サイケジャズロックの基本Matching Mole「March」
Musician●Matching Mole
Title●March(1972年)
■Amazonより購入
昨年10月10日の祝日、NHK-FMで放送された「プログレ三昧」は2回目ということもあって前回よりもさらに盛り上がっていたように思えました。何よりもうれしかったのがMr.Siriusこと宮武和宏さんがゲスト参加したことと、進行を務めた森田美由紀アナウンサーが実はプログレファンであることを「カミングアウト」(?)したことです。ニュース番組のメインをはったあの冷静沈着に見える森田さんが!ですよ。
というわけで番組中でも放送されたらしい(放送途中、かなりの時間中抜けしていました)「Matching Mole」(マッチング・モール)物件です。Soft Machineを抜けたRobert Wyatt(drums、vocal)が中心になってDavid Sinclair(keyboards)、Phil Miller(guitar)、Bill MacCormick(bass)がメンバーのジャスロックバンドです。元Soft Machineということからカンタベリー系のくくりでも語られていますね。
Wyattの不幸な離脱によって活動期間が1年間ほどだったので、結構謎の存在になっています。鍵盤奏者のDavid Sinclairは1stリリース後に脱退してしまい、代わってDave MacRaeが加入しています。
このライブ音源は1972年3月に各地で行ったライブ音源を収めたもので、BBC音源、イギリス、ベルギー、オランダなどでの音源です。長い間、地下に眠っていたにしては驚くべき高音質で、演奏内容もハイクオリティ。初期Softsのサイケデリックな一面とテクニシャン揃いのバックが繰り出すハイテンションな演奏とが相まって独自の世界を繰り広げています。Wyattの奇怪なドラミングと誰にも真似できない(真似しようともしない)ヴォイス・インプロは見事の一語です。
●Musicians
Robert Wyatt / drums,vocal
Phil Miller / guitar
Bill MacCormick / bass
Dave MacRae / keyboards
●Numbers
1. March
2. Instant Pussy
3. Smoke Signals
4. Part Of The Dance
5. No 'alf Measures
6. Lything And Gracing
7. Waterloo Lily
« 名盤「Devotion」だったMcLaughlinの「Marbles」 | トップページ | 叙情派鍵盤楽器奏者Mike Nockによる唯一のECM作品「ONDAS」 »
「プログレ」カテゴリの記事
- 【追悼】巨星墜つ John Wetton亡くなる(2017.01.31)
- King Crimson / Radical Action (to Unseat The Hold of Monkey Mind)(2016年)(2016.10.16)
- Pageant / 奈落の舞踏会(1994年)(2016.06.19)
- Coda / Sounds of Passion(1986年)(2016.05.29)
- King Crimson / Live In Toronto(2016年)(2016.04.10)
« 名盤「Devotion」だったMcLaughlinの「Marbles」 | トップページ | 叙情派鍵盤楽器奏者Mike Nockによる唯一のECM作品「ONDAS」 »
コメント