Alex Machacekの新譜「FAT」を聴いてみた
Musician●Alex Machacek(guitar,programming)
Title●FAT(2012年)
■Abstract Logixより購入
「ポストHoldsworth」の呼び名が高いオーストリア出身の超絶ギタリストAlex Machacek(アレックス・マカチェク)の新譜が出たので購入しました。例によってAbstract Logixからのリリースですが、もちろんAmazonでも購入可能です。彼は「ポストHoldsworth」というよりも「新生UK」のメンバーといったほうが通りがいいかもしれませんね。
さて、原点とも言えるトリオ構成で臨んできました。メンバーはRaphael Preuschl(bass)、Herbert Pirker(drums)という面子。知らない人たちだな~と思いきや、調べてきたらベースの人はMachacekがオーストリア時代に制作した「The Next Generation of Sound」に参加していた人ですし、打楽器の人も「[SIC]」に参加した人でした。もちろん、一般性には著しく欠けるミュージシャンではありますが。アルバムタイトルの由来は「Fabulous Austrian Trio」の頭文字をとったという話ですが、その意味では地元回帰という意味なのでしょうか。よくわかりませんが。マスタリングはScott Kinseyが担当しています。インド人歌手でありMachacekの奥さんである「Sumitra」もクレジットされていますが、彼の名前が呼ばれる女性SEでも担当したのでしょうか。
アルバムをリリースする度に作風を変えてくるMachacekなので、彼の音楽性はこれだ!と言い切ることは甚だ困難なわけですが、今回は彼の音楽的原点のひとつである「ザッパ風」で攻めてきました。その意味では音楽的には「[SIC]」に近いかもしれません。難解と言えば、難解。マニアックと言えば確かにマニアック。個人的にはコンビネーション抜群のトリオが醸し出す空気感が実に心地良く、「[SIC]」に比べれば長足の進歩が感じられました。なにはともあれ、Machacekファンはマストバイ(笑)という作品です♪ちなみにこの原稿を書いている時点でのお気に入りは#6「D-Lite」ですが、日が変われば好みも変化する可能性が大です。
●Musicians
Alex Machacek / guitar,programming
Raphael Preuschl / bass,cello,bass-uke
Herbert Pirker / drums
●Numbers
1. Why Not?(aka Disco Polka)
2. What A Time To Be Me
3. Safe Word
4. Compromising Evidence
5. Ton Portrait
6. D-Lite
7. The Life Of Herbert P.
8. Studio Swing
9. Let's Not Argue
10. FYI
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