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2012年3月30日 (金)

Mike Nockのラテンフェイバー音源「Climbing」

R0011216
Musician●Mike Nock(piano)
Title●Climbing(1979年)
■Gemm.comより購入


ニュージーランド出身の抒情派系ピアノ奏者Mike Nock(マイク・ノック)による作品です。1979年1月、ニューヨークでレコーディングされています。参加メンバーはDavid Friesen(bass)、Al Foster(drums)、John Abercrombie(guitar,mandolin)、Tom Harrell(trumpet,fugelhorn)とかなりの豪華メンバーです。AbercrombieはECMからの出向という形になります。個人的にはECMよりリリースされた「Ondas」(1982年)における内省的でRichard Beirach的なアプローチのイメージが強いのですが、その3年前にレコーディングされたこの音源は比較的とっつきやすい感じに仕上がっています。都会派スムーズジャズというか、そこかしこにブラジリアンテイストがちりばめられており、当時の世相から考えるとJAZZ畑からアプローチした上質なフュージョンサウンドという感じ。Al Fosterを起用したのもその狙いからなのでしょう。考えてみるとこのMike Nockという人、1970年代初めのころは結構尖がったジャズロックを演っていたので、時代の流れとともにあるべき進化を遂げているような気がします。

Mike Nockの奏でる音はあくまでも優しく、Tom Harrellの柔らかいフリューゲルホルンが作品自体に円やかさを加えています。Abercrombieのギターもかなりウェットな感じ彼にファンにとっては悶絶ものです。考えてみればこの音源が録音された1979年という年はAbercrombie自身が「ECM耽美時代」真っ最中ということで、実に繊細きわまるフレーズを聴かせてくれます。Abercrombieがゲスト参加した音源のなかでも個人的にはベストのひとつです。とりわけ#3「Blue Monastery」で聴かれるNock、Abercrombie、Harrell3者によるあまりにも美しい旋律には陶然としてしまいます。

この盤はアナログでは結構見かけますが、CDはプレス数の関係なのか割と希少です。気になる人は見かけたら即確保をお勧めします。

●Musicians
Mike Nock / piano,synthsizer
David Friesen / bass
Al Foster / drums
John Abercrombie / guitar,mandolin
Tom Harrell / trumpet,fugelhorn)

●Numbers
1.  Casablanca 
2.  Mossaflo
3.  Blue Monastery
4.  Eye Of The Rainbow
5.  Speak To The Golden Child
6.  Climbing
7.  Song Of Brazil

R0011217


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