良質なヨーロピアンピアノトリオAlessandro Galati「Traction Avant」
Musician●Alessandro Galati(piano)
Title●Traction Avant(1994年)
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1990年代、一部ジャズファンの間で話題になったイタリア人鍵盤楽器奏者Alessandro Galati(アレッサンドロ・ガラティ)による1994年の作品です。ベースにスウェーデン出身でJan GarbarekやKeith Jarrettとの共演で知られるECMの重鎮Palle Danielsson(パレ・ダニエルソン)、ドラムはこれまたジャズフュージョン界の大物Peter Erskine(ピーター・アースキン)というピアノトリオアルバムです。当時はほとんど無名だったAlessandro Galatiに大物2人がサポートするあたりに、彼に対する期待値の高さを伺い知ることができます。スリーブにはKenny Wheelerの推薦文が掲載されています。1994年9月12日~15日、イタリアのフィレンツェでレコーディングされています。
内容としてはBill Evansに始まりKeith Jarrettあたりに通じる典型的なピアノトリオサウンドで、Alessandro Galatiのリリカルかつ瑞々しいプレイが何とも印象的です。何も先入観をもたずに聴くとECM作品と勘違いしそうなほどですが、それはバック2人の存在も大きいのではないでしょうか。繊細すぎるDanielssonのベースと直感的なErskineのドラムスが盛り立てています。一服の清涼感に浸りたい諸兄にぜひお勧めしたい名盤です。それにしてもイタリアンジャズは奥深いですね。一時期、入手困難だったようですが、いまは比較的容易に手に入るのでぜひ♪
●Musicians
Alessandro Galati / piano
Palle Danielsson / bass
Peter Erskine / drums
●Numbers
1. How Deep IsThe Ozone
2. Floating #1
3. Andre
4. Traction Avant
5. J.S.What
6. Wassily
7. Solar
8. Floating#2
9. Amaxonia
10. Blues As You Please
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