カナダ出身の変態系ジャズロックグループ「Spaced Out」の「Eponymus 2」
Musician●Spaced Out
Title●Eponymus 2(2001年)
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カナダ出身のジャズロックユニット「Spaced Out」による2001年リリース音源です。グループとしてはおそらく2枚目にあたると思われます。ケベック州出身ということでメンバー全員がフランス風の名前になっています。例によってバンド自体のプロフィールも不明ですが、デビュー当時から一貫して「変態系ジャズロック路線」をひた走る彼ら。変拍子に次ぐ変拍子、複雑すぎる構成、陰鬱すぎる楽曲…とこの手のバンドとしての3拍子がしっかりと揃っています。とても万人が安心しながら耳を傾けられるバンドではないことは自信をもって断言できます。
特筆すべきはギター奏者Louis Coteの「Holdsworthyぶり」なのですが、よくよく聴き直してみるとAllan HoldsworthというよりもScott McGillに近いような感じです。つまりヴォイシングやレガートで勝負するというよりも変態フレーズと不規則コードで勝負するタイプ。音が籠もりがちという点も共通しますね。作品全体に漂う救いようのない陰鬱さも、McGillを思い起こすからなのかもしれません。いわばマニア受けする存在ですが、超テクニカル系として捉えれば意外にスムーズに入っていけるのでは?
●Musicians
Antoine Fafard / bass,keyboards
Martin Maheux / drums
Louis Cote / guitar
Eric St-Jean / keyboards
Guests:
Mathieu Bouchard / guitar
Michel Deslauriers / voice,guitar
Jason Martin / voice
Jean-Pierre Dodel / guitar
Ronald Stewart / sax
●Numbers
1. Sever The Seven
2. The Lost Train
3. Infinite Ammo
4. For The Trees Too
5. Trophallaxie
6. Sever The Seven Revisited
7. The Alarm
8. Glassosphere Part 2
9. Jamosphere
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