無名時代のMachacekが参加「The Next Generation Of Sound」
Musician●Musical Universe-Universal Music
Title●The Next Generation Of Sound(2000年)
■Abstract Logixより購入
いまやポストHoldsworthの最右翼として完全に一歩抜け出した感があるAlex Machcek(アレックス・マカチェク)が無名時代に残した音源です。詳細なクレジットがまったく書かれておらず正確なデータすら不明なのですが、おそらく母国オーストリアでレコーディングされたものだと推測されます。参加メンバーもおそらく地元ミュージシャンなのでしょう。
あまり過度に期待しないで入手したのですが、これが意外にも結構ハードで良質なジャズロックアルバムに仕上がっています。特に#1「Departure」#2「Gravity」#10「Planet Pifgonia」#14「Stardate」でのプレイはMachacekのリーダー作「Fearturing Ourselves」を彷彿とさせる素晴らしい曲です。曲もよし、Machacekのソロもよし、ポストHoldsworthの看板に偽りなし。
とはいえアルバムとしての完成度となるといささか疑問を感じざるを得ません。まるで後期崩壊直前期Soft Machineのような#4「Am/Bpm-Complex」や習作段階の#6「Universe Of Blues Riffs」#7「Timewarp」あたりは楽曲の仕上がりさえよければ何とかなりそうなのですが。おそらく全体のバランスがちょっと狂っているだけだと思われます。
結局はMachacek目当ての作品ということで結論づけてみました。数年前までは比較的入手しやすかったのですが、いまは世界的に珍盤となっているようです。見つけた方は相当にラッキーかと思われます♪
●Musicians
Alex Machacek / guitar
Paul Urbanek / keyboards
Raphael Preuschl / bass
Machael Provaznig / drums
●Numbers
1. Departure
2. Gravity
3. The Quiet
4. Am/Bpm-Complex
5. Planet Orf
6. Universe Of Blues Riffs
7. Timewarp
8. Planet Trompet
9. Entry To Heaven
10. Planet Pifgonia
11. In Heaven
12. Fools
13. Hyperways
14. Stardate
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