謎のサイケジャズユニット「La Theorie Du K.O」にMarc Ducretが参加
Musician●La Theorie Du K.O
Title●La Theorie Du K.O(2010年)
■Yahoo!オークションで入手
フランスのフリー系ギタリストMarc Ducret(マルク・デュクレ)が参加した謎のユニット「La Theorie Du K.O」によるおそらく初めての音源です。2010年リリース。またしても勉強不足で申し訳ないのですが、このいユニット自体がまったく正体不明で、Ducret以のミュージシャンも存じ上げないという始末。したがってレポートというよりも感想レベルの文章で申し訳なく感じる次第です。
さて、一聴して耳に飛び込んでくるのは、とんでもない轟音とフランス語の暴力的なラップの連続。その仏語ラップには幾重にもエフェクターがかかっているのでただでさえ理解不能な仏語も、単なる楽器の一部として認識されます。いや、ラップというよりも単なる「がなり声」のラップ的な連続と表現したほうが正確かもしれません。ギターのDucretも相変わらず変態フレーズを連発しているのですが、ほかのメンバーも同じレベルで変態極まりないので、むしろDucretがまともに聴こえてくるから不思議です。こんな変態尽くしの音がCD2枚にわたって展開されるわけで、聴く者を選ぶどころか、体力・精神力もかなり消耗します。
個人的にDucret関連の音源はできるだけ手元に置いておきたいのですが、数あるDucret音源のなかでも間違いなく「超絶級の変態音源」であることには違いません。もはやジャズとかラップといったジャンル分けなど全く無意味に感じられるほど、ぶっ飛んだ演奏内容になっています。
●Musicians
Marc Ducret / guitar
D'de Kabal / vocal
Franco Mannara / guitara,other
Alix Ewande / drrums
Professor K / bass
●Numbers
1. Bombumaine 2
2. Mon Disque
3. Ils Dorment La Nuit
4. La Verve
5. Acouphenes Persistants
6. Mon Masque
7. On Va Monger
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