ブラジルのギターカリスマSergio "Serj" Buss「Liquid Peace Of Me」
Musician●Sergio "Serj" Buss(guitars)
Title●Liquid Peace Of Me(2007年)
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ブラジル国内ではカリスマ的な人気を誇ると言われるテクニカル系ギタリストSergio "Serj" Bussによる2ndです。2007年リリース。"Serj"というのは単なる愛称のようでSergio Bussでが本名のようです。例によって例のごとくまったく正体不明のミュージシャンですが、ギタープレイヤーとしてのカテゴライズとしてはテクニカル系フュージョンで、Brett GarsedやScott Hendersonあたりからの強い影響を感じさせます。フレーズの端々にはややネオクラの臭いも漂います。クレジットなどは一切明記されていないのでなんとも言えませんが、リズム隊は一部曲が打ち込み。
何やら呟きのようなヴォイスから入るのが彼のスタイルのようで、比較的ゆったりとした楽曲が中心。南米のテクニカル系ギタリストというとキコ・ルイレーロに代表されるようにひたすら饒舌に音の空間を埋めまくるタイプが多いような気がするのですが、このSergio Bussはまったく別タイプで、じっくりと音と音を繋いでいくスタイルです。
で、何曲かBrett Garsedっぽいギターが聴こえるなと思っていたら、なんとBrett GarsedとT.J.Helmerichがゲスト参加しています。Brett Garsedが#5と#10、T.J.Helmerichが#6にソロイストとして参加しています。曲調も「Garsed & Helmerich」時代を思い出します。特に#5で聴かれる息の長い流麗なソロは絶品で相変わらずため息が出ます。この曲、なぜか女性による日本語ヴォイスがSE的に使われています。
●Musicians
Sergio "Serj" Buss / guitar
Brett Garsed / guitar on #5,#10
T.J.Helmerich / guitar on #6
●Numbers
1. Brain Cracked
2. A Rainha dos condenados
3. O outro lado
4. Thinking Heads
5. No chao
6. O Anjo do silencio
7. Would you ?
8. Lines and curves
9. Time to heal
10. Heroi de mentira
11. Hostile
12. Premonition
13. Towards a precipice
14. Liquid Piece of Me
15. A Second Prayer
16. Zero Mind
17. We Die
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