ブラジルのフュージョンギタリストAugusto Renno「Works」
Musician●Augusto Renno(guitar)
Title●Works(1989年)
■Gemm.comより購入
南米ブラジルを代表するシンフォ系プログレバンド「Sagrado」(サグラド)のギター奏者Augusto Renno(アウグスト・レノ)のリーダー作です。1989年リリース。「Sagrado」はヴァイオリンをベースにした幻想的で壮大な作風が特徴的ですが、実際の話、このAugusto Rennoの活躍度はあまり高いとはいえません。でもって、ソロ作で自分がやりたかったことを全部やってしまいました!という塩梅の作品に仕上がっています。すべて同国人のメンバーで構成されています。
基本的にはオールインストでハード系フュージョンなのですが、南米らしい明るくカラッとした作風です。またラテン系特有の「饒舌なギターソロ」はこの人にもバッチリと当てはまっていて、まあ、とにかく弾きまくること弾きまくること。ふだんはバンド内でよほど鬱屈しているのでしょうか、まさに水を得た魚のごとく弾きまくっているので、この手のギター好きにとっては堪らないギターアルバムになっています。それでいてテクニックよりもメロディー重視なので、わりと聴きやすいと思います。若干ですがフレーズの端々に「Holdsworthy」が感じ取れます。
ラスト「Rock N'Beck」はアルバム唯一のボーカル入りで、妙にアメリカポップっぽい曲。SagradoのヴァイオリニストMarcus Vianaがゲスト参加しています。タイトルに「Beck」が入っていますが、何一つ関連性が感じられません。それにしても軽快なギターフュージョンの中で異質すぎる曲です。トータルでどうのとかあまり考えないのがラテン気質なのかもしれません。
●Musicians
Augusto Renno / guitar
Adiano Compagnani / bass
Andre Compagnani / drums
Marcus Viana / violin on Rock N'Beck
●Numbers
1 Antimateria.
2. Tropico de Capricornio
3. Calselo
4. Sem Retorno
5. Voo Noturno
6. Balada Para Ailla
7. Carmen Zita
8. Rock N'Beck
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