デンマークのコンテンポラリー系ギタリストTorben Waldorff「American Rock Beauty」
Musician●Torben Waldorff(guitar)
Title●American Rock Beauty(2010年)
■メーカーサイトより購入
デンマーク出身で現在はNYCを拠点に活動しているギタリスト、Torben Waldorff(トーベン・ウォルドルフ)による2010年の作品です。この人、以前は地元北欧で活動していましたが、数年前からNYCに移り住んでいたのですね。系統としてはコンテンポラリー系ということになりますが、いわゆる「ブルックリン派」、つまりメーンストリームに背を向けた裏街道系に近い臭いがプンプンとします。2009年7月28日、29日NYCで録音。共同プロデュースはスウェーデン出身の鍵盤楽器奏者で北欧現代ジャズ界の姉御、Magi Olin(マギ・オリン)が担当しています。メンバーはDonny McCaslin(sax)、Jon Crowherd(piano)、Matt Clohesy(bass)、Jon Wilkan(drums)。すみません、ほとんど存じ上げない方々です。
アルバムタイトルからしてアメリカジャズの臭いがしますが、あくまでも題名だけの話で、内容は完全にコンテンポラリー系。John AbercrombieやBill Frisellの若かりし頃を思い出します。ただ、Torben Waldorff自身は初期のようにバリバリと弾きまくることはなく、NYCに移ってからバンドアンサンブル重視へと方向転換したようです。それでもキメフレーズは相変わらずの高密度型のソロをぶちかましてくれています。この人のギターって非常に太い弦を使用しているようでしかも適度に歪ませているのが特徴です。
どうやらこの6月に新譜がリリースされるようなので興味のある方はこの機会に。ブルックリン派が好きな人には特にお勧めしたいミュージシャンです。新譜情報はこちらです。
●Musicians
Torben Waldorff / guitar
Donny McCaslin / sax
Jon Crowherd / piano
Matt Clohesy / bass
Jon Wilkan / drums
●Numbers
1. Shark
2. Shining Through
3. Waves
4. American Roc Beauty
5. Late
6. Lama
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