VITAL TECH TONES / VITAL TECH TONES 2 (2000年)
Musician●Vital Tech Tones
Title●Vital Tech Tones 2(2000年)
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ハイパーフュージョン系音楽の殿堂「Tone Center」が自信をもって世に送り出したスーパーユニット「Vital Tech Tones」の2ndです。メンバーは言うまでもなくScott Henderson(guitar)、Steve Smith(drums)、Wictor Wooten(bass)というこれ以上を望めない豪華絢爛さです。HendersonとSmithはいまはなき「Passportレーベル」時代からのおつきあいですね。幻の名盤「Players」ではJeff Berlinも加えてとてつもない演奏を聴かせてくれました。ちなみにスタジオエンジニアは両手タップの怪人、T.J.Helmerichが務めるという鉄壁の布陣です。
「Vital Tech Tones」では超ド級の超絶技巧の限りを見せつけてくれた3人。スーパーユニットの常として、第2弾は前作の出来を上回ることは至難のワザであることは歴史が証明してきました。ところが、例外というものが存在することを見せつけてくれたのがこの音源です。前作で感じられた窒息寸前の張りつめた緊張感こそやや薄らいだものの、呆れるほどのボルテージの高さ、最後まで全力で疾走するドライブ感、そしてプロジェクトの「肝」である3者の超絶技巧の嵐と、聴く者の期待感を大きく上回る出来ばえです。
前作では「初期Tribal Tech」を思わせる近未来的なジャズフュージョンという感じでしたが、この作品ではややファンク色が強まったように感じます。Wootenのイニシアティヴが増したためでしょうか。前作以上にリズム隊による重低音が五臓六腑を下から揺さぶります。でも、そんなことは些細なこと。超ド級のプレイの連続にただ身を任せるのみです。スタジオライブ感満載の愛聴盤です。
●Musicians
Scott Henderson / guitar
Steve Smith / drums
Victor Wooten / bass
●Numbers
1. VTT
2. Sub Zero
3. The Litigants
4. Puhtainin' Tuh...
5. Drums Stop,No Good
6. Catch Me If U Can
7. Nairobe Express
8. Who Knew?
9. Time Tunnel
10. Chakmool-Ti
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