テキサス出身Andy Timmonsの会心ソロ「Spoken and the Unspoken」
Musician●Andy Timmons(guitar,vocal)
Title●Spoken and the Unspoken(1999年)
■ディスクユニオンで購入
久々に超絶系ギタリストのご紹介を。元「Dnnger Danger」のギタリストAndy Timmons(アンディ・ティモンズ)がソロ活動をはじめておそらく3作目にあたる「Spoken and the Unspoken」です。1999年リリース。日本での知名度が相変わらずあまり高くないようですが、昨年の来日公演は好評を博したようですね。Simon Philippsとの共演でも知られていますが、このアルバムでも2曲参加しています。
Andy Timmonsといえばビートルズマニアとしても知られていますが、ソロ2作目までは何となくそれを押し隠していた節が感じられました。そんな音楽的な嗜好を心おきなくサラケはじめたのがこの作品です。超絶技巧の持ち主ながら決してそれ一辺倒に終わらないティモンズのプレイはここでも健在です。オープニング#1「All Is Forgiven」と#2「Happening '68」はジョージ・ハリスン作「Taxman」をモチーフにしたユニークな作品です。「All Is Forgiven」のギターソロはまさに「Taxman」そのもの。「Happening '68」では「Taxman」のイントロで始まるというユニークな構成です。ここでもビートルズ愛がビンビンと伝わってきます。完全にビートルズのアルバム「Sgt.Pepper's」を意識していますね。
最大の聴きどころはラストの#11「Cry For You」でしょう。この曲のみがライブ仕様になっています。曲自体はアルバム「Ear X Tacy 2」が初出ですが、タイトル通りまさに泣き叫ぶソロはまさに絶品!最近ではこれだけ堂々と泣きのフレーズを弾きこなす人は希少価値があるのではないでしょうか。この曲を聴くためだけにこの作品を購入してもお釣りが戻ってくるほどです。
ちなみにTimmonsサイト限定で販売しているDVD作品「Official Live Bootleg」では「動くTimmons」がこの曲を弾いています。リージョンフリーで国産のDVDプレイヤーでも再生できます。興味ある方はぜひご覧になってください。
●Musicians
Andy Timmons / guitar,vocal,bass,drums,percussions
Mitch Marine / drums
Bob Wechsler / loops
Michael Medina / vocal
Mike Daane / bass
Simon Phillips / drums on #5,#11
Jerry Wartts / bass
Jeff Babko / keyboards
●Numbers
1. All Is Forgiven
2. Happening '68
3. The Princess
4. Nowhere
5. For God And Country
6. Don't Bring Me Down
7. Astral Fishing
8. Duende
9. Spoken and the Unspoken
10. Olivia's Song
11. Cry For You
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