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2012年2月

2012年2月29日 (水)

謎のロック歌手Eric KeyesのアルバムにHoldsworthが参加!

R0011218
Musician●Eric Keyes
Title●Mind on Fire(2011年)
■iTunesより購入

またしても連投です。

昨年の暮れあたりに情報をキャッチしたにも関わらず、あろうことにそのまま失念していた音源をやっと入手することに成功しました。といってもiTunesからお手軽にダウンロードしただけですが。どうやら配信オンリーのようです。

テキサス州出身のEric Keyesという人の作品なのですが、何とAllan Holdsworthが1曲だけ参加しています。このEric Keyesという人はどんな音楽キャリアをもっていてどんな作品をリリースしてきたかまったくもって不明。それにどんな楽器を弾くのかすらわかりません。

Holdsworthが参加しているのは「No One Knows My Thirst」という曲。「誰も俺の心の渇きをわかっちゃくれねぇ!」という切実な訴えとは裏腹に、妙にダンサブルで陽気なボーカル曲です。ボーカルはEric Keyesなのでしょうか。Holdsworthが客演する場合、限定ソロ1発というケースが大半なのですが、今回はよほど機嫌がよろしかったのでしょうか、中間とラストでソロ2発という大出血サービスぶりです。しかもかなり陽気に弾き倒してくれています。

どうやら昨年末にはお披露目ライブをテキサスとオクラハマで行ったようでそこにはHoldsworthはもちろん、Jimmy Johnson(bass)とRonald Bruner Jr.(drums)が参加したそうです。それにしてこのEric KeyesとHoldsworthがどうやってつながり、どうしてそこまで肩入れするのか皆目わかりません。興味をもった方のために一応、アルバム全曲リストを載せておきます。もちろん、私は「No One Knows My Thirst」しか聴いておりませんが(笑)

余談ですが、先日、林檎社からリリースされた「iTunes in the Cloud」を活用して新規購入、手持ちのディバイスに同期した初めての曲となりました。Winマシンで買った音源が瞬時にしてMacbook Pro、iPod touch、iPad2に同期され、思わず「おお!」と感激してしまいました。どのディバイスで購入しても、Wifiでも3G回線でもOKというのがミソというか、林檎社の思うつぼというか。個人的には理想的と思える環境の実現がもう目の前に。長生きして良かった~。

●Numbers
1.  The Reign Falls
2.  Let It Go
3.  No One Knows My Thirst (w Allan Holdsworth)
4.  Love Rules II (Damascus Remix)
5.  Not Of This World
6.  Erin
7.  Sacrament
8.  Sympathy For The Devil

2012年2月28日 (火)

Chad Wackermanの「新作」にAllan Holdsworthが参加

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Musician●Chad Wackerman(drums)
Title●Dreams,Nightmares and Improvisations(2012年)
■Abstract Logixより購入

続々と新規音源を入手したので、珍しく連投します。

Frank Zappa楽団で一躍注目され、1980年代に入ってからはAllan Holdsworthとの共演で知られる豪州出身の打楽器奏者Chad Wackerman(チャド・ワッカーマン)による「最新作」です。2012年リリース。

このアルバム、1月下旬あたりからAbstract Logixのサイトにアップされていて大いに気になっていたのですが、いかんせん詳細データがまったくわからずどうしたものかと思っていました。クレジットを見るとAllan HoldsworthとJimmy Johnsonの名前があり、当然のように「買い材料」であるわけですが、どう考えてもこの近年で3者が共演したという事実はないはずです。要するに過去の「発掘音源」であることには違いないのですが、それにしてもそうしたことも明記されていないので困ったものです。ともあれ、こればかりは現物を入手しないかぎりはわかりません。

というわけで先日到着したのがこの音源です。録音年などはスリーブを見てもWackerman本人のサイトを見てもどこにも書かれていないので何とも言えないのですが、音を聴く限りはアルバム「Forty Reasons」(1991年)の頃の未発表音源ではないかと想像します。Jimmy Johnsonの他にJim Cox (Keyboards)が参加していることからして、時期的にも符合します。Holdsworth的にはアルバム「Sand」をリリースした時期にあたり、ちょうどSynthaxeに凝っていた頃ですね。と、書きつつ時期に関しては私の勝手な妄想なので間違っていたら申しわけありません。

アルバム「Road Games」から共演してきた3人であり安定感は抜群だけに、このアルバムも安心して聴くことができます。Holdsworth自身も脂が乗り切っていた時期だけに、いわゆる「弾き倒し状態」を十分に楽しむことができます。ただ楽曲としての評価は所詮「未発表音源」の域を出ません。#8「The Billows」や#9「Monsieur Vintage」、#12「A Spontaneous Story」など面白い曲はあるのですが、「Forty Reasons」や「The View」(1993年)での完成度は期待できません。あくまでも「3者の音」を聴くためと割り切ったほうがいいかもしれません。ただ久々にHoldsworthの弾き倒しに触れることができ、大いに溜飲が下がったことには違いありません。

ちなみに#1「Glass Lullaby」、#7「Waterways」、#10「Rapid Eeye Movement」、#11「Brain Funk」、#13「Two For Ya」の5曲はHoldsworth不参加。こちらも録音年などの詳細は不明です。何かはっきりとできない大人の事情でもあるのでしょうか。うーん、でも最低でもいつレコーディングされたかくらいは明記してほしいですね。

音源は「Forty Reasons」のものです♪

●Musicians
Chad Wackerman / drums
Allan Holdsworth / guitar,synthaxe
Jimmy Johnson / bass
Jim Cox / keyboards

●Numbers
1.  Glass Lullaby
2.  A New Day
3.  Bent Bayou
4.  Star Gazing
5.  Edith Street
6.  The Fifth
7.  Waterways
8.  The Billows
9.  Monsieur Vintage
10. Rapid Eeye Movement
11. Brain Funk
12. A Spontaneous Story
13. Two For Ya
14. Invisible

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2012年2月27日 (月)

ヴィヴラフォンが加わったMike Morenoの最新作「Another Way」

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Musician●Mike Moreno(guitar)
Title●Another Way(2012年)
■本人サイトより購入


コンテンポラリー系ギタリストの新鋭Mike Moreno(マイク・モレノ)のによる最新作を入手しましたのでレポートします。Moreno名義のリーダー作としては4枚目にあたります。2012年リリース。実際には2009年8月17日、18日と2011年8月16日に録音された音源になっています。Mike MorenoはいわゆるNYCブルックリン派に属すると言われているようで、いわゆるメーンストリームとは対極の、言い換えれば裏街道派とも。ベン・モンダーやカート・ローゼンウィンケルあたりにあい通じる匂いがプンプンと漂ってきます。良いように言えば「通好みのギタリスト」です。恥ずかしながら最新作がリリースされたことに気づかないでいたところ当欄にコメントをいただいたハマヴェンさまから情報を得て慌てて入手したした次第です。ハマヴェンさま、ありがとうございました!この場をお借りして御礼申し上げます。

さて、前3作と聴き比べての印象ですが、ますます裏街道まっしぐらという感じでいよいよベン・モンダー色が強まってきている感がします。今作から新たな試みとしてヴィヴラフォン奏者が加入し、音に奥行きと幅と彩りが加わりました。また従来あまり使わなかったアコギが多用されているので、ギターアルバムとしてもかなり楽しめます。音と音、楽器と楽器の間をヌエのようにフワフワと飛び交うような奏法は相変わらずですが、予定調和をとことん嫌う職人気質にさらなる進歩が感じられます。一言でいって、この数年間で聴いたこの手のギターアルバムとしては最高傑作です♪思うにCriss Crossからリリースされカバー曲が中心だった2ndと3rdはレーベルからのしがらみもあって思うような作品にならなかった欲求不満があったのかもしれません。今回はCriss Crossから離れて全曲がMorenoオリジナルということからも、彼の音楽性がストレートに表れていると思います。

さて、この最新作はAmazonなどでは現時点で販売されていないようです。したがっていまは本人サイトから買うしか方法がないのですが、Pay Pal通しで約1500円(送料込み)と大変リーズナブル。ハマヴェンさまによると、Morenoは資金的な問題を抱えていたようで、ファンからのカンパの助けもあってようやくリリースにこぎ着けたとか。やはりどうやっても裏街道なんだなと思いながら、心して耳を傾けています。

Mike Morenoのオフィシャルサイトはこちらです






●Musicians
Mike Moreno / guitars
Aaron Parks / piano
Warren Wolf / vibraphone
Mat Brewer / bass
Ted Poor / drums

Chris Dingman / vibraphone on The Fifth Element
Jochen Rueckert / drums on The Spinning Wheel
●Numbers
1.  The Spinning Wheel
2.  Waking The Dancer
3.  One And A Half
4.  The Fifth Element
5.  Slow Fall
6.  Another Way
7.  Behind The Wall
8.  The Mariner
9.  Mirror Mirror

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2012年2月26日 (日)

ボートラ付きScorch Trioの2nd「Luggumt」を聴く

R0011164
Musician●Scorch Trio
Title●Luggmut(2004年)
■Amazonより購入


フィンランド出身の爆裂系ギタリストRaoul Bjorkenheim(ラオル・ビョーケンヘイム)率いる「Scorch Trio」の2nd「Luggumt」です。この音源、以前にもご紹介しましたが、日本盤のみボーナストラックが付いていることに気がつき入手した次第です。2004年リリース。参加メンバーは「Scorch Trio」1stと同様、北欧が生んだ最強リズム隊で「Atomic」のメンバーであるIngebrigt Haker Flaten(bass)とPaal Nilssen-Love(drums)。Ingebrigt Haker Flaten、Paal Nilssen-Loveともノルウェー出身のフリー系ミュージシャンです。ちなみにアルバムタイトル「Luggmut」はフィンランド語で「すてきな」という意味だそうですが、音を聴くかぎりはそんなニュアンスは微塵も感じられません。1stと同様にスタジオライブの形式で一切のオーバーダブなし、編集なし、録音もあえてアナログテープにレコーディングされています。

Raoul Bjorkenheimの音楽性については当欄でも何回か触れてきましたが、元はジミ・ヘンドリックスやフランク・ザッパを聴いて育ったところ、マイルス・ディヴィス、コルトレーン、ミンガス、エリック・ドルフィーから強い影響を受けたとか。またECMに残した音源や自身のユニット「Krakatau」からは韓国宮廷音楽からの影響を受けているとか。そこに北欧土着の民族音楽の要素が入り込んでくるわけで、文字にするだけでも彼の特異な音楽性が伝わってきます。

北欧系フリージャズという何ともニッチな音楽ジャンルにおいて日本盤が発売されること自体が驚きですが、2曲もボーナストラックが付いてくるとは! 日本での版元「ボンバ・レコード」さんにはひたすら感謝です。内容については、まさに爆裂系フリーの真骨頂で、全曲が凄まじいばかりの爆音の連続です。肝心のボーナストラックですが、「本編」の凄まじさに対して意外と大人しめの「Ass Tallas」、短いながらも完全にキレまくるBjorkenheimのギターが衝撃的な「Abakle」の2曲。特に「Abakle」は本編に入っていてもまったく不思議ではないほどの出来映えです。

そんなわけで北欧フリー系が好きな人は、一度聴いてみてはいかがでしょうか。

●Musicians
Raoul Bjorkenheim / guitar,electric-viola,da gamba
Ingebrigt Haker Flaten / bass,electronics
Paal Nilssen-Love / drums,percussions

●Numbers
1.  Kjole Hole
2.  Synnja
3.  Brennj Fynnj
4.  Furskunjt
5.  Snaekje Rojnd Naevinj
6.  Luggumt
7.  Ass Tallas
8.  Abakle

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2012年2月25日 (土)

Matching Mole2作目にしてラストアルバム「Little Red Record」

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Musician●Matching Mole
Title●Matching Mole's Little Red Record(1972年)
■ディスクユニオンで購入


イギリス出身のサイケ系ジャズロックグループ「Matching Mole」の2ndです。1stはかなりジャズロック志向がが強かったのですが、このアルバムでは鍵盤楽器の比重がかなり増えたたまか、よりサイケ度が高まったように感じられます。ついでに言えばWyattのファルセットもかなり露出が高まり全体として浮遊感あふれる楽曲が中心に。プロデュースはKing CrimsonのRobert Frippが務めています。

このアルバムをリリース後、Robert Wyattは酔ったうえで転落事故に遭い重傷を負ってしまいます。まぁ、自業自得と言えばそれまでなのですが不幸にして下半身不随に。一時は再起不能と囁かれましたが数年後、見事に復活しています。

#1. Staring In The Middle Of The Day We Can Drink Our Politics Away

生ピアノの伴奏にのってまるで讃美歌のようなファルセットコーラスで始める奇妙な曲。やがてオルガンが入り込んできてまるで桃源郷のようなトリップ世界が繰り広げられます。

#2  Marchides
オルガンによる反復螺旋型リフで始まりやがて笑い声のSEが。なんだかおちょくりっぽいなと思いきやWyattの一閃によってハードなジャズロックサウンドに。Bill MacCormickのファズベースが地べたをのたうち回るように地響きを立てて暴れまくります。やがてテーマが一巡するとエレピによって静かにクールダウンします。やがてテーマは一変し、反復フレーズをベースにしたミドルテンポのジャズロックに。中期Soft Machineにかなり似ているのですがギターが入っているだけサウンドにはバラエティが感じられます。何とも起伏に富んだ展開です。アルバム中最大の力作。

#3  Nan True's Hole
不安感を煽るようなWyattのボーカルで始まる不気味極まりない曲。ライブでも定番曲ですね。お得意のワンテーマのリフレインによって進行していきますが、途中からエレピ、ギター、ベース、スキャットなどが渾然一体となって重なり合い妙な高揚感を醸し出しています。

#4  Rightious Rhumba
SEっぽいスキャットでスタートしますが、すぐさま本格的なジャズロックへ突入。ディレイがかかったPhil Millerのギターがしばらくリードしますが相変わらず捉えどころがない浮遊感あふれるソロです。

#5  Brandy As In Benj
#4からそのままの流れで突入。ギターの小気味よいカッティングをバックにDave McRaeのオルガンが暴れまくります。激しい転調でもまったく破綻をきたさないのはDave McRaeのワザによる部分が大きいと思われます。

#6  Glolia Gloom
これまでの動的な展開から一転し、シンセによる暗黒世界のような唸りから始まります。ひとしきり暗黒世界が去ると今度は男女の会話によるSEに、やがてバックが稼働し始めるとミドルテンポをバックにWyattとSEが交差しはじめます。何だかとても猥雑な世界です。最後は再びオープニングのシンセが流れ出し静かにクールダウン。この電子音はゲスト参加のEnoが担当しているのだと思われます。

#7  God Song
アコギとベース、スキャットとで構成される小曲です。メランコリックな調べに乗せてWyattが切々と歌い上げます。フォークトラッド的な楽曲ですが、Phil Millerがわざとずらし気味の音階を奏でるなど、やはり一筋縄ではいきません。

#8  Flora Fidgit
アップテンポな展開が小気味よい感じの曲。エレピがリードするいかにもカンタベリー系らしい曲。エレピとベースがユニゾンで進行しますが、ブレイクしてからは一転してフリーな感じに。やがてフェードアウトしていきます。

#9  Smoke Signal
クロス気味にフェードインしてくるラスト曲。エレピが煌びやかなな調べを奏でますが、ドラムはバックで自由奔放に暴れまくります。ベースも重戦車のように突進しまくります。曲中盤から一転して電子音によるカオスの世界へ。散文的に音と音の交差が展開される中、Wyattが悪さを繰り返しています。やがてテーマに戻りますが、再度、電子音によって終焉を迎えます。圧倒的な大団円。

●Musicians
Dave McRae / piano,electric piano,hammond organ,synthesizer
Robert Wyatt / drums,mouth
Phil Miller / guitar
Bill MacCormick / bass
guest musician
Eno / V.C.S.3(on gloria gloom)

●Numbers
1.  Staring In The Middle Of The Day We Can Drink Our Politics Away
2.  Marchides
3.  Nan True's Hole
4.  Rightious Rhumba
5.  Brandy As In Benj
6.  Glolia Gloom
7.  God Song
8.  Flora Fidgit
9.  Smoke Signal

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2012年2月24日 (金)

TOTの2nd「Velvet Darkness They Fear」

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Musician●Theatre Of Tragedy
Title●Velvet Darkness They Fear(1997年)
■Amazonより購入


ノルウェー出身のゴシックメタルバンド「Theatre Of Tragedy」(以下、TOT)の2ndアルバムです。1997年リリース。このバンドの売りは何といってもバンドの表看板Liv Kristine(以下、Liv嬢)のソプラノヴォイスと男性デス声との美醜のコントラスト、あくまでも陰鬱で重々しいドゥーミィなサウンドメイク、時折のぞかせるメランコリックな叙情性に尽きると思います。この際立った特徴は1st「Theatre Of Tragedy」である程度方向性が見えていましたが、この2ndでは無駄な部分や迷いのようなものが吹っ切れて、バンドキャラクターとして完全に確立されたかのように思えます。いやー、とにかく暗く重苦しく、そして美しく、しかも耽美的であります。幻想的かつエロティシズム満載のジャケットデザインも非のつけどころがありません。

美醜の対比とドゥーミィなサウンドというスタイルはゴシックメタル界では当たり前になった感がありますが、その礎はTOTが築き上げたといっても過言ではありません。Liv嬢のエンジェリックヴォイスはますます磨きがかかり、ゾッとするほどの妖艶さを垣間見せます。徹頭徹尾、ゴシックメタルを追究しているという意味で個人的にはTOT最高傑作だと確信しています。

実はこの音源との出会いにはちょっとしたエピソードがあります。Shawn LaneとJonas Hellborgによる名盤「Time Is Enemy」を個人輸入したところ、ジャケットは確かに「Time Is Enemy」だったものの、入っていたCDはこの「Velvet Darkness They Fear」だったのです。Shawn Laneを一度でも聴いたことがあれば、すぐにこの「間違い」に気がついたはずでしたが、悲しいことかな当方、当時はShawn Lane未経験。なぜ女性ボーカルが入っているのか理解できないまま時間が過ぎました。もちろん後日、その「間違い」に気がついたのですが、時すでに遅し。しかし、その「間違い」がなければ当欄とTOTとの出会いも遅れたわけで、今となっては感謝している次第です。

●Musicians
Raymond I.Rohonyi / vocal
Liv Kristine Espenes / soprano vocal
Pal Bjastad / guitar
Tommy Lindal / guitar
Eirik J. Taltro / bass
Hein Frode Hansen / drums
Lorentx Aspen / piano,synthesizer

●Numbers
1.  Velvet Darkness They Fear
2.  Fair and 'Guiling Copesmate Death
3.  Bring Forth ye Shadow
4.  Seraphic Deviltry
5.  And When He Falleth
6.  Der Tanz der Schatten
7.  Black as the Devil Painteth
8.  On Whom the Moon Doth Shine
9.  The Masquerader and Phoenix

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2012年2月22日 (水)

またやらかしてくれた!Gary Husband「Dirty & Beautiful Volume2」

R0011204
Musician●Various Musicians
Title●Dirty & Beautiful Volume2(2012年)
■Abstract Logixより購入


ドラマー兼鍵盤楽器奏者でAllan Holdsworthとの共演で知られるGary Husband(ゲイリー・ハズバンド)が携わったコンピ&企画盤です。アルバムタイトルでお察しのように、「Dirty & Beautiful Volume1」(2010年)の続編であり、本当は2011年春にはリリースの予定とアナウンスされていましたが、なぜかペンディング状態に。ここにきて約1年遅れで陽の目を見た次第です。

「Dirty & Beautiful Volume1」でも触れましたが、Husband自身が親交のあるミュージシャンを集めて作られたものです。したがってアルバムとしての作品性がどうのということではなく、大御所たちのプレイをそのまま楽しむための音源と言えるでしょう。

今回参加したミュージシャンは以下のとおり。
Ray Russell
Mike Stern
Sean Freeman
Wayne Krantz
Allan Holdsworth
Jan Hammer
Neal Taylor
Alex Machacek
John McLaughlin
Mark King
Jimmy Herring
Robin Trower

という錚々たる面子。ほとんど「Volume1」とメンバーがだぶっていますね。正確に言うと「Volume1」リリースの時点で「Volume2」用の音源のほとんどが完成していた模様ですが、想像するに肝心のAllan Holdsworthの音源が無かったみたいです。もしかしたらHoldsworth引退騒動のあおりを受けたのかもしれません。

「Dirty & Beautiful Volume1」でも思い切り酷評してしまいましたが、この音源から何かを感じ取ることはかなり困難です。もちろんWayne Krantzが参加した#4「East River Jam」、Alex Machacekが相変わらずキレまくる#7「Lock, Stock & Two Smoking Brothers」、御大McLaughlinの存在感が凄い#9「Sulley」など聴きどころは結構ありますし、それなりに楽しめます。ただ、Husband君のプロデュース力の無さは救いようもありません。それが肝心かなめのところで露呈してしまうのです。

さて、お目当てのHoldsworthは何と「Tony Williams New Lifetime」時代の名曲「Fred」をアレンジして参加しています。タイトルは「Fred 2001」。あんたは「カルメン77」かいっ! ベースはお馴染みはJimmy Johnsonです。Husbandのドラムは相変わらずモタモタしていますが、まあ許します。御大のギターはどこかの音源を持ってきて無理矢理つないだように思えるのですが、それでもあの懐かしいフレーズに触れて「おおお!」と随喜の涙を流した直後、途中から強引に割り込んでくるJan Hammerの耳をツンザクような滅茶苦茶な鍵盤がすべてを台無しにしてくれています。正直、傍若無人に好きなだけ自己主張をしまくる我が儘ベテランは要らないでしょう!誰だこんなジジイを呼んだのは!と泣きそうになりました。極めつけはRobin Trowerを担ぎ出した#11「Yesternow-Epilogue」です。ダメでしょう、ブルースギタリストにマイルスを弾かせたら。とても悲しくなりました。

「Dirty & Beautiful Volume1」をレポートした時に「次を買うかは微妙なところ」と書いた記憶がありますが、またしてもやってしまいました。

●Numbers
1.  If The Animals Had Guns Too (featuring Ray Russell)
2.  Rolling Sevens (featuring Mike Stern)
3.  New Blues,Old Bruise (featuring Sean Freeman)
4.  East River Jam (featuring Wayne Krantz)
5.  Fred 2011 (featuring Allan Holdsworth and Jan Hammer)
6.  Rain (featuring Neal Taylor)
7.  Lock, Stock & Two Smoking Brothers (featuring Alex Machacek)
8.  Fuguie
9.  Sulley (featuring John McLaughlin and Mark King)
10. England Green (featuring Jimmy Herring)
11. Yesternow-Epilogue(featuring Robin Trower)

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2012年2月19日 (日)

フリー系サックス奏者Tim Berneの集団インプロ実験作「Insomnia」

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Musician●Tim Berne(alto sax,baritone sax)
Title●Insomnia(2010年)
■Amazon USAより購入


フリー系ジャズをフィールドに活躍するサックス奏者Tim Berne(ティム・バーン)による久々のリーダー作です。2010年リリース。Tim Berneといえば盟友とも言えるフリー系ギター奏者Marc DucretとTom Rainey(drums)とのトリオ構成が有名なのですが、今回は一挙に大編成のユニットで臨んでいます。1997年にNYCでレコーディングされています。参加メンバーを見ると、Michael Formanek(bass)、Marc Ducret(12strings guitar)、Dominique Pifarely(violin)、Jim Black (drums)などとフリー系音楽では結構な大物ミュージシャンの名前が見つかります。もっとも世間的にはマイナーの域を出ないことは言うまでもありませんが。

一応、曲名らしきタイトルがあり2曲構成ということになっていますが、実際には完全な即興演奏、インプロヴィゼーションの嵐。弦楽器2本が不穏な響きを奏で、Marc Ducretの12弦アコギが煽りに煽り立てます。リズム隊は完全にフリー状態。ちょうど末期コルトレーンが生み出したカオスの世界にも通じるものを感じさせます。このまるで無政府状態のような状況に割り込むように鳴りわたるTim Berneの狂乱のブロウ。そして各パートがひとしきり暴虐の限りを尽くした後、ストリングスによってもたらされる安寧の世界。何度も破綻をきたしそうになりながら、絶妙なタイミングで最後は収束させるあたりは熟練のワザとしか言いようがありません。もちろん聴くにあたってはかなりの精神力と集中力が必要とされることは確かです。まぁ聴いてウキウキするような音源ではないことだけは確かです。そんな意味で要注意取り扱い物件♪

●Musicians
Tim Berne / alto sax,baritone sax
Michael Formanek / bass
Marc Ducret / 12strings guitar
Dominique Pifarely / violin
Erik Friedlander / cello
Chris Speed / clarinet
Jim Black / drums

●Numbers
1.  Proposal
2.  Open Coma

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2012年2月18日 (土)

オージージャズの本流Steve Hunterの「Dig My Garden」

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Musician●Steve Hunter(bass)
Title●Dig My Garden(2006年)
■Amazon USAより購入


豪州シドニーを活動拠点にするジャズ系ベース奏者Steve Hunterによる作品です。2006年リリース。Steve Hunterはおそらく日本では無名に近い存在かと思われますが、地元オージージャズ界では多くのミュージシャンとの共演歴があり、リーダー作も数多く送り出している実力派です。参加メンバーも地元人脈で固められており、本欄でもお馴染みのJames Muller(guitar)、Matt McMahon(el-piano,organ)、James Hauptmann(drums)というカルテット構成。地元の有力レーベルBirdland Recordsからリリースされています。

勝手かつ個人的な解釈で恐縮ですが、オージージャズというと明快でカラッとした仕上がりが特徴だと思いますが、この盤はその意味では典型的なオージージャズ。名手James Mullerによる伸びやかでロックタッチなギターが実に素晴らしく、いわゆるハード系フュージョン好き、コンテンポラリー系ギター好きの需要も十分すぎるほど満たしてくれます。特にメンバー全員が作り出すグルーヴ感が凄まじい#3「Cazador(Parts 1 to 3)」は一聴の価値あり。

●Musicians
Steve Hunter / bass
James Muller / guitar
Matt McMahon / electric-piano,organ
James Hauptmann / drums

●Numbers
1.  Savvy
2.  The Lemon Bird
3.  Cazador(Parts 1 to 3)
4.  Three Rivers
5.  Trellis
6.  The Empty Chair
7.  Poema Del Bajo
8.  Trellis(reprise vamp)

R0011148


2012年2月17日 (金)

ノルウェー出身Black Metal「Zyklon」の2nd「Aeon」

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Musician●Zyklon
Title●Aeon(2003年)
■ディスクユニオンで購入


Black Metalの雄「Emperor」の元メンバー「Zomoth」率いる「Zyklon」(ザイクロン)による2ndです。2003年リリース。Black Metalに関してはなかなか表現が難しいのですが、さりげなくファンの方々の言葉をお借りすると「エクスリーム・メタル」とも言うそうです。原初的なBlack Metalのことを「プリミティヴ」と称するようですから、言うなれば「進化型Black Metal」という訳なのでしょうか。正直言いまして、いろいろな人がその人の立場や感覚で表現するので、よくわからないのです。大変ニッチな音楽ジャンルにあってこの有様ですから困ったものです。

1stでもなかなかのサウンドを聴かせてくれた「Zyklon」ですが、さらに完成度が増した感がします。Black Metal伝統の凶暴性と陰鬱さをほどよく残しつつ、音的にはデスメタルの要素をうまい具合に取り入れているので、かなり聴きやすくなっています。もちろんこれは一般的な意味ではなく、あくまでも「Black Metalにしては」「Black Metalのくせに」という前提付きですが。付け加えると「Black Metalのくせに」メンバー全員がかなりのテクニシャンです。そんなところが口うるさい初老世代をも巻き込む大きな要因ではないでしょうか。

前作でも随所で導入していた電子音は今回は陰を潜めメタル一色に。相変わらずボーカルは数種類用意されているので、聴いていても飽きがきません。

●Musicians
Zamoth / guitar
Trym / drums
Destructhor / guitar
Secthdamon / vocal,bass,

●Numbers
1.  Psyklon Aeon
2.  Core Solution
3.  Subtle Manipulation
4.  Two Thousand Years
5.  No Name Above The Names
6.  The Prophetic Method
7.  Specimen Eruption
8.  Electric Current
9.  An Eclectic Manner

R0010961


2012年2月12日 (日)

Coryell初期の代表作「BASICS」

R0011124
Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●Basics(1976年)
■Tower Recordで購入


ジャズロックギター界の大御所Larry Coryell(ラリー・コリエル)の初期作品の傑作「Basics」です。アルバムリリースは1976年になっていますが、実際に録音されたのは1968年から1969年にかけてなので、当然イレブンハウス以前の音源ということになります。参加メンバーはMike Mandel(organ)、Ron Carter(bass)、Chuck Rainey(bass)、Bernard Purdie(drums)、Steve Haas(drums)、Ray Mantilla(percussions)という構成。時期的にはVanguard Recordsからリリースされた初リーダー作「Lady Coryell」と重なります。なかなかCD化されなかった音源ですが、2001年にイタリアのレーベルが復刻しました。

全8曲中、Larry Youngによる#6「Tyrone」以外はCoryellによるオリジナルで完全なガチンコジャズロックです。それでいて時折濃厚なブルース色を醸し出す十八番ワザも披露しています。Coryell自身は70年代に入ってからメジャーになりましたが、この時点ですでに荒削りながら「Coryell節」が完成されてるわけです。特にCoryell自身によるヘタウマボーカル入りの#4「Half A Heart」、初期代表曲#5「Sex」、Mike Mandelのアーシーなオルガンが効きまくる題名通りモロにブルースの#8「Organ Blues」など聴きどころ満載です。どうやら未発表音源をまとめた編集盤のようなのですが、文字通りCoryellのエッセンスを知るにあたって格好のアルバムです。

●Musicians
Larry Coryell / guitar,vocals
Mike Mandel / organ
Ron Carter / electric bass
Chuck Rainey / electric bass
Bernard Purdie / drums
Steve Haas / drums
Ray Mantilla / percussions

●Numbers
1.    Call To The Higher Consciousness
2.    Slow Blues
3.    Friday Night
4.    Half A Heart
5.    Sex
6.    Tyrone
7.    The Jam With Albert
8.    Organ Blues

R0011125


2012年2月11日 (土)

いい加減に復刻しなさい!Richard Beirachの「EON」

R0011134
Musician●Richard Beirach(piano)
Title●Eon(1974年)
■ディスクユニオンで購入


かつてECMで中心的な働きをしていた鍵盤楽器奏者Richard Beirach(リチャード・バイラーク)による初リーダー作です。1974年リリース。参加メンバーはFrank Tusa(bass)、Jeff Williams(drums)というピアノトリオ構成。Frank TusaとJeff WilliamsはBeirachも参加したDave Liebmanの名盤「Lookout Farm」繋がりです。BeirachはBill Evans直系のフォロワーですが、ECM総帥マンフレード・アイヒャーが標榜する独自の美意識とうまい具合に融合し、いかにもECMサウンドと呼ばれる諸作品を残しています。無比ともいえる透徹したリリシズム、癒しと揺らぎを同時にもたらす叙情性、そして音から広がる北欧の凍てつく氷原を彷彿とさせる表現力。典型的な70年代ECMサウンドといったらまさにこれしかありません。

特に12分にわたって繰り広げられるMiles Davisの名曲「Nardis」での熱演は極度な緊張感に漲り、聴く者を圧倒します。「Nardis」は折に触れてBeirach自身の手で再演されていますが、やはり「Eon」におけるプレイがベストテイクだと確信します。ややフリーキーなTusaのベースソロ、懸命に盛り立てるWilliamsのサポートも素晴らしいの一語。

しかし、そんなBeirachとECMとの「蜜月時代」も1980年頃に勃発した「事件」によって思わぬ終焉を迎えます。当時、Beirachはバークリー音楽院時代からの友人John AbercrombieやGeorge Murazらと組んで実に耽美的な作品(Abercrombie名義の「Arcade」「M」「Abercrombie Quartet」)を制作していました。当時、Abercrombieは失恋によって制作活動に支障が出るほど落ち込んでいました。そこで友人思いのBeirachは意気消沈するAbercrombieを励まそうと、レコーディングの合間に愉快なハードバップを聴かせていました。そこへたまたま通りかかったのがECMの総帥、マンフレード・アイヒャー。どういう訳かオールドスタイルのジャズを必要以上に嫌悪するアイヒャーは速やかに演奏を止めるよう命令を出したそうです。しかし、その一方的な命令に立ち向かったのが男気あふれるBeirachです。何と猛然と絶対権力者アイヒャーに猛抗議をします。これも親友Abercrombieを思っての行為です。Beirachはこの事件以来、完全にECM、アイヒャーと袂を分かつことになってしまいます。

しかし、ここで腹の虫が治まらないのがアイヒャーです。公衆の面前で恥をかかされた彼はBeirachのリーダー作はもちろん、客演参加の音源まで廃盤扱いにしてしまいます。それ以来、Beirach関連の音源は日本では復刻されるものの、いまだに本家ECMとしては廃盤扱いのまま(最近になってMP3配信が始まっていますが)。Beirachが来日した折り、本国では入手困難な自らの音源を買い漁って帰ったという悲しいエピソードもあるほどです。
アイヒャーよ、いい加減に名演ぞろいの諸作品を復刻しなさい。あなたはあまりに大人げない!

映像は1980年、ECM史上最強のカルテットです♪

●Musicians
Richard Beirach / piano
Frank Tusa / bass
Jeff Williams / drums

●Numbers
1.  Nardis
2.  Places
3.  Seeing You
4.  Eon
5.  Bones
6.  Mitsuku

R0011135


2012年2月10日 (金)

オランダの打楽器奏者Sebastiaan Cornelissenの1st「Aggressive Attack」

R0011128
Musician●Sebastiaan Cornelissen(drums)
Title●Aggressive Attack(2001年)
■Guitar Nineより購入


オランダ出身のジャズフュージョン界を代表する打楽器奏者Sebastiaan Cornelissenによる初リーダー作です。2001年に地元Munich Productionというところからリリースされています。#7「Doubter」、#8「Forum」、#9「Prompt」の3曲は2001年11月2日、アムステルダムでのライブ音源になっています。ほぼ地元のミュージシャンで固めていると思われますが、1曲のみスウェーデン出身の鍵盤楽器奏者Lalle Larssonが参加しています。Sebastiaan CornelissenとLalle LarssonとくればオランダのギターモンスターRichard Hallebeekを思い出しますが、Hallebeekは今回は不参加。そのかわりという訳ではありませんが、スリーブにはHallebeekの寄稿が載っています。どうやら同じ「Musician's Institute」出身のようです。

作風としては典型的なジャズフュージョンという感じで、決して派手さは感じられませんが、なかなか聴かせます。ただ少しばかり大人しすぎる感じもしないわけではありません。オドロオドロシいジャケットから受ける印象とは裏腹に極めて良質なジャズフュージョンアルバムに仕上がっています。

●Musicians
Sebastiaan Cornelissen / drums(1-3,5-11) / guitar(2,10-11) /guitar synthesizer(2) / fender rhodes(2,10)
Leonardo Amuedo / guitar(1,3-5,7)
Eef Albers / guitar(11)
Harry Emmery / bass(1,3,5-9)
Udo Pannekeet / bass(11) / piano solo(10)
Lalle Larsson / keyboards
Tom Beek / tenor sax

●Numbers
1.  Mr.Bambara
2.  Detuned
3.  Frametypes (30fps)
4.  Interlude
5.  Minor audio construction
6.  Tube-view
7.  Doubter
8.  Forum
9.  Prompt
10. Aggressive Attack
11. World of Appearance

R0011129


2012年2月 5日 (日)

Andy Timmons会心のソロ「Resolution」

R0011136
Musician●Andy Timmons(guitar)
Title●Resolusion(2006年)
■Amazonで購入


元「DANGER DANGER」のギタリストAndy Timmons(アンディ・ティモンズ)による入魂のソロアルバムです。2006年リリース。これまでも何枚かのアルバムはリリースしているのですが、この時点では最高傑作ではないかと思います。メンバーはMitch Marine(drums)、Mike Daane(bass)というトリオ構成。プロデュースはAndy TimmonsとMike Daaneが担当しています。これまでのアルバムではTimmons自身がボーカルをとることも多かったのですが、今回はオールインスト、オーバーダブなどのスタジオワークなどはほとんどなく、トリオ構成のみという大変潔い作品に仕上がっています。また従来は拾遺集的に音源を集めて作られていたように思えたのですが、一貫としたコンセプトのもと「通し」で制作されたという意味でやっとリーダー作らしくなっていると思います。

基本的にはパワートリオによるハードフュージョンなのですが、ギターは決して弾き倒しというわけではなくギターソロと楽曲とが大変バランスよくまとまっている名演がずらり。この手の音楽はテレビ番組のBGMにも向くだろうなと思っていたら、案の定、#1「Deliver Us」や#5「Redemption」がとんねるずの番組で使われていました。たぶん音楽担当にTimmonsファンがいたのでしょうね。圧倒的な技量をもちながら決してそれをひけらかすことをしない点にも好感。ギターファンにとってもハードフュージョン好きにとっても楽しめる希有なアルバムです。



●Musicians
Andy Timmons / guitar
Mitch Marine / drums
Mike Daane / bass

●Numbers
1.  Deliver Us
2.  Helipad
3.  Ghost Of You
4.  Resolution
5.  Redemption
6.  Lydia
7.  Gone (9/11/01)
8.  Move On
9.  Beware Dark Days
10. The Prayer/The Answer
11. Bonus Track 1

R0011137


2012年2月 4日 (土)

日本が誇る技巧派集団「FRAGILE」の3rd「Down Side Up」

R0011126
Musician●FRAGILE
Title●Down Side Up(1998年)
■ディスクユニオンで購入


日本が誇る技巧派トリオFRAGILEによる3枚目の作品です。1998年リリース。彼らを1st「Fragile」(1996年)、2nd「Handle With Care」(1997年)と追いかけている身としては、アルバムリリースの度にドンドンと進化していくので実に追いかけがいがあるグループです。メンバーは矢堀孝一(guitar,guitar-synthesizes)、水野正敏(bass)、菅沼孝三(drums)の不動の面子。

変拍子の嵐、技巧派ギターの炸裂、転調に次ぐ転調とこの手の音楽好きにとっては堪らない好物がテンコ盛りの作品。外野からは「マンネリだ」という心なき声が聞こえてきそうですが、私はあえて「偉大なるマンネリ」と讃えたいと思います。文句なしに楽しめる数少ないトリオです。

●Musicians
矢堀孝一 / guitar,guitar-synthesizes
水野正敏 / bass
菅沼孝三 / drums

●Numbers
1.  Vongole Takenaka
2.  L.C.M.
3.  Winds
4.  Slum Dance
5.  Mr. Tat
6.  Origin
7.  Ferris Wheel
8.  The Armpit

R0011127


2012年2月 3日 (金)

Holdsworth在籍時のBruford貴重映像「BBC Rock Goes to College」

R0011163
Musician●Bruford
Title●BBC Rock Goes to College(1979年)
■Amazonより購入


Allan HoldsworthやJeff Berlinが在籍した「Bruford」は2枚のスタジオ盤を残していますが、ライブ自体もほとんど行わなかったためそれだけでも貴重な映像作品です。1979年オックスフォード工科大学でのライブで、国営BBC放送「Rock Goes to College」という番組での映像作品です。この「Rock Goes to College」ではさまざまなミュージシャンを取り上げていたはずで今後発掘映像を期待したいですね。

さてこの映像は、以前から劣化したブート映像が出回っていましたがソースは同一です。ただしブート盤で収録されていた冒頭のリハーサル映像はカットされましたが、代わりにラスト「5G」はノーカット収録。参加メンバーはAllan Holdsworth(guitar)、Jeff Berlin(bass)、Dave Stewart(keyboards,synthesizer)、Annette Peacock(vocal)という「Feels Good To Me」と同じ構成ですが、このメンバーによるライブはこの日を含めてたった2回しか行わなかったそうですから、いかに希少かがわかります。Annette Peacockは#5「Back To The Beginnning」#6「Adios A La Pasada」の2曲のみのゲスト参加の形です。

気になる音質・画質ですが1979年という時代を考えれば上質の部類に入るのではないでしょうか。商品レビューを読むとBill Brufordの手元アップが少ないという声もあるようですが、一般の放送用映像なのでいたし方ない部分もある気がします。いずれも素晴らしい映像・演奏なのですが個人的にはAnnette Peacockがボーカルをとる2曲がやはり気になります。この日のHoldsworthはCharvelのストラトキャスターをメインにしていましたが、#5「Back To The Beginning」#6「Adios A La Pasada (Goodbye To The Past)」ではわざわざGibsonのSGに持ち替えています。SGを操るHoldsworthの映像は大変貴重なので注目です。もしかしたらテレビ用にお色直ししたのかもしれません。ただ、Anette Peacockはやる気があまりなかったのかもしれませんが、歌い方もやや投げヤリな感じですね。それが魅力なのですがここでは裏目に出ているようです。それが残念です。

ところでこのDVDの音源をそのままCDに移植した商品も出回っていますが、もちろん中身はまったく同じです。



●Musicians
Bill Bruford / drums
Allan Holdsworth / guitar
Jeff Berlin / bass
Dave Stewart / keyboards,synthesizer
Annette Peacock / vocal

●Numbers
1.  Sample And Hold
2.  Beelzebub
3.  The Sahara Of Snow (Part One & Two)
4.  Forever Until Sunday
5.  Back To The Beginning
6.  Adios A La Pasada (Goodbye To The Past)
7.  5G

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