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2012年11月10日 (土)

北欧の鍵盤楽器奏者Lalle Larssonの最新作「Nightscapes」

R0011961
Musician●Lalle Larsson(keyboards,piano)
Title●Nightscapes(2012年)
■Reingold Recordsより購入


スウェーデン出身のジャズフュージョン系鍵盤楽器奏者Lalle Larsson(ラレ・ラーション)による「Lalle Larsson's Weaveworld」による3作目にあたります。スウェーデンのReingold Recordsより2012年10月リリース。 参加メンバーはRichard Hallebeek(guitar)、Stefan Rosqvist(guitar)、Jonas Reingold(bass)、Walle Wahigren(drums)という面子です。ギターのRichard Hallebeekは3作とも参加、Stefan Rosqvistは2作目からの継続参加になります。ほとんど自主制作盤に近い扱いですが、Reingold Recordsというのはベース奏者のJonas Reingoldの個人レーベルなのかもしれません。

作風としては壮大に歌い上げるシンフォ系ジャズフュージョンという点ではこの3作目にも継承されていますが、今回はややメタル色が強くなったような気がします。明らかにDream Theaterを意識したかに感じられる#3「Rainbow's Gold」や#4「Zero Hour」あたりは顕著ですね。オランダのギターモンスターRichard Hallebeekのギタープレイは相変わらず素晴らしく、「ポストHoldsworth」の名に恥じないキレキレのソロを連発してくれています。この人のレガート奏法はすでに芸術品の域に達しているのではないでしょうか。Alex Machcekとともに追いかけていきたいギター奏者です。

アルバム前半はメタル色濃厚でそれこそイケイケドンドンの雰囲気ですが、#5「Noctume」では生ピアノとHallebeekのアコギによるやたらメロウな雰囲気を漂わせたり、24分にも及ぶ#6「Nightscapes Suite」では文字通り組曲風のアレンジに挑戦したり、葬送曲っぽいラスト#7「Dawn Sheds A Final Tear」はやたらともの悲しくダークな雰囲気…一介のシンフォ系ジャズフュージョンとはひと味もふた味も違います。#6「Nightscapes Suite」はOMINOX名義の「Cotemporary Past」(1995年)に近いものを感じさせます。

このアルバム、1ヶ月ほど前からAmazonで予約注文がはじまりまして、当欄としては当然のように予約をしていたのですが、発売日直前になって「入荷できなくなったのでキャンセル」という非情のメールが。その理由として「インディーズレーベルだから入荷困難云々…」ということ。慌てて版元を捜し当てて直接注文した次第です。送料込みで2000円以下ですからお得ですね。さらにうれしいことに先着100名にLalle Larssonの直筆サインが書かれ、またシリアルナンバーまで頂戴しました(当欄は075番)。まさしく怪我の功名です。

そういえば我らが「World Disque」さんが少し前に入荷していたようですが、現状では売り切れのようですね。罪滅ぼしというわけではないのでしょうが、AmazonではMP3音源を配信していますし、iTunesでも扱い始めています。リアルCDを巡る状況がますます厳しくなってきていることを痛感しました。


●Musicians
Lalle Larsson / keyboards,piano
Richard Hallebeek / guitar
Stefan Rosqvist / guitar
Jonas Reingold / bass
Walle Wahigren / drums

●Numbers
1.  Insomnia
2.  A Dream Of A Thousand Weaves
3.  Rainbow's Gold
4.  Zero Hour
5.  Noctume
6.  Nightscapes Suite
7.  Dawn Sheds A Final Tear

R0011962


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