変態系ブラックメタルAnaal Nathrakhの2nd「Domine Non Es Dignus」
Musician●Anaal Nathrakh
Title●Domine Non Es Dignus(2004年)
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イギリス・バーミンガム出身の2人組変態系ブラックメタルユニット「Anaal Nathrakh」(アナール・ナスラック)による2ndです。2004年リリース。1st「The Codex Necro」(2001年)からしてただならぬ雰囲気と変態ぶりを十分に発揮した彼らですが、計算通り2ndではさらなるパワーアップを遂げています。V.I.T.R.I.O.L.(ヴィトリオール、vocal)とIrrumator(別名Mick Kenny,Instrumental)という2人組なのですが、ここではVentnorとPaul Fという人がボーカルとしてゲスト参加しています。ちなみにバンド名の「Anaal Nathrakh」とは古代アイルランド語の「蛇の吐息よ 生と死の呪文よ これこそ汝が召還の歌」という一種の呪文だとか。
1st同様に基本的にはブラックメタル特有の「臭み」を濃厚に残しつつ、多重録音から生まれる凄まじい音の洪水にただ圧倒されます。その迫力は1stを確実に凌駕するとともに、ブラストビート一辺倒の曲構成からミディアムテンポで重厚な曲にもチャレンジするなど、作曲面でも確かな成長力をみせつけています。要所要所ではさみ込まれるSEは映画「Hellraiser」のものだとか。世間的にはマイナーな存在のブラックメタル界にあって他の追随を許さない特異な存在感を放つユニットだけに、一切の「捨て曲」がありません。
●Musicians
V.I.T.R.I.O.L. / vocal
Irrumator / instrumental
Ventnor / vocal
Paul F / vocal
●Numbers
1. I Wish I Could Blood On You
2. The Oblivion Gene
3. Do Not Speak
4. Procreation Of The Wretched
5. To Err Is Human To Dream Eutile
6. Revaluation Of All Values
7. The Final Destruction Of Dignity
8. Swallow The World
9. This Cannot Be The End
10. Rage. Rage. Against The Dying Of The Light
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