渡辺香津美が参加。Jaco Pastoriusの「Word Of Mouth Band 1983 Japan Tour」
Musician●Jaco Pastorius(bass)
Title●Word Of Mouth Band 1983 Japan Tour(1983年)
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奇才Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)の死後、いくつもの「発掘音源」がリリースされてきましたが、これは超をいくつ差し上げてもかまわない貴重音源です。Jaco Pastoriusは1982年に「Weather Report」を脱退していますが、その翌年5月の来日公演を収録したもの。当初、ギタリストとしてMike Sternが帯同の予定でしたが急遽来日できなくなったため、Mike Sternと親交があった渡辺香津美が参加しています。音源そのものは渡辺香津美氏私蔵のカセットテープFM東京が放送用に収録されたものが元になっています。音質は残念ながら良質な海賊盤レベルという感じですが、音源がもつ希少価値がそれを十分に補ってくれています。
個人的な好みでいえばJaco Pastoriusはトリオ構成でのプレイが好きなので、ビッグバンド構成にはあまり食指が伸びないのですが、それを差し置いても十分楽しめる内容です。とは言え、渡辺香津美氏が活躍する場面は意外なほど少なく、[CD 1]#4「Black Market」#6「Dania」、[CD 2]#1「Reggae Tune」#2「Teen Town」くらいでしょうか。香津美さん目的で購入した人は物足りないかもしれません。
ちなみに[CD 2]で聴かれる「Who Knows」と「Them Changes」の2曲はジミ・ヘンドリックスが「バンド・オブ・ジプシーズ時代」に好んで演奏していた曲です。
個人的にはいまだに海賊盤的な扱いを受けている名ライブ集「Live In New York」をきっちりとした形で再リリースしてほしいのですが…。
●Musicians
Jaco Pastorius / bass
Ron Tooley / trumpet
Alex Foster / sax
Dermar Brown / keyboards
Don Alias / percussions
Othello Molineaux / steel drum
Kenwood Denard / drums
Kazumi Watanabe / guitar
●Numbers
[CD 1]
1. Soul Intro / The Chicken
2. Clean Up Woman
3. Bass Solo
4. Black Market
5. John & Mary
6. Dania
[CD 2]
1. Reggae Tune / Who Knows
2. Teen Town / Them Changes
3. Havona
4. Beaver Patrol
5. Fannie Mae / Why I Sing The Blues
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