亡きマイケル・ブレッカー参加のJohn Abercrombie「Getting There」
Musician●John Abercrombie(guitar)
Title●Getting There(1987年)
■ディスクユニオンで購入
ECMを代表する知性派ギタリストJohn Abercrombie(ジョン・アバークロンビー)による1987年の作品です。参加メンバーはMarc Johnson(bass)、Peter Erskine(drums)という「Current Events」(1986年)、「ボストンライブ」(1987年)メンバーに加えていまは亡きMichael Brecker(tenor sax)という構成。個人的にはAbercrombieにとってRichard Beirachとの組み合わせに並び、最強のメンバーだと思います。録音自体は1987年4月、珍しくNYCのPower Stationで。プロデューサーも珍しくアイヒャーではなくLee Townsendという人です。
作風としては「Current Events」の延長線上にあり特段目新しいものはないのですが、お互いに気心が知れ合った匠たちが繰り出すワザの応酬には格別の味わいがあります。個人的には#2「Upon a Time」がベストテイク。この曲は別のアルバムでも演奏されていますが、Breckerが加わることで音に奥行きと幅が加わっています。ギターシンセを扱わせたらAbercrombieの右に出る者はいないことをあらためて痛感させられる1枚です。
●Musicians
John Abercrombie / guitar,guitar-synthesizer
Marc Johnson / bass
Peter Erskine / drums
Michael Brecker / tenor sax
●Numbers
1. Sidekicks
2. Upon A Time
3. Getting There
4. Remember Hymn
5. Thalia
6. Furs On Ice
7. Chance
8. Labour Day
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コメント
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奇天烈様
こんばんは
このアルバムで 私アバクロのファンになりました
そしてマイケルも参加!
ジャケットの写真も大好きです
LPだったので擦り切れるくらい聴きました
投稿: HamaVenturini | 2012年3月14日 (水) 23時25分
HamaVenturiniさま
コメントありがとうございます。
70年代後半から80年代にかけてのアバクロは最高ですよね。
別の記事でも書きましたが、リッチーバイラークとの共演作が
復刻されることを心から願います。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2012年3月25日 (日) 13時19分