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2012年5月

2012年5月27日 (日)

テクニカルプログメタル「Extol」の4th「Blueprint Dives」

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Musician●Extol
Title●Blueprint Dives(2005年)
■Amazonより購入

ノルウェー出身のテクニカル系プログメタルバンド「Extol」(エクストル)による4枚目のアルバムです。2005年リリース。このバンド、デビュー作と2作目ではかなりデス度が高かったのですが、前作を境に「脱デス」へと方向性を転換、テクニカルなスラッシュメタルサウンドへと変貌を遂げました。その意味では「Meshuggah」と受ける印象は異なるものの、指向性の点で多くの共通項を見つけることができます。

この作品ではさらに「スラッシュ度」「プログレ度」が高まっていますが、それでいて凡庸に終わらないのが彼ららしいところ。相変わらずデス声とクリーンヴォイスを巧みに使い分けるとともに、変拍子に次ぐ変拍子の多用で聴く者を飽きさせることがありません。曲によっては尻切れトンボで終わったり何やら中途半端感は拭えませんが、元よりこのバンドに求められているのは違う部分のほうが大きいのではと思われます。


●Musicians
Tor Glidje / guitar
Peter Espevoli / vocal
Ole Halvard Sveen / guitar,vocal
John Robert Mjaaland / bass
David Husvik / drums

●Numbers
1.  Gloriana 
2.  Soul Deprived 
3.  In Reversal 
4.  Pearl 
5.  From The Everyday Mountain Top 
6.  Another Adam's Escape 
7.  The Things I Found 
8.  Lost In Dismay 
9.  Essence 
10. Void 
11. The Death Sedative 
12. Riding For A Fall

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2012年5月26日 (土)

Scott HendersonとMarc Guillermontが参加したコンピ物「Usonic Evolution」

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Musician●Various Musicians
Title●Usonic Evolution(2010年)
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テクニカル系ギタリストの第一線を集めて作られたコンピアルバム「Usonic Evolution」です。2010年に「G4DZ」というレーベルからリリースされています。ギタリストのみ抽出しますと、Scott Henderson、Marc Guillermont、Scott Firthということになりますが、どうやらScott Firthが中心のユニットにScott HendersonとMarc Guillermontがゲスト参加という形を取っているようです。全11曲中、冒頭1曲目にHendersonが、Guillermontが2曲にゲスト参加し、残りの曲はScott Firthを中心としたユニットによるプレイです。なんだか羊頭狗肉の感がありありです。

となるとScott HendersonとMarc Guillermont目当ての人間にとっては、残りは「おまけ」になってしまうことは否めません。Scott Firthユニットも決して悪い感じではないのですが、いかんせんゲスト2人が相手では分が悪すぎます。全体としてはWeather Report風の軽快なフュージョンサウンドでなかなか聴かせます。

●Musicians
Miles Bould / percussions
Scott Firth / bass,vocal,keyboards
Scott Henderson / guitar on Kinsey Report
Scott kinsey / keyboards on Kinsey Report,Touch,calm,
Marc Guillermont / guitar,keyboards on Bala,Quest

●Numbers
1.  Kinsey Report
2.  Bala
3.  The Intention
4.  Who Feel Sit
5.  Touch
6.  Calm
7.  Evolution
8.  Showa
9.  Quest
10. Legacy
11. Ava

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2012年5月25日 (金)

カナダ出身の変態系ジャズロックグループ「Spaced Out」の「Eponymus 2」

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Musician●Spaced Out
Title●Eponymus 2(2001年)
■Amazon USAより購入


カナダ出身のジャズロックユニット「Spaced Out」による2001年リリース音源です。グループとしてはおそらく2枚目にあたると思われます。ケベック州出身ということでメンバー全員がフランス風の名前になっています。例によってバンド自体のプロフィールも不明ですが、デビュー当時から一貫して「変態系ジャズロック路線」をひた走る彼ら。変拍子に次ぐ変拍子、複雑すぎる構成、陰鬱すぎる楽曲…とこの手のバンドとしての3拍子がしっかりと揃っています。とても万人が安心しながら耳を傾けられるバンドではないことは自信をもって断言できます。

特筆すべきはギター奏者Louis Coteの「Holdsworthyぶり」なのですが、よくよく聴き直してみるとAllan HoldsworthというよりもScott McGillに近いような感じです。つまりヴォイシングやレガートで勝負するというよりも変態フレーズと不規則コードで勝負するタイプ。音が籠もりがちという点も共通しますね。作品全体に漂う救いようのない陰鬱さも、McGillを思い起こすからなのかもしれません。いわばマニア受けする存在ですが、超テクニカル系として捉えれば意外にスムーズに入っていけるのでは?

●Musicians
Antoine Fafard / bass,keyboards
Martin Maheux / drums
Louis Cote / guitar
Eric St-Jean / keyboards

Guests:
Mathieu Bouchard / guitar
Michel Deslauriers / voice,guitar
Jason Martin / voice
Jean-Pierre Dodel / guitar
Ronald Stewart / sax

●Numbers
1.  Sever The Seven 
2.  The Lost Train 
3.  Infinite Ammo 
4.  For The Trees Too 
5.  Trophallaxie 
6.  Sever The Seven Revisited 
7.  The Alarm 
8.  Glassosphere Part 2 
9.  Jamosphere

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2012年5月20日 (日)

Tony Williamsによる懐かしのライブ・アンダー・ザ・スカイ音源

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Musician●Tony Willimas(drums)
Title●The Battle Night(1978年)
■ディスクユニオンで購入


まだ日本の景気が良かった頃、野外コンサートが数多く開催されていました。多くはビールや清涼飲料水メーカーが冠スポンサーになっていたような記憶があるのですが、「はい、貴方たち素敵な音楽を聴いて喉が渇いたら弊社のドリンクを飲んでくださいね」的な非常にわかりやすいプロモーション活動だったのです。長い不景気が続いている現状では、なかなか実現性も低いのが残念といえば残念です。

いまはなき「田園コロシアム」で毎夏開催されていた「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」は主にジャズ畑のミュージシャンが参加していた有名な野外コンサートの一つ。かなりの大物ミュージシャンが毎年のように来日していたのですが、なかでもハービー・ハンコックなどは常連といっても良かったでしょう。もっともハンコックの来日目的は、信奉する某宗教団体が開催する世界的祭典に出席するのがメインで、演奏活動はそのついでだという説がまことしやかに囁かれていましたが、真相は定かではありません。とは言え、この「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」はFMラジオで放送されていて、私はハンコックとサンタナのジョイントライブを聴いた記憶があります。

このライブ音源は1978年7月の「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」のもの。地下音源なので残念ながら入手は困難を極めますが、参加メンバーが非常に興味深いので取り上げてみます。「Tony Williams All Stars」というユニット名から一目瞭然、Tony Williamsが参加しているのですが、共演メンバーが先日惜しくも世を去ってしまったRonnie Montrose(guitar)、Brian Auger(keyboards)、Mario Cipollina(bass)。そしてBilly Cobhamが後半になって特別ゲストとして参加しています。どうしてTony WilliamsとRonnie Montroseという組み合わせなのかよく理解できないのですが、もしかしたら日本でのライブならOKといことだったのかもしれません。名作「Believe It!」収録曲#1「Red Alert」や#3「Wild Life」をRonnie Montroseが弾くというだけでも面白いというか興味深いところです。ラストのWilliamsとBilly Cobhamの壮絶な「叩き合い」は迫力満点です。

惜しむらくは#1「Red Alert」で音飛びが数回あること。これは元音源に起因するのかは定かではありませんが、地下音源だけに仕方がないといえば仕方がありません。どうやら同音源が別タイトルで出回っているようですね。

●Musicians
Tony Williams / drums
Ronnie Montrose / guitar
Brian Auger / keyboards
Mario Cipollina / bass
Billy Cobham / drums on #7

●Numbers
1.  Red Alert
2.  Rocy Road
3.  Wild Life
4.  There Comes A Time
5.  Dragon Song
6.  Heads Up
7.  Drum Solo~Capricorn

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2012年5月19日 (土)

小川銀次の「Private Diary 2003.6」が再発売!

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Musician●小川銀次(all instrumental)
Title●Private Diary 2003.6(2006年)
■Amazonより購入


元「RCサクセション」、元「クロスウインド」で日本が誇る超絶ギタリスト、小川銀次というと「Private Diary」の12枚同時発売「大銀醸」(2001年)という怪物級のボックスセットがあるのですが、3万円という値段はなかなか手を出しづらい物件であることは確かです。「Private Diary 2003.6」はその続編として作られたもの。しかし、例によって廃盤状態にあったのが最近になって再発売されたということで入手しました。とは、言っても以前某DUで漁盤してあったので、「買い直し」という表現のほうが正確なのですが。

「Private Diary」シリーズはすべての楽器を小川銀次が演奏したもので、言わば引きこもり的に制作されたもの。この音源もクレジットを見るかぎりそのようですね。したがってバンドとしてのダイナミックさを求めることはできませんが、屈指の「ギターおたく」たる小川銀次の怪プレイを嫌というほど楽しむことができます。ギターを弾く人、ギターが好きで堪らない人にとっては涎が洪水のように湧き出てくるはずです。どの道、しばらくしたら廃盤になる公算が濃厚なので、手に入るうちに聴いてみることをお勧めします。ミニアルバム「Personal Tea」も同時発売。

●Musician
小川銀次 / all instruments

●Numbers
1.  Like a.....Waiting game
2.  Same Dream
3.  3つに1つ
4.  Breathe #1
5.  ピエロのあやつり人形
6.  Breathe #2
7.  Personal Tea
8.  10枚の手紙
9.  夕やけ
10. 大どんでん返し
11. &&&&&&&&&&&&&..........!??(Nice To Know You)

R0011490


2012年5月18日 (金)

Robin Trowerクリサリス後期音源がリマスター化

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Musician●Robin Trower(guitar)
Title●Chrysalis Years (1977-83)(2012年)
■Amazonより購入


イギリス出身のロックギタリストRobin Trower(ロビン・トロワー)がクリサリスレーベル在籍時に残した音源をリマスター化してまとめたボックスセットです。2010年にリリースされた「A Tale Untold: the Chrysalis Years(1973-1976)」の続編的な音源で、この2セットを揃えることでクリサリスコンプリートが完成する形に。

今回、収録されたオリジナル盤タイトルは以下の通り。
In City Dreams (1977年)
Caravan To Midnight (1978年)
Victims Of The Fury (1979年)
B.L.T. (Bruce-Lordan-Trower) (1981年)
Truce (1982年)
Back It Up (1983年)


という感じで言わば「クリサリス後期音源」の音源です。「A Tale Untold: the Chrysalis Years(1973-1976)」では発掘音源としてシングル盤B面曲とかシングルバージョンなどがボーナストラックとして何曲か付いてきましたが、今回のボーナストラックはわずか2曲。これは当時の時代的な流れとして、シングル盤そのものの需要が減ってアルバム中心になってきたからではないかと推測されます。

あらためて全ての音源を聴き直してみて感じられるのは、「In City Dreams」(1977年)を境にして従来のハードR&B路線からポップ路線へと大きく舵をとったことで聴きやすくなったと同時に強烈な個性が失われてしまったことが明らかだということです。それは「Caravan To Midnight」(1978年)でさらに悪い方向へと鮮明になってしまいます。しかし、行き過ぎたポップ路線は「Victims Of The Fury」(1979年)で見事に修正されます。軽くなったギターソロは以前のように野太く重厚感あふれたスタイルに戻り、James DewarとBill Lordanの強力リズム隊も復活を遂げます。当時、あまりの変節ぶりに失望しかけた当欄もホッと安堵するとともに、大いに溜飲を下げたことを思い出します。[Disc 2]#4「The Ring」で聴かれる凄まじいソロは70年代最後に放たれた乾坤の一滴であります。

Trower自身が再び大きな変節を遂げるのが、大御所Jack Bruceとの共演作「B.L.T.」(1981年)と「Truce」(1982年)の2作です。ソロ転向以来、長年苦楽を共にしてきたJames Dewarを初めて外すという大胆な挑戦をします。「B.L.T.」はBill Lordanの活躍もあってかなり楽しめますが、なぜかドラムがReg Isidoreにチェンジした「Truce」は楽曲的に悲惨な結果に。妙にポップな味わいが全ての魅力を台無しにしてくれています。個人的にはJack Bruceのボーカル力の衰えが大きな影響を与えていると思うのですが。

Jack Bruceとの連携が失敗に終わり、捲土重来の巻き返しを図ったのが翌
1983年リリースの「Back It Up」です。盟友James Dewarを呼び戻したうえで原点回帰のR&B路線へと再度舵をとります。結果としてクリサリスでの最終作となった「Back It Up」ですが、これまでの「迷い」を吹っ切ったかのごとく鬼神のように弾き倒すTrowerの姿に触れることができます。特に[CD 3]#12「Black to Red」と#13「Benny Dancer」で聴かれる凄まじいソロは「Trower完全復活」を十二分に意識させるだけの破壊力です。このアルバムではDewarの他にDave Bronzeというベース奏者が加わり、打楽器奏者もAlan Clarkeという人に交代しています。



●Musicians
In City Dreams
Robin Trower / guitar
James Dewar / vocal
Bill Lordan / drums
Rutee Allen / bass

Caravan To Midnight
Robin Trower / guitar
James Dewar / vocal,bass
Bill Lordan / drums
Rutee Allen / bass

Victims Of The Fury
Robin Trower / guitar
James Dewar / vocal,bass
Bill Lordan / drums

B.L.T. (Bruce-Lordan-Trower)
Robin Trower / guitar
Jack Bruce / vocal,bass
Bill Lordan / drums

Truce
Robin Trower / guitar
Jack Bruce / vocal,bass,keyboards
Reg Isidore / drums

Back It Up (1983年)
Robin Trower / guitar
James Dewar / vocal,bass
Alan Clarke / drums
Dave Bronze / bass

●Numbers
[CD 1]
1.  Somebody Calling
2.  Sweet Wine of Love
3.  Bluebird
4.  Falling Star
5.  Farther On Up the Road
6.  Smile
7.  Little Girl
8.  Love's Gonna Bring You Round
9.  In City Dreams
10. Bluebird (7" Edit)
11. My Love (Burning Love)
12. Caravan to Midnight
13. I'm Out to Get You
14. Lost in Love
15. Fool
16. It's for You
17. Birthday Boy
18. King of the Dance
19. Sail On

[CD 2]
1.  Jack and Jill
2.  Roads to Freedom
3.  Victims of the Fury
4.  The Ring
5.  Only Time
6.  Into the Flame
7.  The Shout
8.  Mad House
9.  Ready for the Taking
10. Fly Low
11. One in a Million
12. Into Money (feat.Jack Bruce)
13. What It Is (feat.Jack Bruce)
14. Won't Let You Down (feat.Jack Bruce)
15. No Island Lost (feat.Jack Bruce)
16. It's Too Late (feat.Jack Bruce)
17. Life On Earth (feat.Jack Bruce)
18. Once the Bird Has Flown (feat.Jack Bruce)
19. Carmen (feat.Jack Bruce)
20. Feel the Heat (feat.Jack Bruce)
21. End Game (feat.Jack Bruce)

[CD 3]
1.  Gonna Shut You Down (feat.Jack Bruce)
2.  Gone Too Far (feat.Jack Bruce)
3.  Thin Ice (feat.Jack Bruce)
4.  Last Train to the Stars (feat.Jack Bruce)
5.  Take Good Care of Yourself (feat.Jack Bruce)
6.  Fall in Love (feat.Jack Bruce)
7.  Fat Gut (feat.Jack Bruce)
8.  Shadows Touching (feat.Jack Bruce)
9.  Little Boy Lost (feat.Jack Bruce)
10. Back It Up
11. River
12. Black to Red
13. Benny Dancer
14. Time Is Short
15. Islands
16. None But the Brave
17. Captain Midnight
18. Settling the Score

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2012年5月13日 (日)

カンタベリー系の雄「Matching Mole」のライブ音源「Smoke Signals」

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Musician●Matching Mole
Title●Smoke Signals(1972年)
■Amazonより購入


元Soft Machineの打楽器奏者Robert Wyattが中心になって結成されたカンタベリー系の代表格「Matching Mole」による幻のライブ音源です。そもそも彼らは2枚のスタジオ盤しか残していないので、どんなものであれ稀少価値があるわけです。1972年に行われたパリでのライブ音源を中心に構成されています。貴重音源ですが音質は上質な地下音源程度です。

#2  March Ides I

2ndより。Dave McRaeの曲。変てこりんな上昇下降フレーズで構成されるいかにもカンタベリー系ジャズロック。ワウワウが利いたPhil Millerのギターが自由奔放に暴れまくります。鍵盤を合図に後半はWyattによる不規則なドラムソロ。緊張感がいやでも漂ってきます。

#3  Smoke Rings

2ndより。Dave McRaeの曲。ちょっとクロスオーバーっぽいイントロで始まりますが、Phil Millerの変則ソロをきっかけに曲はいきなりジャジーな感じに。ファズが利いたBill MacCormickのベースがのたうち回りながら曲は進行していきます。曲後半になってPhil Millerが乱入してきてカオスの様相を呈し始めますが、やがて鍵盤によってクールダウンし収束を迎えます。

#4  Nan True's Hole

2ndより。Phil Millerの曲。彼らの代表曲でもあります。暗黒世界を思わせる重厚なリフをバックに鍵盤が暴れまくります。結局、曲最後まで怪奇的なリフで進行しますが、この執拗なまでの粘着性はカンタベリー系の共通項だといっても過言ではありません。ラストはWyattの怒濤のドラムで終わります。

#5  Brandy As In Benj

2ndより。Dave McRaeの曲。前曲から流れるようなスネークインでスタート。鍵盤とギターが全面に押し出された極めてジャズ的な曲。

#6  March Ides II

この曲から音ががらりと変わるので別日のライブ音源なのでしょう。2ndより、Dave McRaeの曲。Bill MacCormickのベースが循環フレーズを刻みつつ鍵盤がいかにもジャズロックという幻想的なフレーズを。Soft Machine的でもあります。

#7  Instant Pussy
1stより、Wyattの曲。前曲よりすんなり入ってきますが、Wyattの十八番ファルセットヴォイスが左右に暴れまくります。非常に幻想的でエロティックな音空間。

#8  Smoke Signals

2ndより、Dave McRaeの曲。ひとしきりWyattのファルセットが続いたあとでスムーズに展開されます。ちょっとクロスオーバー的な楽曲で聴きようによってはReturn To Forever的な感じもしますが、彼らのようなポピュラリティは感じられません。Bill MacCormickのファズベースが唸りを上げ始めると一転してフリーキーな感じへと変わります。

#9  Lything & Gracing
2ndより。Phil Millerの曲。Phil Millerの個性的なカッティングと巧いのか下手なのかわかりかねるソロが印象的です。曲後半になってファズベースが例によって暴れまくります。聴くかぎりどうやら音源は#1~#5と同じようです。


●Musicians
Robert Wyatt / drums,vocal
Phil Miller / guitar
Dave McRae / electric piano
Bill MacCormick / bass

●Numbers
1.  Intro
2.  March Ides I
3.  Smoke Rings
4.  Nan True's Hole
5.  Brandy As In Benj
6.  March Ides II
7.  Instant Pussy
8.  Smoke Signal
9.  Lything & Gracing

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2012年5月12日 (土)

Gary Burton / Lofty Fake Anagram(1967年)

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Musician●Gary Burton(vibraphone)
Title●Lofty Fake Anagram(1967年)
■Amazonより購入

ジャス界を代表するヴィブラフォン奏者Gary Burton(ゲイリー・バートン)による1967年の作品です。前作「Duster」の録音が1967年4月だったことを考えるとほぼ間髪を入れずに制作されたようです。参加メンバーはLarry Coryell(guitar)、Steve Swallow(bass)、Bob Moses(drums)というカルテット構成です。CoryellとSwallowは前作からの継続参加、Bob MosesはCoryellもメンバーだった「Free Spirits」時代の同僚です。前作の打楽器奏者がRoy Haynesだったのに対してBob Mosesを起用したのはよりジャズロック色を強める意図があったのでしょうか。

この盤で感じられるのはLarry Coryellの長足の進歩です。前作で聴かれたギターは何となくとってつけたような違和感がありましたが、本盤ではGary Burtonの超絶的なヴァイブに対して対等とまでは無理としても、何とか形だけは渡り合うまでの力をつけてきています。短時間での成長力、恐るべし。ジャズとロックの融合、つまりジャズロックの代表作のように扱われるこの音源ですが、実際には若きロック畑のミュージシャンがジャズへと大きく傾倒しはじめる契機となった作品だと言えるでしょう。なお邦題は「サイケデリック・ワールド」となっているのですがサイケ感を期待して聴くと大きく期待を裏切られます。ジャケット写真もなんだかおとぼけ感が漂っていますね。

●Musicians
Gary Burton / vibraphone
Larry Coryell / guitar
Steve Swallow / bass
Bobby Moses / drums

●Numbers
1.  June 15, 1967
2.  Feelings and Things
3.  Fleurette Africaine
4.  I'm Your Pal
5.  Liens
6.  Beach
7.  Mother of the Dead Man
8.  Good Citizen Swallow
9.  General Mojo Cuts Up

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2012年5月11日 (金)

Simon Phillips幻の1st「Protocol」

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Musician●Simon Phillips(all Instrumentals)
Title●Protocol(1988年)
■Yahoo!オークションで購入


英国出身のスーパードラマーSimon Phillips(サイモン・フィリップス)が1988年にリリースした初リーダー作です。オリジナルは6曲入り、約30分というミニアルバム的な作品だったようですが、2008年に来日したとき4曲追加したうえで会場限定で発売された盤がこれです。

オリジナル音源では、Simon Phillipsがすべての楽器(とはいってもほとんどが鍵盤と本職のドラム)を演奏していましたが、この限定盤ではAndy Timmons(guitar)とMelvin Lee Davis(bass)が加わったトリオ構成によるプレイが聴かれます。まあ、失礼を承知で言えば、完成度という意味ではまだまだ改善の余地があるオリジナル音源とバンド形式の音とでは、やはり雲泥の差があると言わざるを得ません。それは#1と#3、#6と#7をそれぞれ聴き比べてみると一目瞭然です。わずか2曲とは言え、Andy Timmonsファンにとっても見逃せません。

●Musicians
Simon Phillips / all instumental
Andy Timmons / guitar on Streetwise Alt Mix,Protocol Alt Mix
Melvin Lee Davis / bass on on Streetwise Alt Mix,Protocol Alt Mix

●Numbers
1.  Streetwise
2.  Red Rocks
3.  Protocol
4.  Slofunk
5.  V8
6.  Streetwise Alt Mix
7.  Protocol Alt Mix
8.  Wall Street Part1
9.  Wall Street Part2
10. Wall Street Part3

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2012年5月 6日 (日)

Larry Coryell / The Free Spirits(1966年)

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Musician●The Free Spirits
Title●Out Of Sight And Sound(1966年)
■カケハシレコードより購入


ジャズロックギターの革命児Larry Coryell(ラリー・コリエル)が在籍したことで知られるアメリカのジャズロックバンド「The Free Spirits」の唯一のスタジオ盤です(後年になってライブ音源が発掘されています)。1966年リリース。どうやらジャズ畑とフォーク畑それぞれのミュージシャンによる合体ユニットだったようです。ジャズにもロックにも対応可能なLarry Coryellとネイティヴアメリカン系のサックス奏者Jim Pepperが中心となっています。メンバーはほかにColumbus Baker(rhythm guitar,vocal)、Bob Moses(drums)、Chris Hills(bass)という5人編成。ドラムのBob Mosesはその後、Gary Burton楽団でCoryellと行動を共にします。

このアルバムが制作された1966年という年はビートルズやバーズがサイケデリックミュージックに傾倒し始めた時期であり、ジミヘンやドアーズ、ヴァニラ・ファッジなどの登場を待つばかりというタイミング。この「The Free Spirits」のメンバーもその流れを汲んでいますが、ロック、フォーク、ジャズの融合は他に類例を見ません。というわけで「ジャズロックの始祖」と言っても過言ではありません。

すべての楽曲をCoryellが担当しているので結果として彼のワンマンバンドになっていますが、肝心の音のほうはジャズロックというよりもビートグループと評価したほうが正確でしょう。妙にエネルギッシュなサックスのブロウとハチャメチャとも思えるリズム隊、そして上手いのか下手なのかよくわからない境界線上をウロウロするCoryellのギター、そして決して上手とは言い難いボーカル。1966年という時代にこんなバンドが存在し、こんな音を出していたのかと確認する意味では、ちょっとした資料価値はありそうです。

このアルバムはアナログ盤時代はとんでもない高価でトレードされていましたが、2006年にデジタルリマスター化のうえにボーナストラック1曲が加わり復刻しました。ライナーを読むとJim Pepperはすでに亡くなっているようです。

●Musicians
Larry Coryell / guitar,sitar,vocals
Jim Pepper / saxophone,flute
Chris Hills / bass
Bob Moses / drums
Columbus Baker / rhythm guitar,vocal

●Numbers
1.  Don't Look Now
2.  I'm Gonna Be Free
3.  LBOD
4.  Sunday Telephone
5.  Blue Water Mother
6.  Girl Of The Mountain
7.  Cosmic Daddy Dancer
8.  Bad News Cat
9.  Storm
10. Early Mornin' Fear
11. Angels Can't Be True
12. Tatto Man
13. I Feel A Song(bonus track)

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2012年5月 5日 (土)

無名時代のAlex Machacekが参加。Nouvelle Cuisine「Live At Porgy & Bess」

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Musician●Nouvelle Cuisine
Title●Live At Porgy & Bess(2002年)
■Gemm.comより購入


オーストリアを拠点に活躍するジャズビッグバンド「Nouvelle Cuisine」が地元ウイーンで行ったライブ音源です。2001年12月16日、2002年4月22日録音。このNouvelle Cuisineというジャズバンド、当然のように存じ上げなかったのですがバンマスはMartin Vettersという人のようです。内容はタイトルから一目瞭然、Miles Davisの名盤「Porgy & Bess」をアレンジ&カバーしたものです。

なぜこの音源なのかというと、理由は至極単純でAlex Machacek(アレックス・マカチェク)が参加しているからです。この盤、彼のオフィシャルサイトでもリストアップされていたので気になる存在だったのですが、この度めでたく入手した次第です。Machacekはラストの「Hohenluft」という1曲のみ参加ということで、確かに費用対効果的にもなかなか手を出しづらい物件なのですが、彼のファンであるならば一度は耳にしても罰は当たらないという感じ…ということで汲んでいただけないでしょうか。Machacekは意外にも(?)常識にかなった感じでプレイしています。まだまだ若手で無名のギタリストにとって、大人数編成でのビッグバンドで十二分に我が個性を発揮することは困難だったようです。

動画ですが残念ながらMachacekの姿はありません

●Musicians
reeds
 Gerald Preinfalk
 Manfred Balasch
 Clemens Salesny
 Romed Hopfgartner
 Boris S. Hauf
 Bernhard Brunmair
trumpets
 Andi Pranzl
 Martin Ohrwalder
 Lorenz Raab
 Walter Fend
 Peter Huber
trombones
 Martin Ptak
 Bertl Mutter
basstrombone
 Charly Wagner
tuba
 Cyriak Jager jun.
 H.G.Gutternigg
piano, synthesizer, conducting
 Christoph Cech
guitar
 Alex Machacek
bass
 Tibor Kovesdi
drums
 Lukas Knofler
 percussion, conducting
 Christian Muhlbacher

●Numbers
1. Mambo 66
2. Wide
3. J Sus
4. I'm Here
5. Moment 1 - Skala Zum Schafott
6. Verdammt Nach Moll
7. Moment 3 - Der Modus Kommt Mir Spanisch Vor
8. Hohenluft

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2012年5月 4日 (金)

北欧土着系フリージャズ「Hippycone」

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Musician●Kalima Trio with Marc Ducret
Title●Hippycone(2000年)
■Amazonより購入


北欧フィンランド出身のフリー系ギタリストKalle Kalima(カレ・カリマ)による2枚目のリーダー作です。参加メンバーはLasse Lindgren(bass)、Mike Hallie(drums)というトリオ構成ですが、スペシャルゲストとしてフランス出身のフリー系ギタリストMarc Ducretが加わっています。Kalle Kalimaに関する情報はほとんどないので大変恐縮なのですが、1973年ヘルシンキ生まれで、フィンランドで現在最も注目を集めるギタリストの一人です。11歳のときにギターを始め、ヘルシンキのシベリウス音楽院と、ベルリンのハンス・アイスラー音楽学校で学び、その後、音楽活動の拠点をヘルシンキとベルリンの両方に置いています。

フィンランドのフリー系ギタリストと言えばRauol Bjorkenheimが有名ですがKalimaのプレイスタイルはBjorkenheimほど暴力的ではなく、どちらかと言えばBen Monder的な浮遊感を武器にするタイプです。ただ北欧のプリミティヴなフォークを基盤にしているあたりはBjorkenheimと似ています。ただ時おり聴かせる狂気を帯びたフレーズの嵐からは、変態系ギタリストの片鱗を伺うことができます。

Marc Ducretはあくまでもゲスト扱いなので主役の盛り立て役に徹していますが、それでも時折凄まじい叫び声をあげてKalimaを挑発しバトルを挑んでいます。

●Musicians
Kalle Kalima / guitar,effects,voice
Marc Ducret / guiter,fretless-guitar,voice
Lasse Lindgren / bass,voice
Mike Hallie / drums,voice

●Numbers
1.  Tursfls
2.  premium Ballanas
3.  Planet Jallet
4.  Cuckoo
5.  You Only Know
6.  Faya
7.  Kontula
8.  E Sette Galare

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2012年5月 3日 (木)

「新生U.K.」のライブDVDを入手しました♪

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Musician●U.K.
Title●Reunion Live In Tokyo(2012年)
■Amazonより購入


2011年4月15日、16日、18日に来日公演を行った「新生U.K.」のライブDVDが発売されましたので早速入手しました。Eddie Jobson(keyboards,violin)、John Wetton(bass,vocal)、Alex Machacek(guitar)、Marco Minnemann(drums)というお馴染みの布陣です。考えてみれば、3月11日の東日本大震災直後の来日だったわけで、多くの来日ライブはもちろん、国内の歌手もライブを自粛する状況のなかで、何ともありがたい来日だったわけです。場所は3日とも(18日は追加公演)「クラブチッタ川崎」。タイトルとの矛盾はご愛敬というか、彼らにとって東京と川崎の違いを伝えたとしても、あまり意味がないことだと思われます。曲別演奏日などの詳細クレジットがないので何とも言えませんが、3日公演の中でベストテイクをチョイスした様子。ライナーによれば、ここでの収録曲のほかに「Book Of Saturday」やBruford時代の曲「The Sahara Of Snow Part2」、「Night After Night」「Nothing To Lose」が演奏されたとのこと。

この作品はDVDとCDの2枚組になっていますが、DVDとCDの音源はまったく共通で、CDは言わばDVD抜粋版という形です。特にお得感もなにも感じられませんが、映像を観た後に通勤電車内で「追体験」ができると考えれば良しとしましょう。

さて、肝心の演奏内容ですが、さすがに「圧巻」の一語。初期「U.K.」の出現は1978年ですが、34年ぶりに当時の興奮が蘇ってきます。「新生U.K.」に関してはEddie Jobson主導の「UZP」(The Ultimate Zero Project)のライブ音源から何となく予習は済んでいたわけですが、それにしても凄まじいほどの完成度です。「古のバンド」が鳴り物入りで再結成したあげく老醜を晒す場面に嫌と言うほど立ち会ってきた苦い経験から、懐疑的な先入観を抱いてしまうのですが、まったくの杞憂に終わりました。John Wettonはややふっくらとした体型になったとは言え(Greg Lakeより遙かにマシです)、往年の歌声にもプレイにも何ら衰えを感じさせません。それはEddie Jobsonもしかり。若いAlex MachacekもMarco Minnemannも口うるさいオールドファンの期待に応えるべく懸命に頑張っています。King Crimson時代の2曲はご愛敬程度のレベルではなく、かなりのガチンコ勝負です。

ただ、いかんせん、残念なことにDVDの画質は良好とは言えません。会場の関係からなのかカメラ台数やセッティングにも制限があったのでしょう。カット割りやアングルにも不満が残ります。まるで「プライベートショット」のような残念なシーンも散見されます。音質もお世辞にも良好とは言えず、なぜか高音部がシャリシャリと聴こえてきます。特に「Danger Money」で各パートが重なり合って盛り上がる肝心かなめの部分では音割れまできたしてしまうほどです。同一音源のCDでは、若干調整されているようですが、「地下音源」に毛が生えた程度なのであまり過度に期待するのもどうかと思います。二度とは実現しない好素材なのに、こうした技術的な部分はしっかりしてほしかったというのが偽らざる感想です。

この6月にはEddie Jobson、John Wetton、Terry Bozzioの「第2期U.K.」での来日が決定しているとか。望むらくはきちんとした形で記録に残してほしい、ただそれだけです。ところで初回出荷分特典として特製コースターがついてきました↓

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●Musicians
Eddie Jobson / keyboards,violin
John Wetton / bass,vocal
Alex Machacek / guitar
Marco Minnemann / drums

●Numbers
[DVD]
1.  In The Dead Of Night
2.  By The Light Of Day
3.  Presto Vivace And Reprise
4.  Danger Money
5.  Thirty Years
6.  Alaska
7.  Time To Kill
8.  Starless
9.  Carring No Cross
10. Drum Solo
11. Violin Solo
12. Nevermore
13. One More Red Nightmare
14. Caesar's Palace Blues
15. The Only Thing She Needs
16. Rendezvous 6:02

[CD]
1.  In The Dead Of Night
2.  By The Light Of Day
3.  Presto Vivace And Reprise
4.  Danger Money
5.  Thirty Years
6.  Starless
7.  Carring No Cross
8.  Nevermore
9.  Caesar's Palace Blues
10. The Only Thing She Needs
11. Rendezvous 6:02

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