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2011年11月

2011年11月30日 (水)

10万アクセス御礼!

ちょうど2年前の2009年11月30日にスタートした当ブログですが、
先日、お陰様をもちまして10万アクセスを超えました。

この10万アクセスという数字がどういう意味をもっているのか、正直わかりかねるのですが、
超趣味的でニッチな音楽ネタしか扱わないにもかかわらず、
多くの人たちにご覧いただいたこと自体が驚きであり、
感謝の気持ちでいっぱいです。

今後とも当ブログをよろしくお引き立てのほどをお願いいたします。

奇天烈音楽士 拝

2011年11月27日 (日)

インドネシアのプログレバンド「Discus」の2nd

R0010977
Musician●Discus
Title●...tot licht !(2003年)
■Amazon USAより購入


10月10日、NHK-FMで放送された「プログレ三昧」で話題沸騰になったインドネシアのプログレバンド「Discus」(ディスカス)の2ndです。2003年リリース。

どれだけ話題になったかというと、このグループの放送直後に某巨大通販サイトで速攻売り切れ、何千円もする高価なマーケットプライス商品でさえ底をついてしまう始末。まぁ実際にはMP3音源もあるので入手不可能というのは大げさですが、それでも「現物主義」のプログレマニアはあちこちの通販サイトをさまよっていたようです。私はアメリカ密林で難なく発見し、円高の助けを借りて結構格安で入手できました。レーベルを見たらプログレファンの間では有名なフランスのプログレ専門レーベル「Mesea」でした。さすがです。

放送内では「辺境プログレ」の括りで語られていましたが、インドネシアだからと言って甘く見てはいけません。何とも躍動感あふれる音の洪水にただ圧倒されます。芸風としては、プログレ、メタル、ジャズ、オルタナ、チェンバー、シンフォニック、クラシック、民族音楽とさまざまな音楽要素を巧みに取り入れた…と書くとなにやらECM的ですが、ECMのような計算し尽くされた精緻さはさほど感じられず、むしろ「闇鍋的なゴッタ煮カオス」と圧倒的なテクニック、後先を考えない疾走感で押しまくるという「パワータイプ」です。

細かいことにさほど拘らないあたりが、統一美とは対極的でアジア的とも言えますし、全体に漂う大らかさとちょっとした猥雑さ、根底にある荒々しさが何と言っても魅力です。個人的には女性ボーカルが何となく「Mr.Sirius」の大木理沙さんに似ているのも大きなポイントです♪いつもはメンバーリストも掲載するのですが、あまりにも大人数なので割愛しました。クレジットでは10人編成のようです。どうやら主要メンバーが亡くなったという情報もありますが未確認です(Twitterより)。

●Numbers
1.  System Manipulation
2.  Breathe
3.  P.E.S.A.N.
4.  Verso Kartini,Door Duisternis Tot Licht !
5.  Music for Five Players
6.  Anne

R0010978


2011年11月26日 (土)

Eddie Jobsonリマスターの「U.K.」を聴く

R0010993
Musician●U.K.
Title●same(1978年)
■Amazonより購入


1978年にリリースされた「U.K.」の1stに関しては、もう語るネタが尽きてしまっているのですが、初回発売のCDに関しては「音質があまりよろしくない」という大きな欠点がありました。そこへきて、2008年にグループ結成30年を記念してリマスター盤が発売されています。「います」と書いたのも、迂闊にもそのことを知らなかったわけで、恥ずかしながらやっと入手することに。

今回のリマスターは何と元メンバーのEddie Jobsonが手がけているとのこと。正直に言いまして、Eddie Jobsonだろうが誰が作業しても構わないわけで、要は音質が向上していればOKなのです。誰が「やっぱりEddie Jobsonのリマスターはひと味違うねぇ」と思いましょうか。それにJobsonにとっては「新星U.K.」を立ち上げるという最終目標へのプロセスであったわけで。

さて、実際に聴いてみると、劇的に変わったという感じは正直にいってあまりしません。もちろん再生環境に大きく左右されるわけですが、だからといって「今まで聴こえなかった音が聴こえた」とか「まったく別モノとして蘇った」となどと手放しで誉めたたえるつもりは毛頭ありません。もちろん初回発売CDで感じられた「もっさり感」はかなり解消されていますし、音の分離も格段に良くなっています。特に高音部が聴きやすくなっていますので、Brufordファンにとっては買い直しの価値は多いにありでは。

おっ!と思ったのがライナーにいままで見たことがない写真が使われていたこと。アコギをもつAllan Holdsworthの姿を拝むことができます。

●Musicians
Eddie Jobson / violin,keyboards
Allan Holdsworth / guitar
John Wetton / vocal,bass
Bill Bruford / drums,percussions

●Numbers
1.  In The Dead Of Night
2.  By The Light Of Day
3.  Presto Vivace And Reprise
4.  Thirty Years
5.  Alaska
6.  Time To Kill
7.  Nevermore
8.  Mental Medication

R0010994


2011年11月25日 (金)

ノルウェー出身のゴシックメタルの王者「Theatre of Tragedy」1st

R0010956
Musician●Theatre of Tragedy
Title●same(1998年)
■ディスクユニオンで購入


たびたび登場させている「ゴシックメタル」ネタですが、やはりこのバンド抜きでは語れません。ノルウェー出身の7人組男女混声型ゴシックメタルバンド「Theatre Of Tragedy」(TOT)による1stです。1998年にリリースされています。

ゴシックメタルというと今でもかなり狭い音楽マーケットだと思うのですが、1998年当時は「異端の存在」であったに違いありません。暗く重苦しいギターリフ、むくつけき野郎による醜悪なデス声、そして女性ボーカル(なぜか美形が多い)による天使のような歌声、鍵盤楽器の多用という「ゴシックメタルの原型」を確立させたのは彼らTOTであることは間違いありません。

邪悪な世界の代弁者たるRaymond I Rohonyiのデス声と、はかなくも可憐なLiv Kristine Espenes嬢(ゴシックメタル界では女性ボーカルを「嬢」と称するのが習わしです)によるエンジェリックヴォイスが作り出す美の世界との鮮やかな対比が何といってもこのアルバムの聴きどころ。鍵盤楽器やストリングスが効果的に割り込んできて、嫌でも聴く者の琴線を触れまくります。見事な構成美の背景には、北欧という土地柄と血の存在を確実に感じさせます。

この作品を聴いて明るい気分になれるかというと、もちろん答えは「否」です。陰鬱で耽美な世界にひたすら身を任せるうちに、不思議なトリップ感にも似たトランス状態に浸れます。「旧守派ゴシックメタルファン」にとってはまさにバイブル的な作品です。

●Musicians
Raymond I.Rohonyi / vocal
Liv Kristine Espenes / soprano vocal
Pal Bjastad / guitar
Tommy Lindal / guitar
Eirik J. Taltro / bass
Hein Frode Hansen / drums
Lorentx Aspen / piano,synthesizer

●Numbers
1.  A Hamlet For A Slothful Vassal
2.  Cheerful Dirge
3.  To These Words I Beheld No Tongue
4.  Hollow-Hearted, Heart-Departed
5.  ...A Distance There Is...
6.  Sweet Art Thou
7.  Mire
8.  Dying-I Only Feel Apath
9.  Monotone

R0010957


2011年11月23日 (水)

謎のインド人打楽器奏者Ranjit Barotの印度風変態ジャズロック「Bada Boom」

R0010985
Musician●Ranjit Barot(drums,vocal,keyboard)
Title●Bada Boom(2010年)
■Amazonより購入


John McLaughlinのバックを務める謎のインド人打楽器奏者Ranjit Barotによるリーダー作です。Abstract Logixが押しているミュージシャンのようです。もしかしたらJohn McLaughlinあたりの引きがあったのでしょうか。何気なく参加メンバーをみて吃驚!John McLaughlinをはじめとして、Matthew Garrison(Jimmy Garrisonの息子)、Marc Guillermont、Scott Kinsey、Wayne Krantz、Mattias IA Eklundhというキラ星のごとく豪華なメンツがズラリ。

#1  Singularity
Ranjit Barotのオリジナル。散文調の生ピアノのイントロで一瞬嫌な予感がよぎりますが、リズム隊が始動するとあとはお馴染みの印度風ハードフュージョンが炸裂します。リズム隊が格好よろしいと思ったらベースはMatthew Garrisonでした。テーマのインド風ソロはMattias IA Eklundhだと思われますが、彼にしてもJonas Hellborgとの共演でインド風に目覚めてしまったのでしょうか。後半に差し掛かると曲調が一変し、御大McLaughlinが満を持して登場。この人はどんなメンツであろうが、やはりMcLaughlin節でしかありません。とんでもない早さの弾丸ソロを連発しています。のっけからあまりのパワーに悶絶寸前です。お馴染みのインド風チャットもしっかりと場を盛り上げています。

#2  T = 0
インドの伝統歌謡のようです。Traditional Compositionとあります。アコギで始まるのでそれほどのインド臭は感じられません。長閑なインド風ボーカルでまったりとしていたらRanjit Barotの一閃で曲もがらりと変化し、狂乱のポリリズムが始まります。メインギターはフランス出身の若きHoldsworthフォロワーMarc Guillermont。中盤から大変素晴らしいソロを聴かせていますが、ここではRichard Hallebeekの雰囲気に近いかも。このMarc Guillermontは当面追いかけていく所存です。ただ、もの凄く入手困難なんですよね。いたしかたなくiTunesストアのお世話になっています。

#6  Origin
Ranjit Barotのオリジナル。鍵盤楽器はこの手の音楽では欠かせないScott Kinseyが担当しています。インド風というかアラビア風の熱い曲ですが、のっけからWayne Krantzが登場。バッキングからソロまでと八面六ぴの大活躍です。

Ranjit Barotは昨年2010年に行われたAbstract Logixのライブにも参加しています。CDでもDVDでもその姿を拝むことができるので興味ある方はぜひ♪Matthew Garrisonの爆音ベースも迫力満点です。

●Musicians
Ranjit Barot / drums,vocal,konnakol,keyboards
John McLaughlin / guitar
Matthew Garrison / bass
Mattias IA Eklundh / guitar
Palakkad Sreeram / synthesizer
Harmeet Manseta / piano
Sanjay Divecha / guitar
Punya Srinivas / veena
Tim Garland / sax
Dominique DiPiazza / bass
U.Rajesh / e-mandolin
Marc Guillermont / guitar
Amit Heri / guitar
Pete Lockett / percussion
Aydin Essen / keyboards
Taufique Qureshi / djembe
Sridhar Parthasarthy / indian percussion,djembe
Suzanne D'mello / vocal
Samantha Edwards / vocal
Thomson Andrews / vocal
Leon DeSouza / vocal
Thiru Moorthy / nadaswaram
Zakir Hussain / tabla
Elie Afif / bass
Chandana Bala / vocal
Patras Nath / flute
Gwilym Symcock / piano
Mohini Dey / bass
Dhruv Ghanekar / guitar
Scott Kinsey / keyboards
Wayne Krantz / guitar
Nicolas Fiszman / bass
Kirti Sagathia / vocal
Neuman Pinto / vocal
Bianca Gomes / vocal

●Numbers
1.  Singularity
2.  T = 0
3.  Revolutions
4.  Supernova
5.  Dark Matter
6.  Origin

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2011年11月20日 (日)

テクニカル系ギタリストAndy Timmonsの新譜はビートルズカバー「Plays Sgt.Pepper」

R0010979
Musician●Andy Timmons(guitar)
Title●Plays Sgt.Pepper(2011年)
■Amazonより購入


元「Danger Danger」の技巧派ギタリストAndy Timmons(アンディ・ティモンズ)の久々の新譜が出たので早速入手しました。そういえば春先に来日公演を行っていましたね。2011年リリース。このアルバムは確か数カ月にリリースされる予定でしたが、なぜか発売延期の憂き目に。やっと発売になってホッとしているところです。もしかしたら許諾関係で揉めていたのでしょうか。

アルバムタイトルから一目瞭然ですが、1967年にビートルズがリリースし最高傑作と言われている「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」をまるまるカバーしたもの。Andy Timmonsのビートルズ好きはいまになって始まったことではないので、ファンにとっては特段驚くことではないのですが、まさかアルバム全曲をカバーするとは思いませんでした。オーバーダブらしいオーバーダブは一切なし、ギター、ベース、ドラムという究極のシンプル構成。ボーカルも一切なし。ライブ感を非常に大切にしたいといいうTimmonsの意思がひしひしと伝わってきます。個人的には少しはボーカルもあるだろうと想像していましたが、ギター1本で勝負とは正直驚きました。結果論としてはギター1本で正解なのではないかと思います。前作「Resolution」の延長線上にある音作りといっていいでしょう。

#1  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
オリジナル同様、オープニングはこの曲。原曲は当時の世相もあってエレキギンギンでしたが、こちらは比較的ゆったりとスタートします。ただすべてのベースとドラム以外はすべてギターでこなしているので、傍から受ける印象よりもはるかに難度が高い曲だと思います。しかし、そうとは感じさせないのが匠の技。私などはあまりの見事さに釣られて歌い始めてしまったほどです。

#2  With a Little Help from My Friends
オリジナルはリンゴ・スターが歌っていました。Beatlesはリンゴとジョージにも最低1曲は歌わせるという不文律があったのです。#1から流れるように展開するあたりは原曲のイメージそのまま。

#3  Lucy in the Sky with Diamonds
オリジナルはハープシコード的な鍵盤で始まりますが、当然ギターでボーカルの重厚感はコードワークで完全カバー。何という恐ろしい奏法でしょう。

#6  She's Leaving Home
オリジナルはハープのような楽器で始まりますが、ここも当然ギターです。とろけるような甘いメロディーを完全再現してしまう力技にはただただ呆然としてしまいます。

#7  Being for the Benefit of Mr. Kite!
オペラ的、ミュージカル的な難曲です。オリジナルの複雑怪奇さ(特にボーカル)をここもたったギター1本で再現。

#11  Good Morning, Good Morning
オリジナルはレノン作。ブラスを多用しやたらリズムチェンジが忙しい曲ですが、これもいとも容易く再現。何ということでしょう。

#12  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
オリジナルではやや散漫になりかけた雰囲気を乾坤一擲、一挙にエンディングへと繋げる役目を果たしていますが、こちらではむしろ次曲へのブリッジ的な働きをしているように思えます。

#13  A Day In The Life
御大Jeff Beckも好んでカバーしているアルバムの代表曲。元を正せは曲前半と後半がレノン、曲中盤がマッカートニー作でそれぞれ別々に作った曲を合体させたもの。考えてみれば乱暴な作り方ですが、結果論としては違和感なく成立してしまったという不思議な曲です。先行してJeff Beckが散々プレイしているのでTimmonsとしては冒険ですが、こちらも甲乙つけがたい。ただ醸し出す色気という点ではJeff Beckのほうが数段上だと思います。

#14  Strawberry Fields Forever
この曲のみアルバム未収録でシングルカットされました。B面は「Penny Rain」。形式的にはボーナストラックの形ですが、ほぼ同時期に録音されているのでまったく違和感はありません。オリジナルはオルガンのような鍵盤で始まりますが、コードワークでカバー。中盤から盛り上がるソロにはただひたすら感動してしまいます。

最後に。某巨大通販サイトでこの作品に対するレビューが載っていました。曰く「早弾きなど、ほとんどなし」「楽曲もあまりよろしくない」「オヤジロック」…。いやー、誰がどのように批評するのは構わないと思いますが、あまりに的外れだと流石になんだかな~と思います。そりゃオリジナル曲を知っていれば、早弾きの場面はある程度限定されることは容易に想像できます。いや、ましてや「楽曲もあまりよろしくない」とは、オリジナルの完全否定なのでしょうか。まさかオリジナルを聴いたことがないのでは? まあ、「オヤジロック」についてはまったく反論の余地無しですが。

なんでもかんでも手放しで褒める全方位型レビューというのもどうしたものかと思いますが、ある程度聴き込んだうえで、さまざまな視点から批評することは投稿者としての最低限の心得ではないかと。日本ではレビュー文化が育たないと昔から言われています。しかし、感情にまかせた感想レベルのものならあふれかえっています。それらすべてが無駄だとまでは言いませんが、ネットとはいえやはり公共の場であるからには、読んで少しは得した気分になりたいです。レビューを読む側が知りたいのは、その人が商品を実際に手にして得られたリアルな使用感であり、それをもとに購入するかいなかを判断するわけですから。





●Musicians
Andy Timmons / guitar
Mike Daane / bass
Mitch Marine / drums

●Numbers
1.   Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 
2.   With a Little Help from My Friends 
3.   Lucy in the Sky with Diamonds 
4.   Getting Better 
5.   Fixing a Hole 
6.   She's Leaving Home 
7.   Being for the Benefit of Mr. Kite! 
8.   Within You, Without You 
9.   When I'm Sixty-Four 
10.  Lovely Rita 
11.  Good Morning, Good Morning 
12.  Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 
13.  A Day In The Life 
14.  Strawberry Fields Forever (bonus track) 

R0010980


2011年11月19日 (土)

Sean Waylandのオルガンが聴ける「Live@The Basement」

R0010924
Musician●Sean Wayland(organ)
Title●Live@The Basement(2005年)
■Abstract Logixより購入


豪州出身で現在は活動拠点をアメリカに置く鍵盤楽器奏者Sean Wayland(ショーン・ウェイランド)によるライブ音源です。2005年8月8日、Basementというところで録音されています。参加メンバーは盟友James Muller(guitar)、Felix Bloixsom(drums)という彼にとっては珍しいベースレスのトリオ構成。トリオということは各メンバーの技量がいっそうに求められますね。

Waylandによるオルガンは初めて聴くのですが、生ピアノやエレピと違った結構エモーショナルなプレイになっていてこれまた新たな一面に触れることができます。ジョーイ・デフランセスコほどジャズ寄りではなく、かといってジミー・スミスほど泥臭くなく、それでいてダン・ウォールほどクールではない絶妙ななライン。オージージャズっぽい明快さは相変わらずです。

お馴染みギターのJames Mullerは時にロックタッチのプレイを聴かせるのですが、この日はほとんどがジャズギターで通しています。たまに聴かせるブルージィなプレイもなかなかの味わいです。ちなみに#4「All Across The Universe」はBeatlesの「Across The Universe」のカバーです。

しかし低予算ゆえのペラペラの紙ジャケットは相変わらずです。CDディスクを取り出す時は要注意。なんとジャケット上部からディスクがまろび出てきます。

●Musicians
Sean Wayland / hammond B3 organ
James Muller / guitar
Felix Bloixsom / drums

●Numbers
1.  D And D
2.  3 4 Blow
3.  The Song Is Sean
4.  All Across The Universe
5.  D Blues
6.  Arc

R0010925


2011年11月18日 (金)

ノルウェーのテクニカル系ギタリストRonny Heimdalプロデュースの「Waste Lagoon」

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Musician●Waste Lagoon
Title●Shadow Chaser(2001年)
■Gemm.comより購入


ノルウェー出身の「Holdsworthy」Ronny Heimdalが全面協力して送り出したノルウェー出身のプログレユニット「Waste Lagoon」によるおそらく唯一の作品です。2001年リリース。Ronny Heimdalがボーカルを除いくすべてのパートを録音しエンジニアも務めたという家内制手工業的な作品です。プロデュースもRonny Heimdal。

ライナーにもはっきりと書かれているように「Waste Lagoon」自身は「RUSHフォロワー」の権化的なバンドで、確かに楽曲は「RUSH」の生き写しかと思われるほど酷似しています。そこにきてRonny Heimdalの弟子でもあるRonny Ternesのこれまた「Holdsworthy」丸出しのギターソロが被さってきます。いわば「Holdsworthy孫弟子」「Holdsworthy第3世代」ということになるのでしょうか。Ronny Heimdalは#3「Lagoona Stangiato」と#12「Recycled Waste」という曲を提供しています。

●Musicians
Ronny Ternes / guitar
Frode Fredriksen / vocal
Sune Aksnes / bass
Zsolt Meszaros / drums

●Numbers
1.  Witch Hunt
2.  Acid Rain
3.  Lagoona Stangiato
4.  The Third Way
5.  Shadow Chaser
6.  Rabbits
7.  Quite A Story
8.  Wilderess In The City
9.  Two Different Worlds
10. Life Elsewhere
11. Hi-Ho
12. Recycled Waste
13. The Beauty OfIt All
14. Pollution & Greed

R0010968


2011年11月13日 (日)

陰鬱系Holdsworthy Scott McGillの2CD「What We Do」

R0010864
Musician●Scott McGill(guitar)
Title●What We Do(2006年)
■Amazonより購入


アメリカ出身のテクニカル系ギタリストScott McGill(スコット・マクギル)による久々のリーダー作です。2004年の録音で2006年発売。名義としては久々になる「McGill Manring Stevens」になっています。つまりはご存知、ニューエイジミュージック界で知られるMichael Manring(bass)とゴングジラ人脈からVic Stevens(drums)というトリオ構成です。

Scott McGillと言えば以前からAllan Holdsworthフォロワーとして知られていましたが、今回は何とジャズスタンダートナンバーに挑戦しています。そういえば本家Holdsworthもスタンダートナンバーにチャレンジした作品を出していますが、それに倣ったわけなのでしょうか。取り上げる曲はウエイン・ショーター、ビル・エヴァンス、マイルス・ディヴィス、ラルフ・タウナー、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、ソニー・ロリンズのペンによるもの。想像どおり(?)原曲のイメージとは遥かにかけ離れた解釈でプレイしていますが、これも本家Holdsworthと同じスタイルです。結局、どれを聴いても何をプレイしても、聴こえてくるのはMcGill節であり、相変わらず陰鬱で籠もった音色でバリバリと弾きまくっています。

この作品は2CDになっていて、2枚目は同一メンバーによる2001年4月7日に行われたボルチモアでのスタジオライブ。アルバム「Addition By Subtraction」収録の曲が中心ですが、スタジオ盤を遥かに凌駕するド迫力のプレイが聴かれます。特に9分近くにも及ぶラストの「Addition By Subtraction」は圧巻の一語です。

McGillはキャラとしては陰鬱系のプレイヤーですが、少しでも音の隙間を見つけるとガンガン入り込んでくるという妙な自己主張をしてきます。いかにも支持層が少なそうで密室芸的なプレイスタイルは相変わらずですが、ギター好きの人間にとっては逆にこのあたりが魅力に感じられるから不思議です。1枚目はいまひとつですが、2枚目はなかなかの熱演。

●Musicians
Scott McGill / guitars
Michael Manring / bass
Vic Stevens / drums

●Numbers
[CD 1]
1.  Cherokee
2.  Footprints
3.  Blue In Green
4.  Solar
5.  Gloria's Step
6.  Icarus
7.  Naima
8.  Invitation
9.  Neferiti
10. Bessie's Blues
11. Maiden Voyage
12. Oleo

[CD 2]
1.  Conflict Resolution
2.  The Rip One
3.  Pools
4.  Improv 1
5.  The Voyage Of St,Brendan
6.  Improv 2 In A Gadda DaVinci
7.  Bad Hair Day
8.  Additional By Subtraction

R0010865


2011年11月12日 (土)

Tunnels / Tunnels With Percy Jones(1993年)

R0010952
Musician●Tunnels
Title●Tunnels With Percy Jones(1993年)
■ディスクユニオンで購入


英国出身のジャズロックユニット「Brand X」のベース奏者Percy Jonesが結成した「Tunnels」の記念すべき1stです。1993年リリース。メンバーはVan Manakas(guitars)Frank Katz(drums)、Marc Wagnon(midi-vibes)という構成。ライナーを頼りに辿っていくとこのユニットは1990年頃に結成されたようですが、Marc Wagnonはサイケ系ジャズロックバンド「Doctor Nerve」のメンバーだったとか。ほかの2人もどちらかといえばアンダーグラウンドな活動ばかりでほとんど無名の存在。一癖もふた癖もありそうなメンバーであることは確かです。

バンド自体はPercy Jonesを表看板に押し出していますが、ほかの3人も決してJonesに負けてはいません。臆することなく実力を出し切ることで何とも硬質でメタリックな作品に仕上がっています。フュージョンと呼ぶにはあまりに荒々しく暴力的なインタープレイの応酬は迫力満点。軟弱なフュージョン作品が横行する状況にあって、重いナタで断ち切るがごとく凄まじい重低音で全力疾走するさまは、あたかも重戦車のようです。

#8と#9は旧盤では収録されなかったライブ音源です。#8は「CBGB」、#9は「Knitting Factory」というところでのライブ音源ですが、ともにManakas不在のギターレス。音質はかなり劣悪ですが、これまた迫力満点のJonesのフレットレスベースが聴けます。とはいえ、あくまでもマニア向けの音源だと思われます。}

●Musicians
Percy Jones / fretless bass
Van Manakas / guitars
Frank Katz / drums
Marc Wagnon / midi-vibes
  
●Numbers
1.  Inseminator
2.  Prisoners Of The Knitting Factory Hallway
3.  Tunnels
4.  Maxwell's Demon
5.  Bad American Dream part 24
6.  Freebander
7.  Area
8.  Freebander
9.  Silck(bonus)
10. Improvisation(bonus)

R0010953


2011年11月11日 (金)

Kotzen-Howeの2nd「Project」はややリラックスムード

R0010845
Musicians●Richie Kotzen.Greg Howe
Title●Project(1997年)
■Amazonより購入


シュラプネルレーベル出身のギタリスト、Richie Kotzen(リッチー・コッツェン)とGreg Howe(グレッグ・ハウ)の2人が再度タッグを組んで制作された企画盤です。1997年リリース。こうしたギターバトル物はたいてい「1回限り」で終わるケースが多いのですが、おそらく前作「Tilt」(1995年)の予想以上に評判が良かったのでしょう。「何とかのドジョウ狙い」で作られた感がありありと伺えます。

前作「Tilt」では2人の持ち味を生かしつつ激しいギターバトルが展開されましたが、この「Project」はややリラックスした雰囲気でファンク色が増した作風に仕上がっています。全10曲中、Kotzenの曲が5曲、Howeの曲が4曲。残りの1曲はJeff Beckの名曲「Led Boots」(実際は鍵盤楽器が上手いトドことMax Middletonの曲ですが)が取り上げられています。

前作との比較では2人のソロパートが大幅に減少し、楽曲そのものを聴かせる傾向が強まっています。その意味では「弾きまくり状態」を期待するファンにとってはやや物足りないことも否めません。ファンク色が強くなった作風によってテクニカル色を相対的に薄まってしまっています。曲としては嫌いなわけではないけれど、ギターアルバムを期待したんだけど…というのが正直な感想です。前作同様、左チャンネルがHowe、右チャンネルがKotzenです。

●Musicians
Richie Kotzen / guitar,bass,keyboards
Greg Howe / guitar,drum-programing,bass
Kevin Vecchione/ bass
Atma Anur / drums

●Numbers
1.  One Function
2.  Retro Slow
3.  Present-Moment
4.  Trench
5.  Groove Epidemic
6.  Space
7.  Led Boots
8.  Crush
9.  Accessed
10. Noise

R0010846


2011年11月 6日 (日)

新感覚派ギタリストSteven Kirbyの1st「Point Of Balance」

R0010934
Musician●Steven Kirby(guitar)
Title●Point Of Balance(1996年)
■Amazonより購入


イギリス出身のコンテンポラリー系ギタリスSteven Kirby(スティーヴン・カービー)による1stです。1996年リリース。おそらく日本ではまったく無名の存在だと思うのですが、Allan Holdsworthがセッション参加したベース奏者David Hines「Nebula」(2005年)に参加した実績もあります。オフィシャルHPもないので彼の出自自体もまったく謎なのですが、ライナーを頼りに辿っていくと10代の頃はEric ClaptonやJimi Hendrixなどにはまっていたそうですが、Pat Metheny「Bright Size Of Life」に刺激を受けてコンテンポラリー系へと転向。のちにアメリカへ渡りバークリー音楽院に入学しています。

Methenyから強い影響を受けたということから、そのプレイスタイルはコンテンポラリー系の王道を行くもの。個人的にはMethenyよりもJohn AbercrombieやBill Frisellあたりからの影響を強く感じます。ECMのカタログに載っても不自然ではない透明感と北欧的な叙情性が強く感じられるからです。特に#1「Forest Road」は独特の籠もったようなヴォイシングとリリカルなソロ回しが大変美しい曲。ちょっと北欧ジャズの香りも漂いますね。楽曲というよりもソロを中心に組み立てるあたりもECM系に近いアプローチではないかと思います。あらためて曲タイトルを見直すと「いかにも!」という雰囲気がプンプンと漂っています♪

●Musicians
Steven Kirby / guitar
Harvie Swartz / bass
Garald Wilfong / bass
Bevan Manson / piano
Bennet Paster / piano
George Schuller / drums
John Mettam / drums
Carl Clements / sax

●Numbers
1.  Forest Road
2.  Dawn
3.  Point Of Balance
4.  An Ever Fixed Mark
5.  High Place
6.  Mima's Way
7.  When I Knew
8.  Travels
9.  Mid-Winter Night's Dream

R0010935


2011年11月 5日 (土)

伝説の激辛HMユニット「Haji's Kitchen」唯一の作品

R0010818
Musician●Haji's Kitchen
Title●same(1995年)
■Amazonより購入


1990年代のHM界を席巻した名門レーベル、シュラプネルレコードが世に送り出した激辛HMユニット「Haji's Kitchen」(ハジス・キッチン)による唯一のアルバムです。1995年リリース。参加メンバーはテキサスを中心に活躍するギタリスト、Scott Stineを中心にEddie Head(guitar,vocal)、Eddie Ellis(vocal)、Rob Stankiewicz(drums)、Derek Blakley(bass)という構成です。

何と言ってもギタリスト好きにとってはScott Stineによる重厚でありながら変幻自在な超絶プレイが聴きどころです。どこから飛んでくるかまったく予測不能な変態フレーズの連続と、独特の低音弦をシゴキまくるというアクロバティックなプレイは、テクニカル系というよりグランジ/オルタナティヴ系愛聴者向けかもしれません。そんな意味ではRon Thalにも通じるものを感じさせます。メタルと変態系との境界線をウロウロしている御仁はぜひ♪

●Musicians
Scott Stine / guitar
Eddie Head / guitar,vocal
Eddie Ellis / vocal
Rob Stankiewicz / drums
Derek Blakley / bass

●Numbers
1.  Machine
2.  Free
3.  Altered Mind
4.  2 In Me
5.  Images Of Change
6.  Symptons
7.  Near
8.  Time
9.  Quench
10. Shed

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2011年11月 4日 (金)

浮遊感あふれるAbercrombieのギターが心地よい「Class Trip」

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Musician●John Abercrombie(guitar)
Title●Class Trip(2004年)
■ディスクユニオンで購入


ECMを代表する知性派ギタリストJohn Abercrombie(ジョン・アバークロンビー)による2004年作品です。2000年代に入ってからのAbercrombieはヴァイオリン奏者との共演が目立っていますが、こちらもそう。今回はMark Feldmanを迎え入れています。参加メンバーはMarc Johnson(bass)、Joey Baron(drums)という実力派ばかり。Mark FeldmanはJohn Zornとの共演歴があるということですから、どちらかといえばフリー系の人なのかもしれません。Abercrombieの「Open Land」「Cat & Mouse」でも共演していました。

基本的には前作「Cat & Mouse」(2002年)の作風の延長線上にあるのですが、共演を重ねるうちにFeldmanとAbercrombieとの連携がさらに緊密なものになってきたように感じます。前作までのFeldmanはややお客さん扱いされているように思えていたのですが、すっかりバンドの一員として溶け込んだと言ってもよいのではないでしょうか。2人のソロイストが時には優しく、時には激しくやり合うさまはまさに芸術品。羽毛のように繊細すぎるフレーズを丹念に紡いでいく楽曲の数々にはうっとりとしてしまいます。相変わらずAbercrombieの浮遊感あふれるソロも素晴らしいの一語です。もちろんリズム隊も完璧です。2000年代ECMの最高傑作♪

●Musicians
John Abercrombie / guitar
Marc Feldman / violin
Marc Johnson / bass
Joey Baron / drums

●Numbers
1.   Dansir
2.   Risky Business
3.   Descending Grace
4.   Illinoise
5.   Cat Walk
6.   Excuse My Shoes
7.   Swirls
8.   Jack And Betty
9.   Class Trip
10.  Soldier's Song
11.  Epilogue

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2011年11月 3日 (木)

80年代に活躍した伝説のバンド「PINK」復刻ベスト

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Musician●PINK
Title●ゴールデン☆ベストUltimate(2011年)
■Amazonより購入


1980年代に活躍した日本のロックバンド「PINK」のベスト盤が発売されていたので入手しました。アナログ盤は所有しているのですが、迂闊にもCD化されたことを知らず、気がついたときにはすでに廃盤。いまではプレミアがついています。そこに来てのベスト盤ですから買わない手はありません。

バブル前夜の何となく浮ついた世の中。いわゆる「バンドブーム」で雨後のタケノコのごとく多くのバンドが誕生しましたが、その中で異彩を放っていたのが彼ら「PINK」です。アマチュア出身のバンドが多い中、全員がスタジオミュージシャンだったことが大きなポイントです。

当然音のほうもオリジナリティにあふれています。映画監督の川島透さんがお気に入りで映画『チンピラ』『ハワイアンドリーム』でサントラとして使っていたので耳覚えのある方も多いのではないでしょうか。欲を言えば『チンピラ』で使われた「Private Story」も収録してほしかったのですが、それはベスト盤第2弾に期待します。

勢いに任せてバンド再結成といきたいところですが、Amazonのレビュー情報によると渋谷ヒデヒロさんと逆井オサムさんはすでに他界されているとか。残念です。

●Musicians
福岡ユタカ / vocal
矢壁アツノブ / drums
ホッピー神山 / keyboards
岡野ハジメ / bass
スティーヴ エトウ / percussions
渋谷ヒデヒロ / guitar
逆井オサム / guitar

●Numbers
1.  Don't Stop Passengers
2.  Keep Your View
3.  Machine Gun Heart
4.  Shadow Paradise
5.  Soul Flight
6.  Secret Life
7.  Traveller

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