2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

« 安達久美さん第3弾「L.G.B.」 | トップページ | Lost Tribe / Many Lifetimes(1998年) »

2011年7月16日 (土)

Marc Ducretの新譜はブラスとの戦い「Tower Vol.1」

R0010777
Musician●Marc Ducret(guiter)
Title●Tower Vol.1(2011年)
■Amazon Franceより購入


フランス出身のフリー系ギタリストMarc Ducret(マルク・デュクレ)の新譜を入手しましたのでご報告します。まだ、国内では扱っていないようなので密林フランスより個人輸入。ユーロ安の恩恵を生かさない手はありません。最近はフリー系サックス奏者Tim Bernneとの共演や自身が率いるトリオとの活動が目立っていたDucretですが、今回は管楽器との戦いに挑んできました。参加メンバーはKasper Tranberg(trumpet)、Matthias Mahier(trombone)、Fred Gastard(bass saxophone)という管楽器奏者に加えてPeter Bruun(drums)というベースレスの変則構成です。Ducretはエレキ1本で臨んでいます。わずか3曲構成で、2010年5月17日、18日、フランスで録音されています。恥ずかしながらDucret以外のミュージシャンは全くの「お初」です(たぶん)。

近年ますます「フリージャズ化」を進めているDucretですが、このアルバムではフリー化がさらに濃厚なものになった感が。3人の管楽器奏者がさまざまな角度から攻め込んでくるのに対抗して、Ducretとドラム奏者が一人ひとりを返り討ちにするという痛快な時代劇を見ているような爽快感があります。ベースレス編成なので、Ducretはリズム隊の役割を果たさないといけないのですが、主テーマを牽引しつつドラム奏者と綿密に連携してバトルに臨むという離れワザをいとも簡単にこなしています。

しかし、管楽器軍団も負けてはいません。低音、中音、高音と3方向から波状的に攻めたててくるのですが、対するDucretはさまざまなテクニックを弄して立ち向かいます。形勢不利と見るやお得意の「爆音攻撃」で憎き敵をセン滅する荒ワザは豪快の一語。フリージャズという形をとりながら、それはあくまでも便宜的な音楽上のジャンル分けであって、ここで聴かれるのはミュージシャン同士の熱き戦いです。問答無用のワザの応酬は息を飲むほどの凄みを感じさせます。暑い夏にあえて熱い音のバトルを♪





●Musicians
Marc Ducret / guitar
Kasper Tranberg / trumpet
Matthias Mahier / trombone
Fred Gastard / bass saxophone
Peter Bruun / drums

●Numbers
1.  Real Thing #1
2.  Real Thing #2
3.  interlude:L'Ombra di Verdi

R0010778


« 安達久美さん第3弾「L.G.B.」 | トップページ | Lost Tribe / Many Lifetimes(1998年) »

フリージャズギター」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Marc Ducretの新譜はブラスとの戦い「Tower Vol.1」:

« 安達久美さん第3弾「L.G.B.」 | トップページ | Lost Tribe / Many Lifetimes(1998年) »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

いろいろ検索

  • Tower Records検索
  • HMV検索
    HMV検索
    検索する
  • iTunes検索
無料ブログはココログ