller
Marc Guillermont / guitars on Unidentified Crawling Objects
Mike Miller / guitars on Round About Now

●Numbers
1.  East Side Bridge
2.  Unidentified Crawling Objects
3.  Loved You Before
4.  Round About Now
5.  Amelia
6.  Club Ellen
7.  Summer Rain
8.  Wristkiller

2012年12月 9日 (日)

Scott McGillのプロジェクト「Freak Ziod」

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Musician●Freak Zoid
Title●Freak Zoid(2007年)
■Amazon USAより購入


北米出身のプログレッシブ系ギタリストScott McGill(スコット・マクギル)によるプロジェクト「Freak Zoid」の1stです。参加メンバーはRitchie DeCarlo(drums,percussions)、Kjell Benner(bass)、Dave Klozss(stick)という編成で、Ritchie DeCarloはMcGillによる「Awarness」(2006年)からの継続参加ということになります。1曲のみフレットレスベースの奇才percy Jonesがゲスト参加しています。

Scott McGillというと以前はAllan Holdsworthフォロワーなどと称されていましたが、近年の音源を聴く限りどんどんプログレ色が強まっている関係で、その称号もあまり当てはまらないような気がします。この作品もひたすらダークなギターで押しまくるという異色の作品。相変わらず難解なギターですが、リズム隊が割と常識にかなっていてかつタイトなので、ほかのMcGill作品よりも取っつきやすいかもしれません。#2「Candy Store Politics」はCreamの「Politician」のパロディだと思われるのですが、洒落にしてもわかりづらいアプローチですね。相変わらずの変態ぶりです。

1曲のみPercy Jonesが参加しているのが肝といえば肝ですが、クレジットを確認してやっと気がついた次第です。それだけMcGillの毒気があまりに強烈だということなのでしょう。ただ、ここでの共演が縁でのちの「2010 Uniblab Recording」(2010年)に結びつきます。ここでもRitchie DeCarloが参加しています。

●Musicians
Scott McGill / guitar
Ritchie DeCarlo / drums,percussions
Kjell Benner / bass
Dave Klozss / stick
Percy Jones / fletless bass on Anvil Purse

●Numbers
1.  Beneath
2.  Candy Store Politics
3.  Anvil Purse (feat. Percy Jones)
4.  Seven Zoid
5.  Encounter
6.  Ginger Canyon
7.  Destruction
8.  Mojo Tronic
9.  Fadz
10. Fadz Enlightenment
11  Quarter After Eight
12. Freak Zoid

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2012年12月 8日 (土)

Denny Zeitlinの「Tidal Wave」にAbercrombieが参加

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Musician●Denny Zeitlin(piano)
Title●Tidal Wave(1983年)
■Amazonより購入


シカゴ生まれのジャズピアノ奏者Denny Zeitlin(デニー・ザイトリン)による1983年の作品です。Denny Zeitlinは確か大学は医学専攻で精神科医としての一面をもっていたはずです。だからというわけではないのでしょうが、とても寡作の人であります。名前からしてドイツ系っぽいですね。参加メンバーが豪華絢爛でJohn Abercrombie(guitar)、いまは亡きCharlie Haden(bass)、Peter Donald(drums)というカルテット構成。いわばECM軍団とのコラボでもあります。Peter DonaldとAbercrombieの2人はバークリー音楽院での同窓で、ECMでの諸作品でも何度も共演している刎頚の友。

Denny ZeitlinはBill Evans系のプレイヤーなので、このメンバーと共演してもまったく違和感を感じさせないどころか、初顔合わせにもかかわらず息がぴったりと合ったプレイを聴かせてくれます。Abercrombieはギターとギターシンセを駆使しています。特に怒濤のフレーズを連発する#1「Tidal Wave」でのギターシンセは圧巻です。何度も書きますがAbercromieこそがギターシンセの名手であると断言できます。一転してメロウな感じでとろけさせる#2「Promenade」でのZeitlinとAbercromieとの美しすぎる絡みはBill EvansとJim Hallのそれを彷彿とさせます。個人的にはこの1曲だけのためにこのアルバムを聴く価値があると言っても過言ではないと思います。

●Musicians
Denny Zeitlin / piano
John Abercrombie / guitar,guitar-synthesizers
Charlie Haden / bass
Peter Donald / drums

●Numbers
1.  Tidal Wave
2.  Promenade
3.  Chelsea Bridge
4.  Country Fair
5.  Billie's Bounce
6.  Wherever You Are
7.  Hotline

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2012年12月 7日 (金)

Pageantの3rd「The Pay for Dreamer's Sin」

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Musician●Pageant
Title●The Pay for Dreamer's Sin(1989年)
■ディスクユニオンで購入


たまには和物をお届けします。

関西を代表するプログレバンド「Pageant」(ページェント)の3rdです。1989年リリース。コアなファンにとっては1st「螺鈿幻想」のほうを代表作としてあげるケースが多いようですが、個人的にはどちらも甲乙つけがたいと思っています。参加メンバーは大木理紗(vocal,keyboards)、前野祐之(guitar)、引頭英明(drums)、宮武和広(flute)、加島有三(keyboards)、山田和彦(bass)という布陣です。ミスターシリウスこと宮武和広さんはゲスト参加という形になっています。

バンドリーダーで創設者だった中島一晃さんの脱退によってバンド解散の危機を迎えたPageantが宮武和広さんらの助けを借りて制作された本作ですが、それがかえって紅一点・大木理紗(永井博子)さんの魅力を最大限に引き出すことに成功しているのではないでしょうか。とにかく全曲とも大木理紗さんの変幻自在のボーカル力が光輝いています。楽曲も前作よりもかなりキャッチーになり、聴きやすくなっています。特に#3「アルカロイド」でのダンサブルなノリは、彼らにとっては新境地とも言えるでしょう。特にギターの前野祐之さんのプレイが素晴らしい。大正ロマン的な魅力を放つ#2「グレイの肖像」もこれまた一聴の価値あり。

ただ、残念なことにこのアルバムを最後にバンドも解散の憂き目に。日本にも素晴らしいプログレバンドが存在していたのですが、いかんせん、マイナーな存在に甘んじているのが残念でたまりません。 


●Musicians
大木理紗 / vocal,keyboards
前野祐之 / guitar
引頭英明 / drums
宮武和広 / flute
加島有三 / keyboards
山田和彦 / bass

●Numbers
1. 海の詩
2. グレイの肖像
3. アルカロイド
4. ラピスラズリ幻想
5. A FORGET ME NOT
6. パペチュアル・パーフェクション

R0012041


2012年12月 2日 (日)

Tunnels / Painted Rock(1998年)

R0012005
Musician●Tunnels
Title●Painted Rock(1998年)
■Amazonより購入


元「Brand X」メンバーでフレットレスベースの奇才Percy Jones(パーシー・ジョーンズ)率いる「Tunnels」による実質2枚目のアルバムです。1998年リリース。1993年リリースの「Percy Jones with Tunnels」をそのまま引き継ぐ流れでリリースされました。参加メンバーはVan Manakas(guitar)、Frank Katz(drums)、Marc Wagnon(midi vibes)という一癖もふた癖もあるような面子です。Sarah Pillowという女性ボーカルが1曲のみゲスト参加しています。

前作でハードなジャズロックという一定の方向性を示した「Tunnels」ですが、本作でさらにブラッシュアップされたうえでパワーアップされたというのが第一印象。そのためなのか前作でのプログレ色はやや薄れて、ジャズロック色が濃厚になった感がします。良くも悪くもPercy Jonesのワンマンバンドととらえられがちなのですが、実際には作曲面を含めてヴァイヴ奏者Marc Wagnonにかなりの主導権が与えられているようで、JonesとWagnonによる双頭バンドという見方のほうが妥当なのではと思います。Brand X的なジャズロック的アプローチもあり、アラビア風なアレンジもあり、幻想的なクラブミュージック的な解釈もあり、ややヘビメタ風楽曲もありと作風は多彩で飽きることがありません。それでいて、決して凡庸に陥らない変態性も十二分。もちろん独特のドライヴ感も凄まじい。

タイトルは、カリフォルニアの古代先住民族の残した自然芸術作品らしいです。やたら色鮮やかなジャケットデザインとは裏腹に、聴こえてくるのはひたすらハードなジャズロック。およそ商業的な要素は皆無ですが、この手の音楽が好きな人はぜひとも一聴を♪


●Musicians
Percy Jones / fretless bass
Van Manakas / guitars
Frank Katz / drums
Marc Wagnon / midi vibes
guest:
Sarah Pillow / voice

●Numbers
1.  Painted Rock 
2.  Land Of the Hazmats 
3.  House Of Marc
4.  Quai Des Brumes 
5.  Neuro-transmiter 
6.  Boyz in the Ud 
7.  Black Light 
8.  Bad American Dream 2001 
9.  Lillys Dolphin 
10. Unity Gain

R0012006


2012年12月 1日 (土)

現代派集団インプロAndy Elmer Mega Octetの「Headgames」

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Musician●Andy Elmer(piano,claviers,voice)
Title●Headgames(1992年)
■Amazon Franceより購入


現代ジャズシーンの中でも特異な存在感を放つ鍵盤楽器奏者鬼才Andy Emler(アンディ・エムレール)が1990年に結成した「Mega Octet」による1992年の作品です。ユニークな作品を送り出す「Label Bleu」からリリースされています。グループ名通りの8人編成というフォーマットということに形式的にはなっていますが、ここで聴かれるのはまさに天衣無縫な「集団インプロヴィゼーション」。「Part 1」から「Part 5」という曲名らしきものはついていますが、これも形式的なものであると思われます。

「Label Bleu」というと国策のバックアップもあって、西洋音楽とアフリカ音楽(特に北アフリカ)、イスラム音楽との融合から生まれた「ライ」を積極的に売り出していることでも知られていますが、まさにこの音源にも当てはまります。オープニングの#1「par 1」からアフリカンビートが生み出す凄まじいポリリズムが躍動します。ギターに「ライ」の実践者の一人であるNguyen Le(グエン・レ)を起用したのもその流れからなのでしょう。曲中盤からNguyen Leのギターソロが天衣無縫、縦横無尽に暴れまくります。もう、この1曲を聴くだけで十分過ぎます。

冒頭で「集団インプロヴィゼーション」と書きましたが、実際にはAndy Elmerによって作品全体から各曲の細部に至るまでしっかり統制され、コントロールされているのですが、そうは思わせないところが見事ですし、破綻をきたしそうになりながら、しっかりと収束される曲構成は素晴らしいの一語です。終始、緊張感と驚きを保ちながら、聴く者を独特なトランス状態へと追い込むこの作品。心して臨んでください。ただ、この作品に限ったことではなく「Label Bleu」一連の作品は入手困難なのが残念です。

●Musicians
Andy Elmer / piano,claviers,voice
Nguyen Le / guitar
Michel Massot / tubas
Phillie Sellam / sax
Simon Spang-Hanssen / sax
Francois Moutin / bass
Tony Rabeson / drums
Francois Verly / percussions

●Numbers
1.  part 1
2.  part 2
3.  part 3
4.  part 4
5.  part 5

R0012008


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