Kotzen-Howeの2nd「Project」はややリラックスムード
Musicians●Richie Kotzen.Greg Howe
Title●Project(1997年)
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シュラプネルレーベル出身のギタリスト、Richie Kotzen(リッチー・コッツェン)とGreg Howe(グレッグ・ハウ)の2人が再度タッグを組んで制作された企画盤です。1997年リリース。こうしたギターバトル物はたいてい「1回限り」で終わるケースが多いのですが、おそらく前作「Tilt」(1995年)の予想以上に評判が良かったのでしょう。「何とかのドジョウ狙い」で作られた感がありありと伺えます。
前作「Tilt」では2人の持ち味を生かしつつ激しいギターバトルが展開されましたが、この「Project」はややリラックスした雰囲気でファンク色が増した作風に仕上がっています。全10曲中、Kotzenの曲が5曲、Howeの曲が4曲。残りの1曲はJeff Beckの名曲「Led Boots」(実際は鍵盤楽器が上手いトドことMax Middletonの曲ですが)が取り上げられています。
前作との比較では2人のソロパートが大幅に減少し、楽曲そのものを聴かせる傾向が強まっています。その意味では「弾きまくり状態」を期待するファンにとってはやや物足りないことも否めません。ファンク色が強くなった作風によってテクニカル色を相対的に薄まってしまっています。曲としては嫌いなわけではないけれど、ギターアルバムを期待したんだけど…というのが正直な感想です。前作同様、左チャンネルがHowe、右チャンネルがKotzenです。
●Musicians
Richie Kotzen / guitar,bass,keyboards
Greg Howe / guitar,drum-programing,bass
Kevin Vecchione/ bass
Atma Anur / drums
●Numbers
1. One Function
2. Retro Slow
3. Present-Moment
4. Trench
5. Groove Epidemic
6. Space
7. Led Boots
8. Crush
9. Accessed
10. Noise
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