凄まじいインタープレイの応酬「The Aristocrats」
Mucisian●The Aristocrats
Title●same(2011年)
■Amazonより購入
少し前からテクニカル系ギターファンの間で話題になっていたバカテクトリオ「The Aristocrats」による1stです。2011年リリース。メンバーはBryan Beller(bass)、Guthrie Govan(guitar)、Marco Minnemann(drums)というこの手の音楽が好きな人にとってはポンと膝を打つこと間違いなしのメンツです。どうやらこの3人でこの7月に来日していたようで、秋葉原でのライブは盛況だったと聞きます。
Bryan BellerはSteve VaiやDweezil ZappaなどZappa系列ミュージシャンとの共演が多く、すでに3枚のリーダー作をリリースしているとか。Guthrie Govanは当欄でも何回か紹介していますが、ASIAの「AURA」にセッション参加したり、ユニット「GPS」で来日を果たしている超絶系ギタリスト。リーダー作「Erotic Cakes」で目の覚めるような素晴らしいプレイを披露しています。ドイツ出身の打楽器奏者Marco MinnemannはTerry Bozzio、Chad Wackermanとの共演やEddie Jobsonのプロジェクト「UKZ」、そして今年来日して話題を呼んだ「UK Reunion」などに参加するなど、当代きっての売れっ子ミュージシャンです。アクロバティックかつテクニカルなプレイが身上です。
購入から何回も聴き直しているのですが、これが迫力満点!ほとんどスタジオワークが加わっていない(と思われる)スタジオライブ形式で、3者によるガチンコ勝負が展開されています。たとえて言うならばScott Hendersonが仕組んだVirgil DonatiとのスタジオライブやSteve Smith、Victor Wootenとのトリオ作「Vital Tech Tone 1」「Vital Tech Tone 2」に近いものを感じさせますね。ただ、これは無理筋かもしれませんが、スコヘンさんのようなアメリカ人トリオよりも欧州系トリオのほうが、聴こえてくる音にも心なしか湿感が感じられます。
間違いなくハード&テクニカルフュージョンとしては最高の出来映え!Andy Timmonsの「Plays Sgt.Pepper」と並び2011年下半期ベスト盤に早くも決定です!
●Musicians
Bryan Beller / bass
Guthrie Govan / guitar
Marco Minnemann / drums
●Numbers
1. Boing!... I'm In the Back
2. Sweaty Knockers
3. Bad Asteroid
4. Get It Like That
5. Furtive Jack
6. I Want A Parrot
7. See You Next Tuesday
8. Blues Fuckers
9. Flatlands
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