「Sagrado」のギタリストAugusto Rennoの2ndリーダー作「Lizards Trio」
Musician●Augusto Renno(guitar)
Title●Trio Lizards(2000年)
■Gemm.comより購入
南米ブラジルを代表するシンフォ系プログレバンド「Sagrado」(サグラド)のギター奏者Augusto Renno(アウグスト・レノ)の2ndリーダー作です。2000年リリース
「Sagrado」はヴァイオリンをベースにした幻想的で壮大な作風が特徴的なのですが、ギター奏者の活躍という視点で考えると、ちょっと欲求不満気味かもしれません。そんなわけで日頃の鬱憤(?)を晴らすがごとくリリースされたのがこの作品です。どうやら同国人ミュージシャンで固められているようです。今回はAugsto Renno個人名義ではなく「Trio Lizards」名義でのリリースになっています。
前作「Works」(1989年)もそうだったのですが、プログレというより上質なギターインストアルバムという風情ですが、決して技巧だけに走らずにしっかりと楽曲で聴かせるタイプなので安心感があります。いきなり#1「Kunk」では硬派なジャズロックから切り込んでくるあたりに、思わず「ニヤリ」としてしまいます。
ただし残念に思えるのが前作「Works」からの再演が多いこと。#2「Sem Retomo」、#5「Antimateria」、#6「Tropico De Capricomio」、#8「Voo Notumo」と4曲もダブリがあるとちょっとどうなのかなと思います。もちろん演奏としては前作よりも格段に迫力が増しているわけなんですが。と、文句を言いながらもアルバム中の一押しは#7「Friends」です。ちょっとJeff Beck風の楽曲に乗ってAugsto RennoのHoldsworthyが若干入ったソロが響きわたります。ギター弾きまくり状態を期待する人にとっては若干不満が募るかもしれませんが、上質なギターインストを気軽に楽しみたい方にはオススメです♪
●Musicians
Augusto Renno / guitar,guitar-synth
Andre Campagnani / bass
Adriano Campagnani / drums
●Numbers
1. Kunk
2. Sem Retomo
3. Daaz
4. Bossa
5. Antimateria
6. Tropico De Capricomio
7. Friends
8. Voo Notumo
9. Proce
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