JOHN McLAUGHLIN / NOW HERE THIS(2012年)
Musician●John McLaughlin(guitar)
Title●Now Here This(2012年)
■Amazonより購入
70歳を迎えても今なお第一線で活躍を続けるJohn McLaughlin(ジョン・マクラフリン)率いる「4th Dimention」による2年ぶりの新譜が出たので早速入手してみました。このユニットとしては「To The One」以来ということになりますね。例によってAbstract Logixからリリースされています。参加メンバーはGary Husband(piano,synthesizers,drums)、Etienne M'Bappe(bass)、Ranjit Barot(drums)という面子です。Etienne M'Bappeはカメルーン出身でジョー・ザヴィヌルの「ザヴィヌル・シンジケート」で活躍したベース奏者。Ranjit Barotはインド出身のミュージシャンで御大の最近のお気に入りドラム奏者です。
そもそも「4th Dimention」はアルバム「Industrial Zen」制作から派生して生まれたユニットですが、アルバムを出すごとに進化しているから凄いことです。基本的には「To The One」の延長線上にあるハードフュージョンという作風には変わりませんが、何よりもリズム隊が素晴らしいの一語。おそらくMcLaughlin御大が組んだリズム隊の中でも最強ではないでしょうか。リリース前に御大自らが「私のこれまでの作品のなかの頂点だ」と豪語しただけの出来映えにあります。とにかく躍動し続けるリズム隊、70歳を迎えても一向に衰えを知らない御大が繰り出す弾丸フレーズ。どれをとっても素晴らしいの一語です。早くも今年度ハードフュージョンの最高傑作と断言いたします。
●Musicians
John McLaughlin / guitar,guitar synth
Gary Husband / piano,synthesizers,drums
Etienne M'Bappe / bass
Ranjit Barot / drums
●Numbers
1. Trancefusion
2. Riff Raff
3. Echoes From Then
4. Wonderfall
5. Call & Answer
6. Not Here Not There
7. Guitar Love
8. Take It Or Leave It
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コメント
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マクラフリン先生は70歳を超えてもアグレッシブに弾きまくって素晴らしいですね。
音楽師の今年の ハードフュージョン No.1 の太鼓判もうなずけます。
… とすると、今年のハードフュージョン No.2 は Henderson Berlin Chambers の HBC Super Trio と言う所でしょうか。
ではでは
投稿: betta taro | 2012年10月27日 (土) 16時17分
betta taroさま
コメントありがとうございます。亀レス申し訳ありません。
記事に書きましたが、御大本人がいう最高傑作というのは、
あながち大げさではない、素晴らしい作品ですね♪
ご察しの通り、ハードフュージョンNo2はスコヘンさんで決まりです!
投稿: 奇天烈音楽士 | 2012年11月 9日 (金) 20時58分