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2012年7月 8日 (日)

David Fiuczynski / Planet Microjam(2012年)

R0011745
Musician●David Fiuczynski(fletless guitar,guitar)
Title●Planet Microjam(2012年)
■Amazonより購入


変態系ギタリストDavid Fiuczynski (デヴィッド・フュージンスキー)の新譜情報がしばらく前から出ていて気になっていました。で、抜かりなく予約注文をして発売日当日に届いたのがこの音源です。最近は上原ひろみのバンドで活躍するなど、やっと名前が知られるようになってきたのではないでしょうか。Fiuczynski名義としては「KIF Express」以来ではないでしょうか。フリー系音楽では有名な(?)「Rare Noise Records」から2012年リリース。

今回はFiuczynskiのライフワークとも言える中東やアジア圏の土着音楽とジャズの融合を試みています。元々中近東風の無国籍音楽は彼の得意するところですが、アルバム全編にわたってというのは今回が初めての試みではないでしょうか。いきなりベートーベンのピアノ・コンチェルト第5番をモチーフにしたと言われる#1「Micro Emperor」からして奇々怪々。フレットレスギターがこれでもかとばかりに変態フレーズを奏でます。原曲がサン・ラによる#4「Sun Song」、ベテランJack DeJohnetteが参加した#3「Meditacion」#7「Madoka Blue」など話題性満載なわけです。#4「Sun Song」などは韓国宮廷音楽の要素が取り入れられているように聴こえます。

今回は「KIF Express」や「Jazzpunk」での弾け飛ぶような暴れぶりはあまり聴かれませんが、フレットレス率がこれまでの作品と比較しても格段に高いせいか、変態度としては過去最高ではないでしょうか。個人的にはクレジットに記載された「1/4 tone guitar」というのが気になって仕方がありません。


●Musicians
David Fiuczynski / fretted,fretless acoustic and electric guitars,1/4 tone guitar
Evan Marien / fretless bass
Evgeny Lebedev / piano,microtonal keyboards
David Riley / violin
Takeru Yamazaki / additional microtonal keyboards.
Jack DeJohnette / drums on Meditacion,Madoka Blue
Kenwood Dennard / drums on Micro Empero,Horos Fuzivikos

●Numbers
1.  Micro Emperor
2.  Mystic Microjam
3.  Meditacion
4.  Sun Song
5.  Horos Fuzivikos
6.  Green Lament
7.  Madoka Blue
8.  En Secreto
9.  Green Lament
10. Apprehension
11. agaku

R0011746


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コメント

ちょっと今回は書きすぎましたm(_ _)m

お手数おかけして恐縮ですが、前述の私の2件のコメントを削除いただければ幸いです。

今後も、記事楽しみにしております。

ではでは

betta taroさま

コメントありがとうございます。
ご要望の件、対応がおそくなり申しわけありません。
でも、しっかりと勉強させていただきました。

この盤はぱっと聴いてみて派手さに欠けるためか、
聴くたびに印象が変わりますよね。
要聴き込み音源であることには間違いないです。

陳謝の連絡が遅くなりすいません。
対応いただき恐縮です。

KIFエクスプレスは、買ったものの、一回だけ聞き流しお蔵入りしていました。
記事を拝読し改めて聞き直して見ましたが、中々面白いですね。
あとFUZEのギターを堪能できる盤としては、アルマンドラが、思い浮かびますね!

本盤は… 西洋音楽=ジャズの理論が通用しない、マイクロトーナルの音世界での新しい試み故に、ユニゾンでの上下降等が多く、まだ手探り感がある気がします。後継作に期待してます。

betta taroさま

コメントありがとうございます。

KIFエクスプレスに関しては実はあまり聴き込んでおりません。
リアルCDでなくDLで入手した音源に関しては、
どうも軽く扱ってしまう傾向があるようです。

仰るようにアルマンドラあたりから入るのが定石だと思います。Fuze歴もかなり経ちましたが、いまだに掴みかねているというのが本当のところです。

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